日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

2014年5月13日
株式会社日立ソリューションズ

M2M遠隔施設管理システムを提供開始
センサーデータの収集・蓄積・見える化と、サーバーへの送信・蓄積を実現

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:佐久間 嘉一郎/以下、日立ソリューションズ)は、産業用PCやゲートウェイなどに搭載し、それらとつながる各種センサーデータの収集・蓄積とセンサーへの指示を行う、M2M*1遠隔施設管理システム「M2M Remote Factory Manager」の提供を5月14日から開始します。
 本製品によりデータの収集・蓄積・見える化が可能になるため、M2Mシステムを最小限の構成と少額の投資で実現できます。また、センターから遠隔地にある工場の管理をしたい、複数拠点を管理したいなどの業務拡大に応じた要望に対しても、センター側システムとのデータ連携や、各種センサーの遠隔制御機能の追加など、柔軟に機能を拡張することができます。

*1:Machine to Machine: 機器同士が通信ネットワークを介して相互にデータをやり取りすることで自律的に制御や動作を行うこと。

昨今、設備管理、交通インフラ、エネルギー管理、医療など多岐にわたる分野で、機器同士が通信するM2MやIoT*2への注目が高まっています。一方、機器の保守は現地での作業が多く、拠点数の増加やグローバル展開などにより保守作業の負担が増加していることから、このM2M技術を用いて遠隔から施設監視・制御を行うことで、保守コストの削減を図りたいというニーズが増加しています。

*2:Internet of Things: M2Mに加え、データを受け取る人へのサービスも含めたネットワークシステムを指す。

このような背景の下、日立ソリューションズは、センサーのデータの収集・蓄積・見える化を可能とするM2M遠隔施設管理システム「M2M Remote Factory Manager」の提供を開始します。
 本製品は、軽量、高速、高機能なデータベース「Entier」*3を活用してセンサーデータを継続的に記録することができるため、収集データを容易に分析へ利用することが可能です。また、通信制御を行う「M2M Data Collection Agent」と連携することで、収集データをセンター側クラウドシステムなどへ提供することが可能です。
 今後、日立ソリューションズは、ビッグデータソリューションと組み合わせることで、センサーデータの収集、データの見える化、ビッグデータ分析、センサーの遠隔管理までをワンストップで提供していきます。

*3:「Entier」は、組み込みシステムで利用できる軽量、高速、高機能なリレーショナルデータベースです。

■ M2M遠隔施設管理システム「M2M Remote Factory Manager」の特長

1. センサーとの拡張性が高いインタフェースにより、容易なカスタマイズが可能

 PLC*4とのデータ送受信機能を提供します。OSGi*5フレームワーク「SuperJ Engine Framework」*6を用いた拡張性の高い構成のため、各種センサーへの拡張・応用が容易に実現できます。

*4:Programmable Logic Controller: 工場などの自動機械の制御に使われる制御装置。
*5:Open Services Gateway Initiative: 遠隔から管理できるJavaベースのサービスプラットフォームの標準化を定義。
*6:OSGi Release4準拠のリモート制御サービスプラットフォーム。Javaミドルウェアとして組み込み機器の遠隔保守、リモート管理を支援。

2. 収集データの長期保存、管理、利用が可能

 軽量、高速、高機能なデータベース「Entier」を活用することで、収集データをゲートウェイ内に、安定的かつ長期的に記録することが可能です。記録データは、電源遮断などの障害から保護されており、ゲートウェイ上でも動作可能な軽量なHTTPサーバー機能によりネットワーク経由でブラウザから参照し、高速に検索して利用することができます。

3. クラウドシステムとの連携により、遠隔データ参照・遠隔制御を実現

 「M2M Data Collection Agent」と連携することで、ゲートウェイ内に保管したデータをサーバーに送信、蓄積する機能と、上位システムから制御命令を受信し、PLCに設定する機能を提供します。不安定な通信環境でも、データベースを活用したデータの記録と、「M2M Data Collection Agent」の再送制御で確実にデータを送信することができます。データベース上にデータを保管していますので、センター側のデータが失われた場合でも、保管したデータの再送信を行うことができます。

図:M2M遠隔施設管理システム「M2M Remote Factory Manager」と「M2M Data Collection Agent」の連携
図:M2M遠隔施設管理システム「M2M Remote Factory Manager」と「M2M Data Collection Agent」の連携

■ 動作環境*7

ハードウェア CPU : ARMv5 (1.2Ghz以上推奨)、メモリ : 300MB以上を推奨
ストレージ : 1GB以上を推奨、ただし、保管データサイズに依存
OS、前提ライブラリ Linux 2.6.22、 glibc 2.9
前提プログラム Oracle Java SE Embedded version 7.0.21
SuperJ Engine Framework V4.5以降
eIndex Engine Entier 組込Linux Version 04-02-B

*7:動作環境は個別に対応することが可能です。

■ M2M遠隔施設管理システム「M2M Remote Factory Manager」の価格

製品名 価格
M2M遠隔施設管理システム「M2M Remote Factory Manager」 個別見積

■ 提供開始時期

2014年5月14日

■ 製品紹介URL:

■ 展示会出展について

展示会名 第3回 ワイヤレスM2M展
日時 5月14日(水)~16日(金)
場所 東京ビッグサイト 西展示棟 (小間番号:西1-70)
概要 日立産機システムブースにて、日立ソリューションズのM2M関連製品の紹介と、実機デモ(産業機械のクラウド遠隔監視)を展示します。

<商品・サービスに関するお問い合わせ先>

URL: https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/   Tel:0120-571-488

<報道機関からのお問い合わせ先>

担当部署:ブランド・コミュニケーション部 広報・宣伝グループ
担当:槇田
TEL:03-5479-5013  E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ OSGiは、米国OSGi Allianceの登録商標です。
※ Entierは、株式会社日立製作所の日本における登録商標です。
※ ハイブリッドインテグレーションは、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

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