株式会社ユニエイム様 PointInfinity マルチ決済ゲートウェイの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

PointInfinity マルチ決済ゲートウェイの導入事例

株式会社ユニエイム様

ゲートウェイサービスでQRコード決済対応を短期に実現

クラウド型POSシステム「Tabレジ」の開発・販売・レンタルに携わる株式会社ユニエイム(以下、ユニエイム)は、TabレジをQRコード決済に連携させるためのゲートウェイとして「PointInfinity マルチ決済ゲートウェイ」を採用。約1カ月という限られた期間で、専用端末なしでのQRコード決済対応を実現しました。新しいTabレジは、すでにTOKYO OUTLET WEEKなどの催事の物販に活用中です。

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課題
導入後
自社開発POSレジを、QRコード決済に早期対応させたい
提供された技術とテスト環境を利用して、自社POSレジアプリを約1カ月で改修
外部サービスを利用して、QRコード決済に接続させたい
多数のQRコード決済事業者への接続も、個別に開発することなく使用可能

背景と課題

ゲートウェイ事業者を利用してPOSレジをQRコード決済対応へ

大橋 氏取締役 POSサービス事業部 部長
大橋 卓斗 氏

新進気鋭のPOSレジメーカーであるユニエイムがクラウド型POSシステム「Tabレジ」のサービスを開始したのは、2013年4月。小売店や飲食店に販売するだけでなく、数日間の短期レンタルで催事出店者に提供するといったビジネスモデルで急成長を続けてきました。

Tabレジは、同社が開発したPOSレジアプリをAndroidタブレットやスマートフォンに組み込んだものです。カードリーダーをオプションで付けると、クレジットカード決済も専用端末とレジの2度打ちをせずに処理できるように作られています。

現金、クレジットカードに続く第3の決済方式となる「QRコード決済」の検討が始まったのは、2019年始めのことでした。

「POSレジ業界は流れが速く、毎年のように新しい課題が浮上してきます。2019年10月は『消費税10%への増税と軽減税率導入』、2020年4月には『免税販売手続の電子化』がスタート。決済方法についても、『消費者からQRコード決済を使用したいという声があり、早く対応してほしい』という要求が小売店から多く寄せられていました」(大橋氏)

小売店がQRコード決済に対応する場合、主に2つの方法から選べます。

1つ目は、QRコード決済事業者が提供する専用端末を導入すること。専用端末の使用料が発生し、POSレジと専用端末で2度打ちしなければならないというデメリットはありますが、既存のPOSレジはそのまま使い続けることができます。

2つ目は、QRコード決済に対応したPOSレジを導入すること。専用端末の費用がかからず、POSレジだけですべての操作ができることから、今後はこちらの方法が主流になるとユニエイムは考えていました。

「ただ、ネット経由でQRコード決済事業者に接続するには、事業者ごとのルールに個別対応する必要があります。そこで当社はPOSレジアプリを改修することに専念し、接続部分については外部のゲートウェイサービスを利用することにしました」(大橋氏)

選定と導入

短期レンタル顧客を想定して月額費用と短期利用を重視

ユニエイムが検討したゲートウェイサービス事業者は4社でした。

重要な判断材料となったのは、「短期レンタルへの対応」でした。一般の小売店や飲食店なら年単位の継続利用が見込めますが、催事の出店者にレンタルする場合はほんの数日です。導入費用や月額費用がなるべく少なく、短期契約に応じてくれるゲートウェイ・決済代行事業者でないと、催事出店者に利用してもらうのは難しいとユニエイムは考えていました。

「検討したうちの3社は、接続する加盟店1店ごとに月額の固定費用が発生する形がほとんどでした。5日間の催事のために接続を開通させることを敬遠する事業者もありました。一方、日立ソリューションズの『PointInfinity マルチ決済ゲートウェイ』は月額費用が基本無料、また短期契約も対応可能とのことで、短期レンタルが多い当社のビジネスモデルにマッチしました」(大橋氏)

