日立ソリューションズは、社会生活や企業活動を支えるソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
2021年2月5日
株式会社日立ソリューションズ
Microsoft Power Platform上で、クラウドへの迅速な刷新と業務の継続的改善を実現
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:星野 達朗/以下、日立ソリューションズ)は、AIによる業務の自動分析、自動応答や定型作業用プログラムの自動生成、業務テンプレートによるクラウドアプリケーションへの刷新で、継続的な業務改善を支援する「アプリケーションモダナイゼーション支援ソリューションfor Microsoft Power Platform」を2月8日から販売開始します。
本ソリューションでは、ユーザーの操作ログや画面遷移からAIで業務プロセスを自動分析し、ボトルネックを特定するFortressIQ社(本社: サンフランシスコ、CEO:Pankaj Chowdhry)のクラウドサービス「FortressIQ(フォートレスアイキュー)」を日本で初めて提供します。「FortressIQ」は、マイクロソフト社の「Microsoft Power Platform 」との連携で、分析結果から自動応答やデスクトップ上での定型作業用プログラムを自動生成できます。
また、日立ソリューションズが多くの導入実績を有する「Microsoft Power Platform」をベースに開発した、ユーザービリティに優れた画面とワークフローを実装した業務テンプレートも活用することで、クラウドアプリケーションへの刷新を短期間で効率よく実現します。刷新後も、「FortressIQ」による分析や、日立ソリューションズの技術者によるコンサルテーションや教育の実施など、PDCAサイクルを回していくことで、企業の継続的な業務改善を支援していきます。
企業は、ビジネス環境の変化に柔軟に対応し、デジタルトランスフォーメーションや働き方改革を実現できるようになります。
図1:「アプリケーションモダナイゼーション支援ソリューションfor Microsoft Power Platform」の概要
新常態(ニューノーマル)への対応と市場での優位性を築くことを目的に、企業におけるデジタルトランスフォーメーションの取り組みが加速しています。そのような中、企業ではクラウドサービスを導入して既存システムの運用コストを低減し、社内業務だけでなく事業そのものをIT化するための投資を確保することへの関心が高まっています。
しかしながら、業務アプリケーションの刷新においては、人手による業務効率低下の原因分析、分析後の改善案の検討やアプリケーション開発に時間やコストがかかり、また、刷新後の業務を継続的に改善していく仕組みがないことが課題となっています。
日立ソリューションズはこれまで、マイクロソフト社の「Microsoft Azure」、「Microsoft SharePoint」や「Microsoft Power Platform」などを活用し、既存システムをオンプレミスからクラウドへとシフトする実績を積んできました。
日立ソリューションズはこのたび、シリコンバレーにあるR&D拠点で、欧米で実績のあるAIによる分析で業務のボトルネックを短期間で特定できる「FortressIQ」を発掘し、他社に先駆けて日本で初めて提供します。また、「Microsoft Power Platform」のノウハウを結集した業務テンプレートを活用し、業務アプリケーションのオンプレミスからクラウドへのスムーズな移行から、クラウドアプリケーションへの刷新、継続的な業務改善までを実現します。
1. ユーザーの操作ログや画面を利用したAIによる業務プロセス分析を短期間で実現
システムログの収集が不要で、通常の業務を止めることなくユーザーの操作ログや画面からAIで業務プロセスを自動解析できる「FortressIQ」によって、2~4週間で分析結果をダッシュボードに表示します。これにより、クラウドアプリケーションの刷新方法の決定が容易になり、企業のシステム管理者やユーザーの業務負担を大幅に低減できます。また、分析結果から「Microsoft Power Platform」との連携で、自動応答やデスクトップ上での一連の操作を効率化するための定型作業用プログラムを自動生成できます。2. 業務テンプレートの活用で、クラウドアプリケーションへの刷新を短期間で効率よく実現
これまでのクラウドへのシフトで培ってきた実績を生かし、「Microsoft Power Platform」をベースに開発した、ユーザービリティに優れた画面とワークフローを実装する24種類の業務テンプレートの活用で、オンプレミスのシステムから、ERPシステムなどとの連携も可能なクラウドアプリケーションへの刷新を短期間で効率よく実現できます。 円滑に情報を共有するコラボレーションを支援する業務テンプレートとして、文書管理や掲示板などを提供します。また、社内手続きの効率化を図るビジネスオペレーションを支援する業務テンプレートとして、ERPシステムなどでの登録・申請作業といったフロントとなる部分のアプリケーションを提供します。テンプレート区分 | テンプレート名 |
---|---|
コラボレーション支援 | 福利厚生申請、研修申込、研修報告、社外発表申請、システム利用申請、設備予約、掲示板、ドキュメント管理、アンケート、ポータル |
