日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立ソフト)は当時のものとなっております。

2007年2月26日
アラクサラネットワークス株式会社
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社

アラクサラと日立ソフトがネットワーク認証を必要としない
PCの不正接続防止の共同検証に成功
~オープン・オートノミック・ネットワーキングとNetInsightIIの連携を実現~

 アラクサラネットワークス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長 和田宏行、以下アラクサラ)と日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(本社:東京都品川区、執行役社長 小野 功、以下日立ソフト)は、アラクサラの提唱するオープン・オートノミック・ネットワーキング(以下OAN)(*1)コンセプトに基づいたWebベースでのネットワーク制御の有効性について共同で研究を行ってきましが、このたび、ON-API(後述)を利用し、通常のネットワーク認証手順を必要とせずに、クライアントPCの不正接続を防止するネットワークへのアクセス制御技術についての検証に成功しました。

 一般に、クライアントPCがネットワークに接続する際には、IEEE802.1XやWeb認証等による接続時のネットワーク認証が広く行なわれています。一方、今回検証したシステムでは、クライアントPCの状態に応じてネットワーク機器を直接操作する事で、従来からの認証手順を使用せずに、クライアントPCの状態に応じてネットワークへの不正な接続をWebベースで制御・防止する技術を開発・検証したものです。 今回検証した方式によれば、クライアントPCをネットワークに接続する時点での制御だけではなく、接続中であっても、ウィルス感染等のクライアントPCの不正な状態を検出してネットワークから遮断できるなど、企業ネットワークにおけるセキュリティの向上が期待できます。

アラクサラでは、企業理念である「ギャランティード・ネットワーク」に基づき、「ITシステムとの連携」および「ネットワーク運用・管理の自動化」による運用効率向上やTCO削減、「ビジネスパートナーとの連携」による新たな価値の創生を目指したOANコンセプトを2006年2月に提唱し、Webサービスによるネットワーク機器の制御を行うOANの基盤技術である「Open Networking - Application Program Interface(以下ON-API)」を2006年4月1日から提供してまいりました。
 ON-APIは、WebサービスとしてVLAN、Filter(ACL)、電源制御等のネットワーク機能を制御し、ITアプリケーションと親和性の高いJavaによるプログラムインタフェースを提供することで、ITシステムとの連携をより容易に実現するものです。

 日立ソフトでは、企業や公共団体の情報システムにおいて、セキュリティ脅威の増加に対する問題への対応として、管理対象外クライアントPCが接続されるネットワーク機器の接続ポートの制御をNetInsightII-PortDiscovery Advance(以下NetInsightII-PD)(*2)として製品化、IEEE802.1X認証等が無い環境でも、クライアントPCのネットワーク接続の制御を実現してきました。
 日立ソフトでは、アラクサラのOANコンセプトに賛同し、ON-APIを活用したネットワーク機器の有効活用を検討してまいりました。

 今回共同で検証を行った機能はON-APIを利用し、NetInsightIIが不正接続を防止する機能実現であり、具体的には以下の通りです。


1.
NetInsightII-PDがアラクサラ機器から通信情報を収集し、この通信情報から機器に接続しているクライアントPCの一覧を作成。
2.
管理対象外クライアントPCの不正接続(NetInsightIIが検知あるいはユーザ指示)検知時に、ポートの遮断の実施。
3.
1、2による不正接続防止の実現を、従来の装置への制御(CLIやSNMPにて実施)に比べ、ON-APIを活用する事による有効性(装置に依存しないAPIを利用したプログラム開発による生産性・保守性の向上、装置制御における性能向上、等)の検証。

 今回の共同検証の成果として、アラクサラ機器とNetInsightIIを組み合わせてご利用頂く事で、従来よりも高速かつ柔軟性に富んだ、安全・安心な企業ネットワークの構築が可能となります。
 アラクサラと日立ソフトは、今後ともOANを活用し、NGN時代の企業情報システムの最適化について協業を推進してまいります。

(*1) OANホームページ: http://www.alaxala.com/jp/products/oan/
(*2) NetInsightIIホームページ: http://hitachisoft.jp/netinsight/

■ 本文中の略語注記
TCO: Total Cost of Ownership
VLAN: Virtual LAN
ISV: Independent Software Vender
CLI: Command Line Interface
SNMP: Simple Network Management Protocol
NGN: Next Generation Network

■ アラクサラネットワークス株式会社について
アラクサラネットワークス株式会社は、「快適で安心して使えるネットワークを世界の人々に提供し、豊かな情報通信社会の実現に貢献」を企業理念としています。情報ライフラインを支える概念としてギャランティード・ネットワークを提唱し、ネットワーク構築に必要な基幹系ルータおよびスイッチの開発から設計、製造、販売、保守のサービスを提供しています。


会社名 アラクサラネットワークス株式会社
設立日 2004年10月1日
代表者 代表取締役社長 和田宏行代表取締役社長 和田宏行
資本金 55億円
所在地 神奈川県川崎市幸区鹿島田890 新川崎三井ビル西棟
従業員数 約340名 (2006年3月末現在)
URL http://www.alaxala.com/

■ 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社について
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社は1970年、日立グループ最初のソフトウェア会社として発足しました。大型コンピュータの基本ソフトの開発や官公庁、金融・保険・証券業向け大規模業務システムの開発などに取り組んでおり、1992年には東京証券取引所1部に上場。インターネット、セキュリティ、ライフサイエンス、GIS (地図情報システム)、衛星画像、電子ボードシステムなどの分野でも、事業拡大を目指しており、特にセキュリティ分野の情報漏洩防止ソリューション「秘文」は数多くの企業にご採用いただいております。


会社名 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
設立日 1970年9月21日
代表者 代表執行役/執行役社長兼取締役 小野 功
資本金 341億円
所在地 東京都品川区東品川4丁目12番7号
従業員数 5,229名(2006年9月末現在)
URL http://hitachisoft.jp/

■ 商標名称等に関する表示
NetInsight、PortDiscovery及び秘文は日立ソフトの登録商標です。
その他本文に記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

■ 本件に関する問い合わせ先
アラクサラネットワークス株式会社 マーケティング本部
〒212-0058 神奈川県川崎市幸区鹿島田890 新川崎三井ビル西棟
URL: http://www.alaxala.com/jp/contact/

日立ソフト @Sales24
Tel: 03-5479-8831  Email: sales24@hitachi-solutions.com

本お問い合わせ先に送られる個人情報は、お問い合わせに回答した時点で消去し、当社が個人情報を保有することはありません。

AdobeReader

PDFファイルをご覧いただくには "Adobe Reader"が必要です。
最新版はAdobe社のWebサイトよりダウンロードできます。(無償)

ニュースリリースの内容は発表当時のものです。商品の販売終了や組織変更により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。