損保ジャパンDC証券株式会社様 スマートデバイス対応 セキュアリモートデスクトップ Array DesktopDirectの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

スマートデバイス対応 セキュアリモートデスクトップ Array DesktopDirectの導入事例

損保ジャパンDC証券株式会社様

自席PCを、いつでも、どこでも、セキュアに利用。
『Array DesktopDirect』が営業職のワークスタイルを変える

確定拠出年金=Defined Contribution Planの略称を社名に戴く損保ジャパンDC証券株式会社。同社は企業の確定拠出年金運用に特化し、現在規約承認件数で業界1位にある。導入から運用、そして管理までをワンストップで行える日本では珍しいバンドルサービスを提供する運営管理機関だ。専門性の高い企業として、きめ細かな営業活動は欠かせないが、それを支えるのが、リモートデスクトップ『Array DesktopDirect』。『Array DesktopDirect』の導入により営業のワークスタイルを変え、作業効率をアップさせた取り組みを紹介する。

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確定拠出年金規約承認件数トップを支える『Array DesktopDirect』

福永 陽一 氏 情報システム部
次長 福永 陽一 氏

 2001年(平成13年)10月に「確定拠出年金法」が施行されたことを受け、確定拠出年金を導入・検討する企業が増えている。確定拠出年金は、企業年金の一つの形態で、企業が掛け金を拠出し、それを従業員自身が投資信託や生命保険、預金などに自身の責任で運用して将来の年金資産にするというもの。
 損保ジャパンDC証券は、この確定拠出年金の運営管理機関だ。年金規約が600件以上と、業界トップクラス。特長的なのは、企業型年金の制度設計・導入から、従業員への教育・各種情報の提供を行う運営まで包括的に行うバンドルサービスを提供していること。同社のように、制度導入支援から記録管理までのすべての業務を1社で行っているのは、国内では珍しいという。
 そんな損保ジャパンDC証券の営業活動に、なくてはならない存在となっているのが、日立ソリューションズが提供するアレイ・ネットワークス社製『Array DesktopDirect』だ。

出張の多い営業職。出先で仕事が完結できる環境づくり

中村 藤子 氏 情報システム部
主任 中村 藤子 氏

 損保ジャパンDC証券は、企業の年金担当者に営業職が直接訪問し、年金制度設計や運用のコンサルティングからかかわり、それぞれの企業に最適な確定拠出年金サービスを提供する。

 「日本全国に法人のお客様を抱える一方、事業所は東京・新宿の一カ所です。おのずと営業職の出張は多く、一回の出張でその地域の複数の企業を回ることになります。月曜朝に出社してミーティングをした後に、出張に出ると3~4日は本社に戻らないというケースも。したがって出張先での業務処理はとても重要です」と、営業職のワークスタイルを紹介するのは、情報システム部の福永陽一次長だ。

 『Array DesktopDirect』導入以前、同社では出張の場合、営業職は担当のお客様に関する資料類を事前にノートPCにコピーして持ち出し、セキュリティの観点から社内メールシステムやサーバーへのリモートアクセスは禁止されていた。これでは、出張中に発生した新たな業務に臨機応変に対応することが難しい。
「お客様に提案書を示して、その場で質問を受けたとします。質問内容が複雑だと、回答するためには、社内のサーバーにアクセスして資料を見なければならない。これまでは、出張先から本社に戻ってからの回答にならざるを得ず、お客様への対応がワンテンポ遅れることになっていました」と話すのは情報システム部の中村藤子主任だ。

外出先・出張先・自宅からリモートデスクトップで自席PCを操作

 出張先でも、常に業務データを手元に置いて仕事をしたいのはやまやまだが、情報漏洩防止の観点から、ノートPCの持ち出しを厳しく制限せざるを得ない。自席を離れたリモート環境でのワークシーンは増える一方だが、これを実現するには、実はさまざまなハードルを越えなければならないのだ。

