ニュースリリース

　株式会社日立ソリューションズ（本社：東京都品川区、取締役社長：佐久間　嘉一郎／以下、日立ソリューションズ）は、Remotium, Inc.（本社：米国カリフォルニア州、CEO：Stephanie Fohn）のスマートデバイス仮想化基盤「Remotium（リモーティアム）」の最新版を7月21日から提供開始します。
　最新版の「Remotium」では、セキュアな環境におけるユーザー同士の内線電話機能や、画面への透かし表示の機能を追加しました。さらに、価格体系を改定し、より安価に導入することが可能になりました。 日立ソリューションズは、本製品を中心とするモバイルプラットフォーム構築ソリューションを提供し、スマートデバイスによる業務効率向上と情報漏洩の抑止を図ります。

近年、多くの企業で業務効率の向上のためスマートデバイスの導入が進んでいます。しかし、携帯電話の紛失・盗難件数は都内で14万件※1 を超えているほか、内部関係者からの不正な業務情報の持ち出しも多発するなど、その情報漏洩リスクが懸念されています。

※1 出典：警視庁 「平成25年度遺失物、拾得届の取り扱い状況(年次別)」より抜粋

「Remotium」は、端末に情報を一切残さないことで情報漏洩リスクを軽減するスマートデバイス仮想化基盤です。日立ソリューションズは、これまで「Remotium」を活用し、企業のスマートデバイスの安全な業務利用を支援してきました。
　このたび「Remotium」にスピーカーやマイクを新たにサポートしたことにより、「Remotium」内のアプリケーションを利用したユーザー同士の内線電話による通話が可能となりました。これにより、セキュアな環境において相手の場所を社内外問わず電話をかけられるだけでなく、個人所有のスマートデバイスを業務用の内線電話として利用できることで、業務効率の向上を支援し、また通話コストの削減を実現します。また、「Remotium」上で動作しているアプリケーション画面にユーザー名や時刻などの「透かし」を強制的に挿入することで、画面スクリーンショットや写真撮影による不正な業務情報の持ち出しに対するユーザーの心理的な抵抗を作り、情報漏洩の抑止を図ります。
　さらに、新たな価格体系となり、より安価に導入することが可能となりました。

日立ソリューションズは、企業のセキュリティライフサイクルを総合的に支援する「トータルセキュリティ」を構成する製品のひとつである「Remotium」を活用し、今後も企業のスマートデバイスの安全な活用を促進するソリューションを提案していきます。

１． スピーカー・マイクのサポートにより通話が可能

　「Remotium」に実装されている内線電話アプリケーションに、スピーカー・マイクが新たにサポートされたことで、ユーザー同士の内線電話による通話が可能になりました。特別な装置を必要とせず、セキュアな環境ですぐに利用を開始することができます。また、VoIP※2アプリケーションを利用することで外線発信も可能です。

※2 VoIP：インターネットを通じて音声通話を行う技術。

２． スマートデバイス画面にユーザー情報を表示

　会社名、ユーザー名、日時など、画面に表示する「透かし」をシステム管理者が設定することで、アプリケーション起動中は常に「透かし」が入るようになります。顧客情報が書かれたメールや添付ファイル、設計技術情報など、外部に漏洩したくない業務情報が表示されている画面上に「透かし」を強制的に挿入することで、写真撮影などによる業務情報の不正な持ち出しに対するユーザーの心理的な抵抗を作り、情報漏洩の抑止に貢献します。

※3 「Remotium」サーバーを稼働させるハードウェア、構築費は別途お見積りとなります。
※4 ライセンスは有効期限1年間のサブスクリプションライセンスになります。1年間の保守費は含まれます。

2015年7月21日

http://www.hitachi-solutions.co.jp/remotium/