ビジネスオペレーション支援 | 各種証明書申請、社宅利用申請、給与口座申請、各種手当申請、人事異動申請、身上異動届申請、出向申請、長時間勤務者問診票、勤務地変更申請、稟議申請、経理業務支援(個別仕訳申請、科目振替・債務伝票申請)、営業支援(引合開始から見積提示、受注、納品、請求処理までの業務)、購買支援(外注先への見積依頼から発注、検収、支払管理までの業務、人材派遣(派遣会社への見積依頼から発注、派遣社員の人員登録、派遣費支払いまでの業務) |
表1:業務テンプレート一覧
図2: 「アプリケーションモダナイゼーション支援ソリューション」の特長
1. オンプレミスのシステムからの移行
稟議や各種申請業務などを、ビジネスオペレーション系の業務テンプレートを活用して迅速に業務をクラウドへ移行します。また、ERPなどの外部システムと接続することで、今まで人手で作業していたデータ入力などを自動化し、業務の効率化を実現します。2. オンプレミスの「Microsoft SharePoint」からの移行
お客様の要望に合わせてカスタマイズされた社内ポータル・掲示板・文書管理などを、コラボレーション系の業務テンプレートを活用して現在の機能を維持したままクラウドへ移行します。さらに、他のクラウドアプリケーションとの連携によりリモートでのコミュニケーション活性化を実現します。3. メールや「Microsoft Excel」で行われている業務の効率化
メールや「Microsoft Excel」で行われている非効率な業務を、AIを活用した業務プロセス分析サービスを利用して、見える化します。自動化可能なプロセスを解析・自動化することで、作業効率の向上と管理コストの削減を実現します。
FortressIQ社は、プロセスディスカバリー分野において企業のビジネス課題解決のためのソリューションを提供するスタートアップ会社です。2017年に設立されたFortressIQ社は、Microsoft M12を含むベンチャーキャピタル(Lightspeed Venture Partners、Boldstart Ventures、Comcast Ventures、Eniac Ventures、Microsoft M12、Tiger Global)から約4,600万米ドルを調達し、「Microsoft Power Platform」と強力に連携可能なソリューションを展開しています。
同社のプロセスディスカバリー製品である「FortressIQ」は、AIとコンピュータービジョンを活用して、リアルタイムの業務プロセス分析と見える化を実現します。手作業では難しい正確な分析と結果表示ができるため意思決定しやすく、企業全体の業務プロセス改革を戦略的に行えます。これにより、顧客の生産性向上、システムやプロセスの最適化、バリューエンジニアリング、インテリジェンスの向上を実現します。
近年、多くの企業では、働き方の変化、ハードウェアやソフトウェアの老朽化、アプリケーションの老朽化、業務プロセスの煩雑化/硬直化といった様々な課題が発生しています。テクノロジーの進化が進む一方で、ヒューマンリソースは不足している現状が多くある中、これらの課題をクリアし、企業の成長・コスト削減が求められています。
日立ソリューションズでは、このような企業の課題解決を、「ITモダナイゼーション支援ソリューション」として支援します。「ITモダナイゼーション支援ソリューション」は、アプリケーションの刷新を支援する「アプリケーションモダナイゼーション」とITインフラの刷新を支援する「ITインフラモダナイゼーション(クラウドシフト)」で構成しており、お客様の状況やニーズに合わせて、最適なソリューションを選択し、柔軟に対応します。今後もお客様との協創でモダナイゼーションビジネスを強力に支援していきます。
https://www.hitachi-solutions.co.jp/itmodernization/
図3:ITモダナイゼーション支援の全体像
「日本マイクロソフトは、日立ソリューションズ様による 『アプリケーションモダナイゼーション支援ソリューション for Microsoft Power Platform』のリリースを心より歓迎いたします。『Microsoft Power Platform』をベースにアプリケーションの継続的モダナイゼーションを実現することで、アプリケーションの老朽化に悩むお客様に対して、業務効率向上とコスト削減を提供できるものと確信しております。
今後も日本マイクロソフトは、マイクロソフトの3クラウド(Microsoft 365、Microsoft Dynamics 365、Microsoft Azure)すべてを活用できるパートナーである日立ソリューションズ様と連携しつつ、お客様のデジタルトランスフォーメーションの推進に貢献してまいります。」
担当部署:経営企画本部 広報・宣伝部
担当:廣納(ひろのう)、安藤
E-mail:koho@hitachi-solutions.com
※ Microsoft、Azure、SharePoint、Excel、PowerApps、Power BI、Microsoft Dynamicsは、Microsoft Corporation の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
※ FortressIQは、FortressIQ Corporationの米国及びその他の国における商標または登録商標です。
※ その他、記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です
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