日立ソリューションズは、社会生活や企業活動を支えるソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

ニュースリリース

2017年10月31日
株式会社日立ソリューションズ

Webアプリケーションで、大量の空間情報をスムーズに活用できる
「GeoMation 地理情報システム マルチプラットフォームクライアント」を販売開始

従来の10倍の60fps*1に対応した滑らかなアニメーションや、高速表示を実現

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:柴原 節男/以下、日立ソリューションズ)は、スマートデバイスやPC上のWebアプリケーションで、大量の空間情報をスムーズに利用できる「GeoMation 地理情報システム マルチプラットフォームクライアント」を11月1日から販売開始します。
 本製品は、「GeoMation 地理情報システム」のサーバーと連携することで、Webアプリケーション上で大量データをストレスなく自在に利用できるようにするためのライブラリ群を提供します。従来の10倍の60fpsに対応し、地図上に数万点のアイコンを配置した場合でも高速な表示を可能とするほか、大量な時系列情報を滑らかにアニメーション再生させるなど、100種類以上ライブラリを用意しています。すぐに活用できるサンプルコードも用意されています。
 日立ソリューションズはこれまで、電力・ガスなどの社会インフラ分野を中心に、製造・流通業の一部の企業に向けて「GeoMation 地理情報システム」を導入し、業務を支援する地図情報システムを提供してきました。本製品も、社会インフラ分野の業務で検証済みであり、11月から本格導入される予定です。
 本製品により、従来のWebアプリケーションでは難しかった、地図上での大量データのスムーズな利用が可能になります。これにより、製造・流通をはじめ幅広い業種の企業では、イベント時の人流シミュレーションによるマーケティングや、IoTデータを利用した多数の設備管理などができるようになります。さらに、スマートデバイスやPCなど、さまざまなデバイス上で利用できる、地図を活用した多彩なWebアプリケーションを簡単に構築することができるようになります。

*1 frame per secondの略で、1秒間に表示される画像(コマ)の数。一般的な動画は30fpsに対応し、従来の「GeoMation  地理情報システム」では6fpsに対応。

■ 背景

日立ソリューションズは、電力・ガス・水道など社会インフラを支える企業の設備管理業務や、流通業や製造業における営業戦略支援や保守サービス支援など、さまざまな業務向けに、空間情報を活用してお客様の課題解決をサポートする「GeoMation 地理情報システム」を提供してきました。近年、スマートデバイスを利用した働き方改革や、IoTデータを活用したサービス向上に取り組む企業が増える中、Webアプリケーション上で、地図と大量のデータを組み合わせた高度な業務へのニーズに応えるため、本製品を提供することになりました。

■ 「GeoMation 地理情報システム マルチプラットフォームクライアント」の特長

1. 大量データを集計・分析し、ヒートマップやグラフで表示

 「GeoMation 地理情報システム」のサーバーとライブラリの連携によって、時系列の大量データ高速表示を実現します。サーバー側で時系列のビッグデータを集計・分析し、その結果をWebブラウザの地図上でヒートマップやグラフに可視化して表示できます。これにより、時系列のビッグデータを空間情報として可視化するサービスの提供を支援します。

2. Webアプリケーションで、大量データをスムーズに活用できるライブラリを提供

 地図を活用したWebアプリケーションで、ストレスなく、自在に大量データを活用できるようになります。大量な時系列情報のなめらかなアニメーション表示や、数万点のアイコンの同時表示とスムーズなスクロールや拡大・縮小、地図画面の回転など、100種類以上のライブラリを提供します。すぐに活用できるサンプルコードも提供するため、お客様は業務に合ったWebアプリケーションを迅速に構築できます。

3. Google Mapsなどの地図サービスと連携

 「GeoMation 地理情報システム」のサーバーと「Google Maps」をはじめとする地図配信サービスを連携したWebアプリケーションを簡単に開発することができます。
Google Maps パートナーである日立ソリューションズでは、「Google Maps API プレミアムプラン」と「GeoMation 地理情報システム」を組み合せたサービスを提案していきます。

■ 「GeoMation 地理情報システム マルチプラットフォームクライアント」 のデモ

ライブラリのデモンストレーションは、以下のURLからご覧ください。

■ 「GeoMation 地理情報システム マルチプラットフォームクライアント」の用途例

1.人流データや交通流データの活用

 人流や交通流などの動的な大量データをWebブラウザでアニメーション表示し、業務効率向上やサービス向上に役立てることができます。例えば、人の移動動線上に屋外広告を設置するフリークエンシーメディア企画や、タクシーの最適配備などで活用することができます。また、電車やバス、飛行機の運行情報や混雑状況などをリアルタイムに提供するサービスを構築することも可能です。

2.設備保守作業のフィールド業務

 地図上で大量の設備データを表示・編集するシステムでも、現場作業で利用するモバイル端末向けアプリケーションと、管理者用のPC向けアプリケーションを、同一のWebアプリケーションで実現できます。たとえば、タブレットを保有している現場の作業員と、オフィスの管理者が、配線や配管、設置機器などの設備状況を同時に確認しながら、保守やメンテナンス業務を行うことができます。

■ 今後について

日立ソリューションズは、今後、「GeoMation 地理情報システム マルチプラットフォームクライアント」において設計業務等に対応した高度な作図機能ライブラリを強化し、空間情報を高度活用する利便性の高いWebアプリケーションを実現していきます。
そして、「GeoMation 地理情報システム」をはじめ、空間情報ソリューション「GeoMation」をグローバルに提供し、お客さまやパートナー企業のシステムとつながることで、空間情報のエコシステム*2の形成をリードし、2020年度に年間150億円の売上をめざします。

*2 複数の企業がパートナーシップを組み、互いの技術や資本を生かしながら、開発業者・代理店・販売店・宣伝媒体、さらには消費者や社会を巻き込み、業界の枠や国境を超えて広く効率的に共存共栄していく仕組み

■ 販売価格

オープン価格

■ 空間情報ソリューション「GeoMation」紹介URL

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<報道機関からのお問い合わせ先>

担当部署:経営企画本部 広報・宣伝部
担当:廣納(ひろのう)、安藤
TEL:03-5479-5013  
E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ GeoMationは、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

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