アプリケーションデリバリコントローラ ArrayAPVシリーズの導入事例
株式会社 スマートテクノロジーズ様“ダウンタイム0(ゼロ)の実現”をテーマに掲げた大規模システムの再構築プロジェクトにおいて、 ArrayTMXからAPVへのリプレースを実施。
京都を拠点に全国で各種インテグレーションサービスを提供するスマートテクノロジーズ。
グローバル企業のお客様が運営する、大規模な受付システムのプラットフォームを再構築し、ArrayTMXからAPVへのリプレースを実施した事例のご紹介です。
この事例に関するソリューション・商品
リプレース前の状況
ArrayTMXを適用。ダウンタイムの発生はほとんどなく、安定的に稼動。
笛木 大智 氏
5年前、スマートテクノロジーズは自社データセンタ内に、グローバル企業のお客様が運営する、大規模な受付システムを構築しました。その際、データベースの刷新や、サーバの仮想化に伴うネットワークの増強を実施。アクセス集中による負荷への対策としてArrayTMXを適用しました。
「システム構築時のお客様の要望は明快で、とにかく落ちない仕掛け、止まらないシステムをつくりたいということでした。こうした要望に応えるため、いくつかの製品を比較し、信頼性の高さとコストパフォーマンスのバランスがよく、さらに、SSLアクセラレータやコンテンツ圧縮などの付帯機能も充実していることから、ArrayTMX 1100を構成に加えました。
スマートテクノロジーズにとっても、お客様にとっても、Array製品は初めてで予備知識も少なかったのですが、通信キャリアなど大規模ネットワークでの導入実績が豊富であることを知り、安心して適用することができました」(笛木 氏)
その後、システムは安定的に稼動。ダウンタイムを発生させるようなことは、ほとんどありませんでした。
「しかし、稼動開始から5年を過ぎて、そろそろ全体を見直し、再構築する必要があるだろうという話になりました」(笛木 氏)
製品・ベンダの選定プロセス
メリット、リスク、コストと照らし合わせた結果、ArrayAPVを選定。
再構築のプロジェクトは、“コスト削減”もテーマに掲げてスタート。旧システムの細部を見直すことから始めました。
「負荷分散装置についても同様に見直し、Array以外の製品も候補にリストアップして、お客様に提示しました。Array製品は旧システムでの実績があり、特に冗長構成における信頼性が高い評価を受けていましたので、そうしたメリットと、他製品に変えることのリスクを、コストと照らし合わせながら、お客様に検討していただきました。その結果、TMX1100の後継製品であるAPV1600が選ばれました」(笛木 氏)
その際、もう一つの課題となったのが、ベンダの選定でした。
「旧システムのArrayTMXの頃から、保守サービスは日立ソリューションズでした。当時からレスポンスが早く、丁寧な対応だと感じていましたが、何より、「心強い」という印象でした。具体的には、複数回の問い合わせになったとき、対応するスタッフが替わっても、きっちりと内部が連携し、情報共有されているため、スムーズに話を進めることができる。こちらの問い合わせ内容に対して、技術レベルに合った適切な回答をしてくれる。いざという時に頼りになる「心強い」サポートが、ベンダの選定条件であると考えていたため、そういった点も含めて総合的に判断し、今回は購入から保守サポートまで、日立ソリューションズグループに一括してお願いすることにしました」(笛木 氏)
構築・適用時の取り組み
TMXからAPVへ、スムーズにリプレース。
再構築のプロジェクトが掲げていた、もう一つのテーマが“シンプル化”でした。そのため、スイッチの台数削減、スパニングツリー構成からスタック構成への変更、VLANの削減など、いくつかの施策を実施。Arrayに関わる部分では、インターフェースの冗長化、FFO(ファストフェイルオーバー)の追加を行いました。
「構築段階においても、 ArrayAPV関連がネックになるようなことはなく、TMXと同じ感覚で導入し、扱うことができました。日立ソリューションズの保守サポートへの問い合わせもほとんど行う必要がなく、OSのバージョンをAPV対応版に移行する際、確認を入れ、対応していただいたくらいですね」(笛木 氏)
ArrayAPVをはじめとする新たな機器・技術を適用した新システムは、検証フェーズに移行。実機を用いた検証用の環境を設け、フロントエンド/バックエンドからの様々な動作と、障害を想定して、確認を実施。約2週間にわたる綿密な検証を終え、本番環境への移行が行われました。
リプレース後の効果
操作性、性能、保守サービスの質を、変わらないレベルで実現。
リプレースされた新システムは、旧システムと変わらない安定性をもってスタートしました。
「ArrayAPVについても、変わらないですね。操作性の高さは相変わらず。性能面もTMXよりアップしているはずですが、もともと旧システムでもボトルネックになるようなことはなかったので、それはAPVになっても変わりません。保守サービスの質も、もちろん変わりませんし。そういう意味では、今回は変わらないことが大きな効果と言えるかもしれません。逆に変化があるとすれば、よくない現象が出た時でしょうから。製品には満足しています。数年後のリプレース・再構築時にも、当然のことながら最有力の候補として上がってくると思います」(笛木 氏)
今後の展望
BCPの実現、ディザスタリカバリの必要性を考えているお客様にも。
「ArrayAPVは、これまでTMXを使われてきた方であれば、とてもスムーズに移行できる製品だと思います。 私たちスマートテクノロジーズとしては、中・大規模のネットワークを必要とするお客様に、積極的にお勧めしたい製品だと考えています。トラフィック増に対応する負荷分散装置としての導入はもちろん、BCP(事業継続計画)の実現、ディザスタリカバリの必要性を考えているお客様には、GSLB(広域負荷分散)機能の活用まで含め、提案していきたいソリューションでもあります。
日立ソリューションズグループの皆さんには、これまで通りの質の高いサービスを提供していただきながら、よりいっそうの強い連携を取り、新しいお客様への提案・提供に協力していただけるとありがたいですね」(笛木 氏)
株式会社 スマートテクノロジーズ[Smart Technologies Co., Ltd.]
ネットワーク構築やネットワーク間接続やインターネットアプリケーションあるいはネットワークセキュリティ分野でのインテグレーションサービス事業を日本国内で提供しています。クライアントの業種や業務内容に限定されることなく、常にクライアントに最適なデバイスやテクノロジーを選択し、ハードウェア・ソフトウェアの両面からご提案。構築から運用・施工まで一貫して行うことが可能です。
キーワードは、Security, Network, Infrastructure, OpenArchitectureであり、安全かつ確実な情報の交換のためのインテグレーションサービスを提案しています。
また、ネットワークセキュリティプロダクトの企画、開発、販売、運用も提供しており、既に教育機関や病院・データセンタ等への導入実績が数多く存在しています。
本社所在地 | 京都府京都市下京区中堂寺粟田町93番地 京都リサーチパーク4号館8階 | |
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事業内容 | ・WEBアプリケーションの開発、管理、運用 ・WEBページ作成 ・ネットワークセキュリティシステムの構築、管理及びコンサルテーション ・オープンシステムに関する調査及びコンサルテーション ・オープンシステム環境及びネットワーク環境の構築、管理、インテグレーション ・インターネットシステム環境の構築、管理及びコンサルテーション ・情報配線システム及び電気工事の施工・管理 |
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設立 | 1997(平成9)年4月1日 | |
従業員数 | 20名 | |
URL | http://www.smarttech.co.jp/ |
この事例に関するソリューション・商品
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本事例の内容は2013年4月2日公開当時のものです。
最終更新日:2013年4月2日