ニュースリリース

　株式会社日立ソリューションズ(本社：東京都品川区、取締役社長：林 雅博／以下、日立ソリューションズ)の組み込みシステム向けデータベースである「Entier(エンティア)」が、このたび、パナソニック株式会社（以下 パナソニック）のポータブルSDトラベルナビゲーション「旅ナビ」(10月8日発売予定)のデータ管理基盤として採用されました。「ガイドブック」機能などの開発で必要となる複雑なデータ管理を、「Entier」のシンプルなインターフェースで実装することができ、新機能の追加を短期間に低コストで実現しました。

　パナソニックの「旅ナビ」は、旅のプランニングから思い出作りまで『旅』を総合的にサポートする新ジャンルのトラベルサポートツールです。このたび「旅ナビ」に新しく搭載された「ガイドブック」機能では、株式会社昭文社の「MAPPLEガイド」データ約100冊分をベースとして収録された施設情報約8万件の中から、手にしたガイドブックをパラパラとめくる感覚で、観光名所やグルメスポットを簡単に見つけ出すことができます。

　「旅ナビ」では、この「ガイドブック」機能の開発にあたり、情報の新しさが求められる施設情報を簡単に追加できるようにすることが、極めて重要な課題となっていました。この課題解決に向け、「Entier」のロケーションデータに対する充実したデータ管理機能と、カーナビゲーション分野での豊富な実績、そして日立ソリューションズの国内メーカならではの技術サポート力が評価され、「Entier」が「旅ナビ」のデータ管理基盤として採用されました。
　「Entier」は、「旅ナビ」のデータ管理基盤として「ガイドブック」機能の施設情報を管理するほか、カメラを向けた施設の情報をガイドブックから呼び出して表示する「何これカメラ」にも活用されています。
　「今回、『Entier』を採用したことにより、『旅ナビ』の特徴である『ガイドブック』や『何これカメラ』などの新機能を短期間に開発し、製品に搭載することができました。日立ソリューションズの高い技術サポート力を評価するとともに、大変感謝しております。」
　と、パナソニック株式会社多々美 滋 氏よりコメントを頂いています。

【Entierについて】

「Entier」は、日立ソリューションズがこれまで蓄積した基幹情報システム向けのデータベース技術を、組み込みシステム向けに凝縮したデータベース管理ソフトウェアです。例えば、周辺の施設情報を近い順に探し出せる空間検索機能や、施設情報の一部キーワードを用いて目的地の候補を探し出せる全文検索機能、サーバ側のデータ更新差分を効率よくデバイス側の「Entier」に反映できるデータベース差分更新機能、デバイス側でデータを更新する途中に瞬間的な電源遮断が発生してもデータベースおよびファイルシステムへの記録内容の破壊を防ぐ電源断対応機能など、複雑なデータ管理機能を使いやすいインターフェースで提供することで開発生産性の向上に貢献し、市場から高い評価を得てきました。2009年11月30日に販売を開始した「Entier Version3」では、地図や楽曲、動画や静止画など、各種マルチメディアデータの多様化やデータ量の増大に対応し、データベース格納容量の削減など様々な機能強化を図っています。

　日立ソリューションズは、今後開発生産性の向上と共に付加価値向上がますます求められる組み込みシステムの分野に向けて、「Entier」を中心としたソリューションでお客様の課題解決に取り組みます。

■ 組み込みデータベース「Entier」のホームページ ：http://www.hitachi-solutions.co.jp/entier/

■ パナソニック「旅ナビ」CN-SG500D/CN-SG500L　ホームページ ：http://panasonic.jp/car/tabinavi/products/SG500/index.html