ニュースリリース

　株式会社日立ソリューションズ（本社：東京都品川区、取締役社長：佐久間　嘉一郎／以下、日立ソリューションズ）は、カーナビゲーションおよびカーオーディオなどの車載機器をグローバルに展開するアルパイン株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：宇佐美 徹／以下、アルパイン）の情報システムカンパニーである、アルパイン情報システム株式会社（本社：福島県いわき市、取締役社長：前田　眞二／以下、アルパイン情報システム）にマイクロソフト社のERP製品「Microsoft Dynamics AX」を導入しました。
　本システムは、2014年4月から、アルパイングループのタイ販売拠点で販売管理および会計機能を中心に利用されています。これにより、アルパインは、タイ販売拠点の経営状況をリアルタイムに把握するとともに、データ集計や分析などの業務効率向上を実現しました。

アルパイングループは、世界17カ国、50数拠点で事業を展開しています。グローバルに成長を続けるアルパイングループの経営基盤をITで支えるため、アルパイン情報システムは10年ほど前から、主要な海外拠点に基幹システムを導入し、情報連携を進めてきました。
　しかしながら、アジア・パシフィック地域においては、業績数値の管理や集計を拠点ごとの個別システムで行っており、本社および販売拠点それぞれにかかる業務負荷の軽減が課題でした。

このような背景の下、アルパイン情報システムは、本社や主要拠点に導入済みの基幹システムと容易に連携できることや、アジア・パシフィック地域のビジネス規模に合致していること、多言語や多通貨などの地域特有の商習慣に対応できることを考慮し、「Microsoft Dynamics AX」をタイ販売拠点に採用することを決定しました。また、日立ソリューションズは、拠点の業務内容や承認フローと、「Microsoft Dynamics AX」の機能の適合度合いを本社や拠点の関係者と精査してカスタマイズを少なくすることで、短期間でのシステム導入を実現しました。
　新システムの特長は以下のとおりです。

１． 経営数値の推移をリアルタイムに把握

　アルパイン本社はタイの販売拠点の売上や利益などの推移をリアルタイムに把握できるようになり、スピーディーな経営判断が可能となりました。

２． コード体系を統一し、業務負担を軽減

　品目を管理するためのコード体系や分析のためのコード体系を統一することで、本社でも拠点側でも集計のやり直しがなくなり、業務負担が軽減しました。

３． データアクセスを職位や業務範囲に応じて適切に管理

　システム利用者の職位や業務範囲に応じて、データの閲覧、編集、承認の権限を適切に設定しました。また、その状態を本社や拠点側で可視化し、コンプライアンスをより強化しました。

タイの販売拠点はアジア・パシフィック地域を統括する拠点です。今後、アルパイン情報システムは、今回のシステム導入をモデルとして、同地域や新興国などの中小規模の拠点に、「Microsoft Dynamics AX」を展開したり、工場の生産管理にもシステムを拡張したりすることを検討しています。
　また、日立ソリューションズは、世界で300件を超える、「Microsoft Dynamics AX」の導入実績を基に、お客様のニーズに合わせたシステムの構築から保守・運用まで、グローバルに支援していきます。