ニュースリリース

プロジェクターは製品に含まれません

　株式会社日立ソリューションズ（本社：東京都品川区、取締役社長：林 雅博／以下、日立ソリューションズ）は、持ち運びが可能であり、テーブルに広げて使える指タッチセンサーの新製品「StarBoard Link DR（スターボード・リンク・ディーアール）」の販売を、10月26日より開始します。本製品により、プロジェクターでテーブル上に投射したパソコン画面に対し、指による書き込みやパソコン操作が可能となります。可搬性があり、テーブル上で利用できるタッチセンサーとしては、世界で初めて＊１指操作とジェスチャー操作を実現しました。製造業・建設業の大判図面のレビューや、省庁・地方自治体の地図・衛星画像を利用した防災計画や災害復興対策立案において、電子データを有効に活用し、作業の円滑化、作業量の低減、および紙使用量の削減を実現します。

＊１：当社調べ

　従来、製造業や建設業ではA0サイズの紙の大判図面が広く利用されていますが、設計部門と施工部門間で最新図面の共有が不足すること、図面レビュー時に紙図面に手書きした内容の管理が困難になること、そして現場で利用する紙図面が大量になることなどの課題がありました。また、東日本大震災以降、防災や災害時の対策に関心が高まっており、省庁・地方自治体において地図や衛星画像を利用した対策立案を円滑に進めたいという要望が高まっています。

　「StarBoard Link DR」を用いれば、パソコンの画面を超短焦点プロジェクターでテーブル上に投射し、テーブルをパソコンのタッチパネルとして利用することができます。A0サイズの図面を原寸大で表示することができ、図面への指での書き込みや書き込んだ内容の保存、遠隔地とのリアルタイム共有が可能となります。「StarBoard Link DR」により電子データを有効活用することで、紙を利用した業務における情報の共有不足や煩雑な図面の版管理、紙使用量の増大などの課題を解決します。
　また、「StarBoard Link DR」の機能を実現する企業向けソフトウェア「StarBoard Software for Business 1.0」を同時に発売します。

「StarBoardシリーズ」は世界71ヶ国、19.5万台（2011年9月末現在）の販売実績があり、日立ソリューションズでは、これまで培ったノウハウを基に「StarBoard Link DR」を開発しました。今後、製造業や建設業、インフラ関連企業（電力・ガス・通信・交通）、省庁・地方自治体への販売を進め、煩雑な紙による業務の電子化・効率化を支援します。

１． テーブル上をタッチパネルとして利用可能

シートとセンサーをテーブルに広げるだけで、テーブル上をタッチパネルとして利用することができます＊２。縦型のタッチセンサーに比べ、参加者全員がより積極的に議論に参加し、作業への集中力を高めることができます。

＊２：机上投射可能な超短焦点プロジェクターとパソコンが必要

２．ポータブルで設置が簡単

シートは丸めて専用のケースに入れることにより、簡単に持ち運ぶことができます。また、シート上にプロジェクターとタッチセンサーの設置位置が明示されているため、専門の知識がなくても簡単に設置することが可能です。

３．指や手のひらでも操作可能

従来のポータブル型のタッチセンサーは電子ペンを利用することが前提となっていましたが、本製品は指や手のひらを使って操作することができます。複数人で図面レビューを行う場合でも、電子ペンが不要なため、誰でも書き込みやパソコン操作を指で行うことができます。さらに、二本指での画面の拡大・縮小、手のひらでのページスクロールなどのジェスチャー操作も可能です。

４． A0サイズを原寸大で表示可能

図面レビューに適するよう、A0図面を原寸大で表示することができます。