日立ソリューションズと契約を交わしたうえで、ユニエイムがTabレジの改修に取りかかったのは、2019年5月中旬でした。改修作業では、まず、日立ソリューションズから提供された技術に従って、「PointInfinity マルチ決済ゲートウェイ」と接続するためのコードをユニエイムのPOSレジアプリに追加。次に、日立ソリューションズから提供されたテスト環境を使用し、TabレジでのQRコード決済操作が正しく実行されるかの検証作業が行われました。

「実証実験や実店舗でのテストではエラーの発生もありましたが、日立ソリューションズは素早く調査対応してくれて、大きなトラブルに発展することはありませんでした」(大橋氏)

ユニエイムがTabレジの改修に費やした期間は、2019年5月中旬から6月初旬までの約1カ月。

「コード書き替えなどのプログラミングに要した実際の期間は2週間と短期間でした」(大橋氏)

【Tabレジ6800UA】<br />プリンター・スキャナー・カスタマーディスプレイ一体型でコンパクト。<br />Android OSに対応しています。
【Tabレジ6800UA】<br />プリンター・スキャナー・カスタマーディスプレイ一体型でコンパクト。<br />Android OSに対応しています。

【Tabレジ6800UA】
プリンター・スキャナー・カスタマーディスプレイ一体型でコンパクト。
Android OSに対応しています。

成果と今後

QRコード決済対応を短期実現。さらにQRコード決済種類も増加へ

QRコード決済に対応したTabレジが初めて催事に登場したのは、2019年6月13日から始まった「TOKYO OUTLET WEEK 2019 Spring/Summer」(主催:ユニエイム)。

「QRコード決済は、かざすだけで処理できるので、現金やクレジットカードより速くて正確です。『PointInfinity マルチ決済ゲートウェイ』を利用することによって、TabレジのQRコード対応が短期間で実現できました。これがすぐに大幅な売り上げ増になったわけではありませんが、モバイルPOSレジのベンダーにとって、QRコード決済に対応していなければ市場競争に参入できません。その意味で、『PointInfinity マルチ決済ゲートウェイ』を採用した効果は非常に大きいと考えています」(大橋氏)

一方、小売店や催事出店者にとっては、専用端末との2度打ちなしに、キャッシュレスで決済できることが大きなメリットであり、QRコード決済に対応しているショップは先進的というイメージを来店客に与えられることも、大橋氏は重視しています。

「『PointInfinity マルチ決済ゲートウェイ』のファーストユーザーが当社ということをうれしく思っています。開発途中で発生する技術面での問い合わせに素早く回答してくれたり、当社のエンジニアを親身にサポートしてくれたりと、日立ソリューションズの丁寧な仕事ぶりには感心しました。「TOKYO OUTLET WEEK 2019 Spring/Summer」当日も、現場でフォローしてもらいました。技術サポートがあった結果、TabレジでのQRコード決済が無事にサービスインしたので、今後は、使用できるQRコード決済の種類をさらに増やしていきたいと思っています」(大橋氏)

QRコード決済が社会に浸透するなか、日立ソリューションズは「PointInfinity マルチ決済ゲートウェイ」をはじめとした決済関連ソリューションでキャッシュレス決済対応を支援していきます。

【TOKYO OUTLET WEEK 2019 Spring/Summer】

【TOKYO OUTLET WEEK 2019 Spring/Summer】

株式会社ユニエイム

POSレジメーカーとして、Androidベースのクラウド型POSシステム「Tabレジ」を独自に開発。現金払いとクレジットカード決済だけでなく、2019年夏にはQRコード決済にも内蔵機能で対応。このTabレジは催事出店者などに短期レンタルされているほか、常設の一般小売店や飲食店向けにも販売中。電子チケットの発券・管理事業や、ファッション&雑貨のアウトレットイベント「TOKYO OUTLET WEEK」の企画・運営・管理にも携わる。

本社所在地 東京都港区南麻布3-19-23 オーク南麻布ビル13F 株式会社ユニエイム
設立 2007年6月21日
従業員数 約30人
事業内容 ・システム開発、企画、運営
・システム機器販売事業
・レンタルシステム事業
URL https://uniaim.co.jp/

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本事例の内容は2020年2月18日公開当時のものです。

最終更新日:2020年2月18日