日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

2016年7月7日
株式会社日立ソリューションズ

暗号化技術の強化でマルウェアに感染しても機密データを守る「秘文」最新版を提供
マルウェアなど安全性が確認できないプログラムから機密データへのアクセスを禁止

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:柴原 節男/以下、日立ソリューションズ)は、PCや記録メディア、ファイルサーバー上の機密データを暗号化する「秘文 Data Encryption」の最新版を8月31日から提供開始します。
 最新版では、従来の盗難・紛失や内部不正などに加え、年々増加している標的型攻撃による情報漏洩の脅威にも対応範囲を拡大します。具体的には、「秘文 Data Encryption」で暗号化した機密データに対して、マルウェアなど安全性が確認できないプログラムからのアクセスを禁止し、第三者に機密データを「見せない」情報漏洩対策を強化します。
 これにより、万一マルウェアに感染しても、機密データを守ります。

■ 背景

企業のセキュリティへの主な関心事は長らく「内部不正による情報漏洩」でしたが、近年は、「標的型攻撃による情報漏洩」になっています。
 標的型攻撃は組織的に行われることが多く、予めターゲットとなる企業や団体の対策状況を入念に調査し、気づかれないように繰り返し行われます。そのため、外部から指摘されるまで侵入を受けたことに気が付かない事例が多いことが特徴となっています。
 標的型攻撃の主な目的である機密データの窃取を防ぐには、入口・出口対策だけでは防ぎきれないことを前提に、多層防御の内部対策として最終的に機密データの漏洩を防止できるかが重要となります。

■ 「秘文 Data Encryption」最新版の主な特長

1.正規のプログラムだけに機密データへのアクセスを許可

 「秘文 Data Encryption」で暗号化した機密データに対して、安全性が確認された正規のプログラムだけアクセスを許可し、復号します。一方、信頼できる証明書で署名されていないなど、安全性が確認できないプログラムに対しては、機密データへのアクセスを禁止し、復号させません。
 これまで、正規のPC利用者だけに機密データへのアクセスを許可し、そうでないPC利用者にはアクセスを禁止してきましたが、「秘文 Data Encryption」最新版では、PC利用者だけでなく、プログラムに対しても、正規のプログラムかそうでないかの識別を行うことで、機密データへのアクセスを制御します。

2.正規のプログラムが悪用された場合にも機密データへのアクセスを禁止

 標的型攻撃では、RAT*1 などのマルウェアによってOSのコマンドやスクリプトなど正規のプログラムが悪用される事例も出てきています。「秘文 Data Encryption」最新版では、正規のプログラムであっても、その起動元プログラムの安全性が確認できない場合は、機密データへのアクセスを禁止し、復号させません。

*1 Remote Access ToolまたはRemote Administration Toolの略で、バックドア型のマルウェア(リモートアクセス型トロイの木馬)のこと

■ 「秘文 Data Encryption」について

PCや記録メディア(HDDやUSBメモリ、CD/DVDなど)の暗号化に加え、ファイルサーバー上の機密データの暗号化もオールインワンで提供します。機密データは、「秘文 Data Encryption」のインストール直後や持ち出しの際に自動で暗号化されるため、ユーザーのミスなどによる暗号化漏れを防止し、不正な第三者に機密データを 「見せない」 情報漏洩対策を実現します。
  http://www.hitachi-solutions.co.jp/hibun/sp/product/de/

■ 価格

製品名 価格(税別)*2
秘文 Data Encryption 買取ライセンス 10,000円/クライアント 年間利用ライセンス 5,000円/クライアント

*2 買取ライセンスには、保守費、サーバーライセンスを含みません。年間利用ライセンスには保守費、サーバーライセンスを含みます。

■ 提供開始日

2016年8月31日

■ 情報漏洩防止ソリューション「秘文」について  

情報の漏洩を防ぐための「出さない」「見せない」という考え方と、万一、情報漏洩が起こった場合の漏洩拡大を抑止するための「放さない」という考え方に基づいた3つの製品で、高度化・複雑化する情報漏洩への対策を実現します。「秘文」シリーズは、これまでに7,600社、790万ライセンス*3の導入実績があり、ファイル暗号化ソフトウェアで国内シェアNo.1*4 の製品です。
URL:http://www.hitachi-solutions.co.jp/hibun/sp/

*3 2016年3月末時点
*4 出典:「2015ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」株式会社富士キメラ総研(2014年度金額ベース)端末管理・セキュリティツール分野(持出制御ソフトウェア、暗号化ソフトウェア)にて国内シェアNo.1

■ 「トータルセキュリティソリューション」について  

日立ソリューションズは、企業のセキュリティライフサイクルを総合的に支援するため、自社やアライアンスの製品・サービスを「課題」「適用対象」「プロダクト」の3つの視点をもとに、システムのライフサイクルに必要なコンサルテーションと運用・監視のプロセスを強化した「トータルセキュリティソリューション」として体系化しています。
URL:http://www.hitachi-solutions.co.jp/security/sp/

<商品・サービスに関するお問い合わせ先>

URL: https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/   Tel:0120-571-488

<報道機関からのお問い合わせ先>

担当部署:経営企画本部 広報・宣伝部
担当:竹谷、安藤
TEL:03-5479-5013  E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ 秘文、ハイブリッドインテグレーションは、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

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