ニュースリリース

株式会社日立ソリューションズ(本社：東京都品川区、取締役社長：林 雅博／以下、日立ソリューションズ)は、医薬品卸業に特化し、医薬品流通コードで製造ロット番号などが付加された「GS1-RSS(*1)」に対応することでトレーサビリティを強化した販売管理システムのパッケージ「Aptage.PD（アプテージ・ピーディ）」の販売を3月2日から開始します。本パッケージの導入により、医薬品卸業務における内部統制の強化、および業務効率の向上を実現します。

*1：Global Standard One - Reduced Space Symbologyの略で、国際規格を制定する機関が発行した医薬品などの小さいスペースに貼ることができる医薬品業界向けのバーコードで、トレーサビリティに利用する製造ロット番号などの情報が付加されている

昨今、医薬品業界では、少子高齢化による需要増やバイオ系医薬品の成長などが期待されている反面、薬価の改定や新薬の特許切れに伴うジェネリック医薬品の普及などによる収益の悪化が懸念されています。なかでも医薬品卸業は、医療機関と製薬会社の間の位置にあり、収益の確保に向けたさらなる業務の効率化が求められています。

日立ソリューションズは、これまでも業界特有の業務内容を反映した販売管理パッケージとして、「Aptageシリーズ」を1998年から流通卸業や医療機器卸業向けに提供してきました。今回、販売を開始する「Aptage.PD」は、医薬品卸業に特化した販売管理パッケージとして、医薬品流通コード「GS1-RSS」に対応することで、トレーサビリティを強化しています。同一条件で製造されたロット番号などの情報が含まれた「GS1-RSS」を利用して管理することで、医薬品業界で求められる「いつ、どこで製造した医薬品が、どこに流通しているか」を容易に把握できます。また、利用者の権限によって操作できる画面を特定したり、伝票の修正履歴を保存するなど内部統制の機能も強化しています。他にも業務や職位に応じて関係しない項目を非表示とすることで必要最小限の操作でシステムを利用できる点や、無線ハンディーターミナルと商品コードへの対応などによる業務効率の向上も実現できます。

日立ソリューションズは、「Aptage.PD」を2015年度までに、15社の医薬品卸業への販売を目標としています。

１． 『見える化』による問題の早期発見

• 医薬品流通コード（ＧＳ１－ＲＳＳ）を利用し、トレーサビリティを強化
• 医薬品流通コード（ＧＳ１－ＲＳＳ）を利用した入出荷検品により誤出荷を防止
• 場所別、資産別の在庫管理

２． 『内部統制』に基づいたシステム

• 権限に基づいた使用制限を設定することで、業務に関係のないメニュー非表示や伝票の登録抑止
• 販売規制情報を登録し法令を遵守

３． 『シームレス』な業務処理による効率向上

• 無線ハンディーターミナルによる入出荷業務の効率向上
• 商品マスタ、得意先マスタ、仕入先マスタなどへ入力内容を自動で登録できる機能や、参照ボタンで簡単に各マスタの内容を照会できる機能などにより、受注、発注、入出荷、売上まで紐付いた管理を実現

2012年3月2日

http://www.hitachi-solutions.co.jp/aptage_pd/