日立ソリューションズは、社会生活や企業活動を支えるソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
2018年3月14日
株式会社日立ソリューションズ
施設・建物内における人の位置や移動、施設の状態を把握し、生産性向上や新サービスの創出を支援
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:柴原 節男/以下、日立ソリューションズ)は、世界11カ国、200社を超える建物や施設に採用実績がある、米国Enlighted, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:Joe Costello/以下、エンライテッド社)のIoTソリューションについて、国内初の販売代理店契約を締結し、4月2日から販売開始します。
本ソリューションのIoTセンサは、センサのみで人感(赤外線)、温度、照度をセンシングし、加えて、BLE の送受信にも対応するもので、天井や机の下などに設置されます。また、センサ情報を基に、施設の利用状況を可視化したり、BLEビーコンの移動状況を基に、個人の居場所をリアルタイムに検索したり、過去の移動状況を可視化したりする機能を、クラウドサービスで提供します。
日立ソリューションズはさらに、お客様の目的に応じて、収集したデータを分析し、高度に活用するための個別アプリケーションの開発までをワンストップで提供します。
企業はこれにより、今まで難しかった施設・建物の利用状況や人・物の動き、コミュニケーションを把握・分析することが可能となり、働き方改革やデジタルマーケティングの加速、スマートビルの実現などによる、生産性の向上や新サービスの創出が可能となります。
なお、日立ソリューションズは昨年、自社や三井デザインテック株式会社において本センサを利用した検証を行い、施設の稼働状況の可視化や適切な就労管理、人のコミュニケーション状況の把握について、有効性を確認しました。
昨今、業務オペレーションの効率化や施設利用の効率化を目的に、施設の使われ方や人・物の動きをIoTセンサで把握し、分析する取り組みが増えています。しかし、用途ごとに異なるセンサを使い、データをそれぞれに管理しなければならないなど、利便性やコスト面で課題が出ています。
こうした中、日立ソリューションズは、1つで複数の用途をセンシングできるセンサを利用し、収集したさまざまなセンサ情報を一元管理・可視化できるエンライテッド社のIoTソリューションを提供します。
1.複雑なネットワーク設定が不要で、取り付けが簡単なIoTセンサを提供
建物や施設の天井や机の下などに取り付けることで、さまざまなデータを収集するIoTセンサを提供します。本センサは、センサ間で独自のメッシュネットワークを構築するため、データ通信用の配線工事が不要です。各種設定もシステム管理者がブラウザから直接編集でき、簡単に導入できます。
2.1つのIoTセンサで複数の情報を収集し、人・物の位置や動きを可視化
IoTセンサは赤外線、温度、照度を感知し、データをクラウドにリアルタイムに送信します。
また、BLEの送受信にも対応しており、BLEビーコンやスマートフォンを用いることで、人・物の位置や動きをリアルタイムに可視化することができます。これにより、たとえば公共施設などの不特定多数の人が利用する施設において、空間の利用状況を把握したり、BLEタグを持つスタッフの動きと連携したサービスを提供したりするなど、1つのセンサでBLEビーコンを持つ人と持たない人の両方に対応したサービスを構築することができます。
3.複数の施設を一元管理
クラウドサービスは、複数の施設情報を集約し、さまざまな観点から分析するダッシュボードを提供します。これにより、フロアや施設を単独で分析しただけでは分からない、全体最適化の可能性や全体的な傾向を可視化することができます。
図:エンライテッド社のIoTソリューションの概要
2017年3月から自社において、従業員のオフィス内での動きの可視化や入退館管理を検証し、施設の稼働状況の可視化や適切な就労管理への効果を確認しました。また、三井デザインテック株式会社とともに、オフィス内のコミュニケーションの見える化やスペースの活用など、働き方改革を支援するサービスの実証実験を2017年9月から3ヶ月間、400人規模で検証し、人のコミュニケーション状況の分析に有効なデータを収集できることを確認しました。
図2. 施設の利用状況分析
図3. 人の動線分析
図4. 複数施設の利用状況分析
エンライテッド社は、2009年設立のIoT分野で先駆けとなる企業です。事業用不動産の天井にIoTセンサを取り付け、スマートオフィスを実現するシステムを提供しています。
項目 | 価格 |
---|---|
初期導入費 | 200万円~ |
サービス費(月額) | 10万円~ |
※1 センサ・人員数、構成により、価格は変動します。
※2 個別のアプリケーションの開発は、個別見積もりとなります。
4月2日
担当部署:経営企画本部 広報・宣伝部
担当:安藤、廣納
TEL:03-5479-5013
E-mail:koho@hitachi-solutions.com
※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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