日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。
2012年4月5日
株式会社日立ソリューションズ
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:林 雅博/以下、日立ソリューションズ)は、カーナビ・電子辞書・スマートフォン・タブレット・情報家電などで利用できる組み込みデータベース「Entier(エンティア)」の検索性能とセキュリティ機能を強化した最新版「Entier Version4」の販売を4月6日から開始します。本製品を利用することでレスポンス性能に優れた組み込み機器向けのアプリケーションを開発できます。
「Entier」は、日立ソリューションズがこれまで蓄積した基幹情報システム向けのデータベース技術を凝縮し、組み込みシステムを想定した電源遮断対応などの機能を備えたデータベース管理ソフトウェアです。これまでに国内外のカーナビ分野で230万ライセンスの導入実績があり、その他に、電子辞書・スマートフォン・タブレット・情報家電など様々な分野で採用されています。
今回販売を開始する「Entier Version4」は、従来に比べ、データベースの検索速度を大幅に向上することで、レスポンス性能に優れた組み込み機器向けのアプリケーションを開発できます。また、組み込み機器に搭載されたデータベースの情報を解析できないようにするために、自動的にデータをマスク化処理してストレージに記録する機能をサポートしました。これにより、セキュリティを確保しつつ、従来の暗号化機能を利用した場合よりも、高速なデータ操作が可能な組み込み製品を容易に開発できます。
日立ソリューションズは、開発生産性の向上とともに付加価値向上が求められる組み込みシステムの分野に向けて、「Entier」を中心としたソリューションでお客様の課題解決に取り組んでいきます。
1. 検索速度を約25%向上
SQL文を実行するために使用する中間結果領域(作業表)をマージやソートを効率よく行える独自の方式に改善しました。これにより、データの昇順検索や、重複するデータを排除する検索など、作業表を使用する検索の実行性能を従来比で約25%の向上を実現できます。
2. データのマスク化処理でセキュリティの向上を容易に実現
データベースの内容を不当に解析されるリスクを回避するために、登録データに対して自動的にマスク化処理を施してストレージに保存する機能を提供します。マスク化処理とは決められた規則でデータを変換する処理で、従来の暗号化処理と比較して、高速なデータ操作が可能で、機能の導入も容易です。「Entier Version4」は、セキュリティ対策として、従来の暗号化処理とマスク化処理のどちらかを、お客様のニーズや環境に合わせて選択できます。
3. データ順序の定義で開発の生産性を向上
アルファベット以外の文字を用いる各国語文字データや、数値を含んだ文字列データなどの検索において、辞書順や数値の大小順などデータの順序をアプリケーション開発者が定義できるようになりました。これにより、データベースから検索したデータをアプリケーションで並び替える必要が無くなり、組み込みシステム開発の生産性が向上します。
: 2012年4月6日
: 個別見積
シャープ株式会社が2012年1月に発売したカラー電子辞書「Brain(ブレーン)」に、日立ソリューションズの組み込みデータベース「Entier」を採用されました。「Brain」は、「Entier」を導入することで「全文検索機能」を実現し、調べたい言葉が見出し語になくても、説明文や解説文など全ての本文から抽出できるようになりました。これにより、利用者に付加価値の高い検索方法を提供することができました。
URL: https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/ Tel:0120-571-488
担当部署:CSR統括本部 ブランド・コミュニケーション本部 広報・宣伝部
担当:廣納(ひろのう)
TEL:03-5479-5013 E-mail:koho@hitachi-solutions.com
※ 「Brain(ブレーン)」はシャープ株式会社の日本国内における登録商標です。
※ Entier(エンティア)は、(株)日立製作所の日本における登録商標です。
※ 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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