日立ソリューションズは、社会生活や企業活動を支えるソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
2023年4月12日
株式会社日立ソリューションズ
作業時間を半減するとともに、安全性を大幅に向上
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:山本 二雄/以下、日立ソリューションズ)は、タブレットを活用してロックボルト
ロックボルトの配置間隔は、国土交通省や自治体などの出来形管理基準および規格に則った管理が必要であり、これまで煩雑で時間のかかる手作業で計測されてきました。本システムを利用すると、建設現場の施工管理者はデプスカメラ を搭載した汎用的なタブレットを用いて撮影するだけで、ロックボルトの配置間隔を画像上で計測できます。撮影されたロックボルトの画像データはトンネルの支保工 情報と紐づけて整理して格納、計測結果はCSV形式で出力され、調書作成を支援します。本システムにより、従来は2人が手作業で行う計測作業を1人で行えるようになり、計測から調書作成までの延べ作業時間を2分の1に短縮することができます。さらに、高所作業車や足場などが不要になるため、安全性が大幅に向上するとともに、高度な技術を要さないため誰でも容易に計測できるようになり、建設業の人材不足解消に貢献します。
本システムは「GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム」に続き、タブレットを活用して構造物の出来形を計測するものです。日立ソリューションズは今後も、ロックボルトのみならず建設分野におけるさまざまな計測業務のデジタル化を図り、建設業の生産性向上と安全性向上に取り組んでいきます。
山岳トンネル工事や切土補強土工事では、掘削後に地山の崩落や変形を防ぎ安定した状態で作業するため、最初にロックボルトを地山に打設します。そのロックボルトは、国土交通省や自治体などによって配置間隔などの出来形管理基準および規格値が示されており、これに則った管理が必要となります。
通常、ロックボルト配置間隔は、2名1組となってロックボルトの位置にスケール(メジャー)を用いて、手作業で計測されています。場所によっては高所作業車や足場を使用して計測する現場もあり、準備のために相当の時間を要することに加え、安全面でのリスクもあります。
そこで、ロックボルト計測の一連作業の省力化と安全性の向上を目的に、3次元情報をもとにロックボルトの間隔を計測することが可能な本システムを提供することとしました。
1.簡単操作で計測作業を省力化し、作業時間を半減
対象物までの奥行き方向の距離を計測できるデプスカメラを活用し、タブレットでロックボルトが埋め込まれた壁面を撮影するだけで、本システムにより、ロックボルトの配置間隔を計測することが可能です。計測した値をCSVとしてパソコンに取り込むことで、調書を出力できます。煩雑な事前準備や計測、撮影した写真の整理、調書作成などの作業が軽減され、従来の計測方法に対して計測から調書作成までの延べ作業時間を2分の1に短縮できます。高度な技術を要さないため、誰でも容易に計測することができます
2.高所作業車での作業が不要となり、安全性の向上を実現
ロックボルトが埋め込まれた壁面を撮影するだけで、ロックボルトの配置間隔を計測できるため、高所作業車や足場を使用した計測が不要となり、転落や落下のリスクを低減し、安全性の向上を実現します。
3.市販のデプスカメラとタブレットを利用し、低コストで導入
専用の機器は不要で、市販のデプスカメラ(インテルRealSense)とAndroid OS搭載のタブレットがあれば自動計測が可能であるため、低コストで導入が可能です。機器の総重量も1kg以下であるため可搬性に優れ、撮影時の負担も軽減されます。
<簡単3ステップ>
「GeoMation ロックボルト配置間隔計測システム」の実機デモを出展します。
建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO2023)(建設・測量生産性向上展実行委員会 主催)
場所:幕張メッセ 日立ソリューションズブース
日時:2023年5月24日(水)~26日(金)10:00~17:00(最終日は16:00終了)
URL:https://cspi-expo.com/
株式会社日立ソリューションズ 経営戦略統括本部 経営企画本部 広報部 [担当:多田、安藤]
〒140-0002 東京都品川区東品川4-12-7
E-mail:koho@hitachi-solutions.com
※ 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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