ニュースリリース

　株式会社日立ソリューションズ(本社：東京都品川区、取締役社長：林 雅博／以下、日立ソリューションズ)と日立オートモティブシステムズ株式会社（本社：東京千代田区、取締役社長：大沼　邦彦／以下、日立オートモティブシステムズ）は、日立ソリューションズの車両動態管理分野と日立オートモティブシステムズの地図情報分野で連携を強化し、商用車向けの動態管理システムを共同で開発しました。
　本システムは、日立オートモティブシステムズのスマートナビアプリ「NS-100A」（スマートデバイス(*1)向けナビアプリケーション）を利用し、日立ソリューションズが商用車向けの動態管理サービスとして「スマートe-trasus（スマート・イートラサス）」を10月3日より販売開始し、12月１日からクラウドでの提供を開始します。「スマートe-trasus」は、スマートデバイスから動態管理を行うことができ、お客様の業務効率を向上します。

(*1) スマートデバイス：スマートフォンやタブレット端末などの多機能型情報処理端末

　商用車向け動態管理の市場は安定した成長を続けており、国内では現在約20万台に普及していると言われています。2015年には30万台、2025年には100万台を超える普及が見込まれています。このような背景から、拡大を続ける当該市場に対して、技術進歩の著しいクラウドとスマートデバイスを組み合わせたサービスが注目されています。

　「スマートe-trasus」は、日立ソリューションズがこれまでに提供してきた動態管理サービスと日立オートモティブシステムズが10月3日から発売するスマートナビアプリ「NS-100A」（スマートデバイス向けナビアプリケーション）を組み合わせ、クラウドで提供する新しい動態管理サービスです。例えば、お客様独自の地点情報（危険地帯、通行不可ルートなど）を登録し、車両を管理しているお客様のセンターから通行可能な道路、危険回避道路などをリアルタイムでルート指示することで、業務用車両運行における走行ルートの最適化や安全性の向上を実現できます。スマートデバイス内に地図情報を保持することでオフライン時にナビ機能が利用できるので通信費も抑制できます。さらに、CRM(顧客情報管理システム)やSFA(営業支援システム)などのクラウドサービスとの連携も可能です。本サービスはクラウドで提供されるため、初期導入コストを抑えることができ、短期間で利用を開始することができます。
　「スマートe-trasus」の各メニューを組み合わせることにより、業種毎に適したサービスを実現することができます。サービスとしては、車両管理（動態管理、ルート配信、メッセージングなど）、地図情報更新、交通情報提供などがあります。今後もセキュアリモートアクセスサービス、文書管理などを順次提供していく予定です。また、対象となる業種は、運送業・サービス業を始めとし、商用車を利用する医薬情報担当者向け、公共機関向けなどに拡大していく予定です。

　日立ソリューションズは、「スマートe-trasus」全体で、2015年度までに売上80億円(端末売上分を含む)、サービス提供車両数6万台を目指します。また、「スマートe-trasus」は日本国内に留まらず、さらに中国・アジア市場、北米市場向けに同サービスを順次提供していく予定です。