日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

2015年2月27日
株式会社日立ソリューションズ

大阪大学 COI研究推進機構が、産学34機関の情報共有基盤に 「活文」を採用
情報共有の促進と知的財産権保護の同時実現により、共創を加速化

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:佐久間 嘉一郎/以下、日立ソリューションズ)の情報共有基盤「活文 Managed Information Exchange(以下、活文MIE)」が、このたび、文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」における国立大学法人大阪大学 センター・オブ・イノベーション(COI)研究推進機構が進める研究プロジェクトの情報共有基盤に採用されました。
 大阪大学 COI研究推進機構は、組織を越えた共創を支援する「活文 MIE」を活用することで、24企業、10研究機関、計34機関が13のプロジェクトに分かれて9年間にわたり推進する共同研究プロジェクトにおいて、情報共有の促進と知的財産権の保護を同時に実現し、産学の共創の加速化を図ります。本情報共有基盤は、4月1日から稼働する予定です。

文部科学省は、産学連携による研究開発「革新的イノベーション創出プログラム」を2013年度から開始しており、研究プロジェクトをCOI拠点として採択しています。大阪大学 COI研究推進機構は、「人間力活性化によるスーパー日本人の育成と産業競争力増進/豊かな社会の構築」を研究テーマにしたCOI拠点です。

本COI拠点は、24企業、10研究機関の研究者が、13のプロジェクトに分かれて、医学・脳科学・理工学系の研究を進めています。拠点一丸となり共同研究を推進している一方、知的財産権の観点から閲覧できるメンバーを限定するべき情報も多くあり、適切なアクセス権を設定することができる情報共有基盤が求められていました。
 「活文 MIE」は、企業や組織を越えた共創において、円滑かつセキュアな情報共有を実現する基盤です。
 大阪大学 COI研究推進機構では、データごとにアクセス可能なプロジェクトや人をきめ細かく制御できる点を評価し、産学共同研究の情報共有基盤として「活文 MIE」の採用を決定しました。情報共有基盤上で、検査画像データ、実験データ、解析・分析データ、計画書、結果報告書、成果報告書、論文、知的財産権に関する文書など、研究に関するすべての情報を9年間にわたり一元管理し、活用していきます。1つの基盤上に情報を蓄積し、プロジェクトメンバーに限定して閲覧、活用することで、プロジェクト内の情報共有を促進する一方で、プロジェクトメンバー以外は閲覧が制限されるため知的財産権の保護を実現します。さらに、他のプロジェクトの協力が必要なプロセスにおいては、プロジェクトグループを越えた情報共有に柔軟に対応します。

今後、大阪大学 COI研究推進機構をはじめとする参画機関は、「活文 MIE」を活用して、共創の活性化とスピードアップを図るとともに、守るべき情報は確実に守ることで、研究テーマである「人間力活性化によるスーパー日本人の育成と産業競争力増進/豊かな社会の構築」をめざします。


図1:大阪大学 COI研究推進機構における利用イメージ


図2:「活文 MIE」の画面例

■ 革新的イノベーション創出プログラムについて

 文部科学省が、2013年度から開始している「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」では、現在潜在している将来社会のニーズから導き出されるあるべき社会の姿、暮らしの在り方(ビジョン)を設定し、このビジョンを基に10年後を見通した革新的な研究開発課題を特定したうえで、既存分野・組織の壁を取り払い、基礎研究段階から実用化をめざした産学連携による研究開発を集中的に支援しています。「革新的イノベーション創出プログラム」において、独立行政法人科学技術振興機構による公募型研究開発プログラムが「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」であり、12のCOI拠点が採択されています。

・革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)
URL: http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/coi/
・センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム
URL: http://www.jst.go.jp/coi/outline/outline.html

■ 大阪大学 COI研究推進機構が参画するCOI拠点について

 COI拠点に採択された12拠点の1つが、大阪大学 COI研究推進機構が参画する「人間力活性化によるスーパー日本人の育成と産業競争力増進/豊かな社会の構築」です。本拠点では、24企業、10研究機関が参画し、人間力決定因子を医学・脳科学的に究明し、これと密接に結びつく体・脳状態の簡易パラメータをモニタリングすることで、常に人間力を診断、活性化する手段を提供します。生活・居住環境や教育・スポーツ環境のコントロール、ウエアラブルデバイスにより、脳や五感への最適刺激を導入します。幼少期から老年期に至るまで、常に意欲的で潜在力を発揮できるスーパー日本人を育成し、豊かな社会を構築します。

・センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム
URL: http://www.jst.go.jp/coi/outline/outline.html

■ 「活文 Managed Information Exchange」について

 本製品は、「組織の壁によるコミュケーション不足や情報共有の漏れ」、「情報漏えいの不安」、「国境の壁によるデータ転送の手間」、「増え続けるコンテンツの管理」など、さまざまな障壁を解消し、効率的な共創を実現する、場所や時間に依存しないセキュアな企業間のコミュニケーションを実現する基盤です。

  • 企業や組織間における業務のやり取りやコンテンツを時系列に一元管理します。組織やプロジェクト単位でアクセス権をきめ細かく設定することができます。また、閲覧可能な期間や印刷制御も設定可能です。そして、外部に送ったコンテンツも閲覧権限を失効することができます。
  • 大容量コンテンツをインターネット回線で海外へ高速転送することができます。
  • コミュニケーション中に発生したコンテンツのバージョンを管理します。

URL:http://www.hitachi-solutions.co.jp/katsubun/sp/mix/

<商品・サービスに関するお問い合わせ先>

URL: https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/   Tel:0120-571-488

<報道機関からのお問い合わせ先>

担当部署:ブランド・コミュニケーション部 広報・宣伝グループ
担当:竹谷、安藤
TEL:03-5479-5013  E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ 活文、ハイブリッドインテグレーションは、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

AdobeReader

PDFファイルをご覧いただくには "Adobe Reader"が必要です。
最新版はAdobe社のWebサイトよりダウンロードできます。(無償)