ニュースリリース

2013年11月19日
株式会社日立ソリューションズ

　株式会社日立ソリューションズ(本社：東京都品川区、取締役社長：佐久間 嘉一郎／以下、日立ソリューションズ)の組み込み機器向けデータベース「Entier」は、インクリメントP株式会社(本社：神奈川県川崎市、代表取締役社長：神宮司 巧／以下、インクリメントP)が9月に販売開始したスマートデバイス向けの地図アプリケーション開発キット「MapFan SmartDK」と10月に販売開始したAndroid向けのオフライン地図ナビゲーションアプリ「MapFan for Android 2013」に、地図データのデータベースとして採用されました。
　インクリメントPは、「Entier」の豊富な機能を活用してアプリケーション開発の効率向上を図るとともに、データベース更新機能によってユーザーの地図データ更新作業の負荷軽減を実現しました。

インクリメントPでは「いつでも・どこでも・誰もが・手軽に」使える地図サービスをめざし、さまざまな製品を展開していますが、新鮮な地図データをより早く・簡単にユーザーへ提供するために、2007年頃から"地図データの更新"に着目した検討を始めました。その際、課題となったのは地図データの格納方法と更新方法でした。従来は、独自形式で管理する地図データを利用していたため、更新時にはファイルをすべて書き換えなければならず、開発側にとってもユーザーにとっても、地図データの更新作業が負担となっていました。

そこでインクリメントPではフリーソフトを含む複数の組み込みデータベースを比較し、空間や全文、絞り込みなどの豊富な検索機能、デバイスのデータを効率よく更新できる柔軟な更新機能、そしてカーナビゲーションをはじめとする多数の導入実績を評価し、「Entier」の採用に至りました。「Entier」を活用することで地図データベースの構築期間を従来の半分程度まで短縮するとともに、組み込みシステムの開発に精通する日立ソリューションズのSEと協力し、表示スピードや表示精度の向上、データサイズの軽量化に取り組みました。

インクリメントPと日立ソリューションズは今後、「Entier」の検索機能や更新機能を十分に活用した消費者向けの新たな地図の利用方法や、企業向け地図システムでの新たなビジネスモデルを考案していきます。
　また、日立ソリューションズは、スマートデバイスやデジタル家電、カーナビゲーションなどの付加価値機能を実現するための開発支援と開発効率向上をめざし、組み込みデータベース「Entier」の販売を強化していきます。そして、幅広いお客様に「Entier」や組み込みシステムの開発のノウハウを提供していきます。

このたび、インクリメントP株式会社　技術開発部　第一技術部　部長　阿部 淳一 様よりエンドースメントをいただいております。
　「このたび、日立ソリューションズの『Entier』を採用したことで、多彩に用意されているAPIによる開発効率のアップ、ならびに地図データベースの構築期間の短縮などで、製品開発から運用における業務効率の向上を実現することができました。また『Entier』を採用した製品では、スマートフォン端末上での動作性能やデータサイズへの課題に直面した際にアドバイスやサポートなどのさまざまなご提案をいただいたことで、製品開発のスピード感や製品のクオリティを高めることができました。優れたさまざまな機能、日立ソリューションズのサポート対応力を評価しております。」

「Entier」はカーナビゲーションやデジタル家電、スマートデバイスなどの組み込みシステムに適した、軽量で高速、高機能な組み込みシステム向けデータベースです。豊富な検索機能や柔軟な更新機能で、高度なデータ管理を実現します。

※ Entier(エンティア)は、株式会社日立製作所の日本における登録商標です。
※ MapFan（マップファン）は、インクリメントP株式会社の登録商標です。
※ Androidは、Google Inc. の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
※ 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

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