日立ソリューションズは、社会生活や企業活動を支えるソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

ニュースリリース

2025年1月14日
株式会社日立ソリューションズ

リコーグループ約1万人がグローバルで利用する、検索性に優れた技術情報基盤を構築

異なるシステムで管理されていた設計や製造、サービスの統合BOMを「Windchill」で統合し、業務改革を推進

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:山本 二雄/以下、日立ソリューションズ)は、株式会社リコー(所在地:東京都大田区、代表取締役社長執行役員:大山 晃、以下、リコー)に、PTC社の「Windchill」、「ThingWorx」を導入しました。技術情報を統合管理し、検索性に優れた新たなPLM*1システムは、国内外のリコーグループ約1万人に利用されています。
 リコーは、お客さまのDXを支援し、ビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています。リコーでは、社内DX推進の一環で、技術情報の管理方法の刷新に取り組んできました。従来はスクラッチ開発したPLMシステムと老朽化したEUCツール*2を併用しており、製品開発に関わる全ての部署をまたぐ情報の検索や連携が困難で、メンテナンスも課題でした。
 そこで、リコーは「国内外の設計・製造拠点で利用」「利用者数は約1万人」などの要件に合う「Windchill」を採用し、PLMシステムを刷新、EUCツールを廃止しました。設計や製造、サービスのBOMを統合し、図面や仕様書などの技術情報と統合BOMを連携させ、検索性を高めて工数を削減しています。さらに、現場における情報利活用ニーズに応えるために「ThingWorx」を導入し、コストや在庫などの情報と統合BOMの情報などを一画面で効率的に情報活用できるように整備を進めています。
 日立ソリューションズは、PTCジャパン社のプラチナパートナーであり、製造業のDXを支援する「PLMソリューション」を提供しています。今後も、DXで企業のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)に貢献します。

*1 Product Lifecycle Management、製品ライフサイクル管理

*2 End-User Computing、エンドユーザ自身によるアプリケーション構築・運用

■ 背景

グローバル化とIT化によって競争が激化する中、製品のライフサイクル全体の統合管理は製造業DXにおいて重要な課題の一つであり、業務効率化と生産性向上、迅速な開発のためにPLMが注目されています。製品企画から生産までのあらゆる情報を一元管理し、スピーディーかつシームレスな情報共有ができれば、業務効率の改善や市場ニーズへの変化に迅速に対応できるようになります。
 デジタル複合機やプリンターの世界的メーカーとして知られるリコーは、企業理念の使命とめざす姿に「“はたらく”に歓びを」を掲げて、デジタルサービスの会社としての変革を進めています。そのための業務改革の1つとして同社のデジタル戦略部が2018年から実施してきたのが、製品開発に関連する技術情報の管理方法の刷新でした。設計効率と製品品質を上げるため、PLMの再構築を決定し、国内外すべての設計・製造拠点で利用できること、約1万人が利用できることなど、同社の要件を満たすPTC社の「Windchill」を選定しました。さらに、情報の可視化という現場のニーズに応えるために「ThingWorx」を導入し、コストや在庫情報などを外部アプリケーションから収集、統合BOMと合わせて一画面で見ることを可能にしました。
 日立ソリューションズは、PTC社の製品販売活動において大きく貢献したことが認められたプラチナパートナーであることや、多くの製造業に「Windchill」を導入してきた実績と経験を持っていることをリコーから評価され、ベンダーに選ばれました。

■ 導入効果

  • 自社開発した基幹システムと老朽化したEUCツールを「Windchill」で統合し、EUCツールを廃止して、メンテナンス問題を解消
  • 設計、製造、サービスの統合BOMを構築し、設計工程で作られた図面や仕様書などの各種技術情報との自動連携により、検索性を向上
  • 「ThingWorx」で外部アプリケーションの情報を収集し、情報を一画面で可視化することによって、設計・開発業務における従業員の利便性を向上

■ お客さまからのコメント

株式会社リコー デジタル戦略部 プロセス・IT・データ統括 コーポレートIT統括センター 設計改革推進室室長 吉村 俊哉氏よりコメントをいただいています。
 「リコーグループの製品開発に関わる約1万人が利用する高SLO(サービスレベル目標)かつ大規模なPLM環境の構築といった挑戦に対して、日立ソリューショズの総合力のご支援を得て成し遂げることができました。PLMは導入して終わりではありません。ビジネス環境の変化に対応し、価値創出をし続けるためにも、継続的に進化させてゆくことが必要と我々は考えています。」

■ 日立ソリューションズの「PLMソリューション」について

製造業のグローバル戦略、デジタルトランスフォーメーション加速を支援するソリューションで、PTC社の製品ライフサイクル管理関連のソフトウェアやサービスを取り揃えています。技術情報を一元管理できるPLMシステム「Windchill」を中心に据え、設計部門だけでなく、製造、保守部門、海外拠点など、全社横断的なエンジニアリングチェーンの構築をはじめ、IoT、ARなどの活用も支援します。
 URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/plm/

■ 導入事例紹介のサイト

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株式会社日立ソリューションズ 経営戦略統括本部 経営企画本部 広報部 [担当:秋山、大鳥]
〒140-0002 東京都品川区東品川4-12-7
E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ その他、本文中の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

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