日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立ソフト)は当時のものとなっております。

2006年1月24日
日立ソフト

日立ソフトが製造業向け「セキュア図面管理ソリューション」を提供開始
~Adobe製品と「活文」シリーズとの連携で図面データ公開を安全かつ円滑に実現~

 日立ソフト(代表執行役 執行役社長:小川 健夫、本社:東京都品川区)は製造業向けに、 アドビシステムズ株式会社(代表取締役社長:ギャレット イルグ、本社:東京都品川区、以下 アドビシステムズ)が同日提供開始を発表したAdobe® Acrobat® 3DとAdobe® LiveCycleTM Policy Serverを日立ソフトの電子ドキュメントソリューション 「活文(カツブン)」シリーズに連携させた「セキュア図面管理ソリューション」を4月1日よ り販売開始いたします。
 製造業界をはじめとして広く利用されている3D(立体)モデルデータをAdobe® PDFに変換 することで、閲覧環境を問わない3Dモデルデータのやり取りや相互保管をより円滑に実現する Adobe® Acrobat® 3Dを本日アドビシステムズが発表しました。Adobe® マスターソ リューションリセラーである日立ソフトは、この発表を受けて、機密性の高い3Dモデルデータを 含む図面を安全にやり取りするための仕組みとして、同社の電子ドキュメントソリューション 「活文」シリーズの製品群を拡張し、更にAdobe® Acrobat® 3D とAdobe® LiveCycleTM Policy Server(以下APS)を連携させた「セキュア図面管理ソ リューション」を販売開始いたします。
 従来、製造業のR&D部門等では、精密な機械の部品設計の際に複数の部門や部品メーカーと 設計図面のやり取りを行いながら作成していましたが、CADソフトとのデータの互換性の問題 や、機密情報保護という観点からデータでの受け渡しに多大な労力を要していました。 本ソリューションでは、電子ドキュメントでの図面の交換を活発化でき、ビジネススピードを 加速することができるようになります。
 これまで3Dモデルを扱うためにはCAD閲覧ソフトウェアなどの専用のソフトウェアが必要でし たが、Adobe® Acrobat® 3Dで3Dモデルを埋め込んだAdobe® PDFを作成することで、 Adobe® ReaderTM 7.0.7以降で閲覧できるだけでなく、Adobe® PDFに権限 を付与することでAdobe® Reader 7.0.7以降でも注釈やコメントの付与が行えるため、 3Dモデルデータの特殊ソフトウェアを保持しない部門、担当者とのコラボレーションが可能とな ります。また、Adobe® Acrobat® 3D を利用することで、Adobe® PDF に変換した 3D モデルを2次活用することができます。さらにAPSと連携することで優れた閲覧性に加え 機密性が強化され、配布後のPDFの閲覧時の認証、印刷可否制御、強制失効、閲覧期限、透かし 文字、履歴トレースが実現できます。また、Adobe® PDFに変換された図面データをセキュア 図面管理サーバに登録するだけで、利用者が図面データを取り出す際に自動的にセキュリティが 設定でき、文書管理を強化する仕組みを構築します。
 これにより閲覧性、機密性の両面においてハードルが高かった図面データの公開を、 文書管理システムへの登録後、図面データが取り出され、失効されるまでの文書ライフサイクル をセキュアに管理するソリューションとしてご提供致します。

<「セキュア図面管理ソリューション」製品構成>
 本ソリューションは、アドビ システムズ製品と日立ソフトの電子ドキュメントソリュー ション「活文」を連携させ、図面データ公開を安全かつ円滑に実現します。

  1. Adobe®Acrobat® 3D:
    3DモデルデータをAdobe® PDFに変換するためのアドビ システムズのクライアントソフト
  2. Adobe® LiveCycleTM Policy Server:
      本ソリューションで設定するセキュリティを扱うためのアドビ システムズのサーバ製品
  3. PDFstaff for APS:
    APS とセキュア図面管理サーバがセキュリティのやりとりを行うための日立ソフトのサーバ製品 で、Adobe® PDFへのセキュリティ設定も行っている。
* 完成された文書(Adobe® PDF)の登録・管理は電子ドキュメントソリューション 「活文」のセキュア図面管理サーバで行います。フォルダ毎に管理できます。

<「セキュア図面管理ソリューション」の利用場面>
 3Dモデルを設計する部署(技術、設計部門)と、他部署(マーケティング、マニュアル製作、 営業部門)とのコミュニケーションをセキュアかつスムーズに実現します。
  1. 製品企画段階における企画部門、設計部門など一部の関係者のみで生産性、品質、コストを 確認するためのスムーズなコミュニケーションツールとしての利用
  2. 製品市場投入前段階における先行開発製品の製造ラインとマニュアル製作ラインと同時進行 させ、早期市場投入を実現
  3. 製品市場投入後段階において社外発注業務をセキュアかつスムーズにマニュアル化し、 ミス、問合せを軽減
  4. 社内秘業務に関る閲覧者を限定・マニュアル化し、業務効率の飛躍的向上を実現

 アドビ システムズ 株式会社の代表取締役社長 ギャレット イルグ氏は、 「セキュア図面管理ソリューション」の発表に際して、次のコメントを寄せています。 「日立ソフトの活文とアドビ システムズのAdobe® LiveCycleTM Policy ServerとAdobe® Acrobat® 3Dを組み合わせることにより、セキュア図面管理 ソリューションを製造業にご提供することになりました。これにより、製造業の業務の効率性 向上とコスト削減を、容易にかつ安全なシステムとして実現が可能となります。日立ソフトの 強い技術力と周辺ソリューション開発力、また積極的な販売活動によって、より広く製造業の お客様にAdobe® Acrobat®3Dを提供できるものと確信しています。」

 日立ソフトは製造業を中心に広くセキュア図面管理ソリューションをお客様にご提供して参 ります。発売開始後1年間の販売目標は5億円の売上を見込んでおります。
 今後とも日立ソフトは、アドビシステムズとともに製造業を中心に電子ドキュメント分野にお ける、お客様にとって価値あるソリューションのご提案を積極的に展開していく予定です。

*日立ソフトの正式名称は、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社です。
* 電子ドキュメントソリューション「活文」は日立ソフトの登録商標です。
* Adobe、Adobeロゴ、Acrobat、Adobe ReaderおよびAdobe PDFは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標 です。
* その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

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