 問題解決の有力な方法としてリモートデスクトップがある。手元のコンピュータからネットワークで接続された他のコンピュータに接続し、デスクトップ環境を操作する技術の総称だ。日立ソリューションズが提供する『Array DesktopDirect』もこのリモートデスクトップ技術を応用したもの。専用のネットワークアプライアンス機器を介して、外出先・出張先・自宅などの端末(PC、iPhone、iPad、Android端末)から、オフィスの自席PCに格納したデータ、ファイルサーバーの共有データ、イントラネットなどの業務システムを使い慣れた環境で操作できる。リモートデバイスでは自席PCの画面を表示するだけで、実データは一切送受信されることはない。そのため重要なデータを持ち出すことなく利用でき、情報漏洩を防止することができる。
『Array DesktopDirect』はリモート環境での仕事の継続性を、セキュアに実現し、多様なワークスタイルを可能にするソリューションの一つだ。
『Array DesktopDirect』を導入した損保ジャパンDC証券は、お客様対応のスピードを大幅に改善することができた。
「営業職からは、出張中に自由にメールにアクセスできるようになったことが、大きな改善点として評価されています。出先で追加資料が必要になったときも、自席PCやサーバーに格納しているファイルを参照したり、業務システムで確認した内容をもとにお客様からの質問にメールで回答できるようになりました。出張先で仕事が一件落着するわけです。情報システム部ではiPadやiPhoneなどスマートデバイスからの接続も検証しています」と、福永氏は営業職のワークスタイルの変化を語る。

子育て中の社員のワークライフバランス改善に一役

 営業部門への導入に先立ち、情報システム部でも『Array DesktopDirect』の導入が行われた。同部では、MACアドレスで端末を限定しながら、部員の自宅からのリモートアクセスを許可している。
「業務システムのメンテナンスが通常業務時間外になることはよくあります。これを、わざわざ会社に出勤せずに自宅からチェックすることができるようになりました。当社の情報システム部は、子育て世代が多いという事情もあって、自宅からリモートアクセスできることは、ワークライフバランスの改善に役立っていると思います」と語る中村氏は、彼女自身、保育園に通うお子さんのいる母親でもある。

在宅で仕事を継続することが可能になれば、これはBCP(事業継続計画)対策としても有用ということになる。
『Array DesktopDirect』には、緊急時などオフィスの自席PCが停止していても、リモート接続時にWake On Lanで電源を投入することができる機能が備わっている。逆に待機時には自席PCの電源を切っておくことも可能だ。これはBCP対策や節電に欠かせない機能だ。

 また、『Array DesktopDirect』には災害などの緊急時に備えて、一時的に利用者数を増やせるライセンス制度もある。緊急時のリモートアクセス手段を、初期コストを抑えて導入することが可能になる。
「この数年、当社では確定拠出年金加入者や企業担当者をWeb上でサポートするサービスを充実させています。例えば、従業員が掛け金を追加で拠出するというマッチング拠出制度もその一つ。従業員がWebで依頼した追加掛け金を当社でまとめて人事担当者へ提供するオプションサービスが好評で、マッチング拠出規約承認件数で現在業界首位となっています。

これらのサービス拡充は、リモートアクセスを通して営業マンの機動力を高めることと表裏一体の動き。いつでもどこでもサービスが提供できる体制を整えることで、確定拠出年金についてのさまざまなニーズに応えていきたいと考えています」と、福永氏は語る。

リモートデスクトップイメージ

損保ジャパンDC証券株式会社

 確定拠出年金ビジネスを中核事業の一つとして位置づける損保ジャパンが、100%出資で設立した、日本初の確定拠出年金専門会社。企業の確定拠出年金制度の導入と運営のサポートを行うと共に、年金加入者への情報提供を行う。
プラン導入の支援からレコードキーピングまでの包括的なサービスを1社で提供する「バンドルサービス」に特徴がある。

本社所在地 東京・新宿 損保ジャパンDC証券株式会社
●加入者専用サイト「アンサーネット」
初めて資産運用を行う方にもわかりやすい加入者専用サイトです。
企業担当者の事務負担軽減を支援する機能も好評
設立 1999年
従業員数 107名

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本事例の内容は2012年11月28日公開当時のものです。

最終更新日:2012年11月28日