日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。
2007年12月25日
日立ソフト
日立ソフト(執行役社長:小野 功、本社:東京都品川区)は、機密性の高い重要情報を扱う環境と一般的な利用を前提とする環境を1台のPC上で同時に利用できるソフトウェア「Data Trans Guardian(データトランスガーディアン)」を本日より販売いたします。1台のPCでこれら2つの異なる環境を使うことで、従来の2台のPCによる運用に比べ、導入コストの低減、省スペース化、および業務効率の向上を図ることができます。
近年、様々なセキュリティ事故や、新会社法・金融商品取引法等の法令の施行を契機として、各方面でセキュリティや内部統制への関心が高まっています。特に、Winny等のファイル交換ソフトの利用や、内部関係者の不正持ち出しによる個人情報の漏えい事故は、企業に対して大きな財務損失、ブランド毀損、市場での信用失墜を引き起こすため、その対策が急務となっています。
現状、個人情報等の機密性が非常に高い情報を保有する企業や団体では、機密情報を扱うネットワークと一般業務用ネットワークを完全に分割している場合があります。ネットワークを分割することにより、インターネットからの不正侵入や、内部関係者によるインターネットを経由した情報漏えい等の事故を防止することが可能となります。
しかしこの構成では、ネットワーク毎にPCが必要なため、1人のユーザが複数のPCを使用することになります。そのため、導入/運用コストの増大や作業スペースの圧迫などの問題が発生します。さらに、ホームページや電子メール等一般用ネットワーク上にある情報を、機密情報を扱うネットワークのPCに移動する場合、ネットワークが分割されているため、外部記憶媒体に情報を格納して移動する必要があり、利便性の低下やその外部記憶媒体の持出しによる新たな情報漏えいリスクが発生します。
Data Trans Guardianでは、これら2つのネットワークに対して1台のPCで利用できるセキュリティ環境を提供します。機密情報を扱うネットワークと一般業務用ネットワークを完全に分割することによって情報漏えいを防止している環境で、Data Trans Guardianを搭載した1台のPCでは、機密情報を扱うネットワークから一般業務用ネットワークへのデータ転送を禁止することにより、機密情報が外部ネットワークへ漏えいするリスクを回避します。一方で、一般業務用ネットワークから機密情報を扱うネットワークへのデータ転送を許可します。さらにクリップボードにコピーしたデータだけでなく、ファイル単位のデータ転送が可能であり、利便性の高い利用環境を提供しています。
これら機能は、仮想化技術とSELinux(※1)技術を用いることで実現しています。
当社では、Data Trans Guardianを搭載した機密用と一般用の2つの環境を持つPC「2系統クライアント端末」を、官公庁や金融・証券業等の機密性の非常に高い情報を扱うお客様を対象に提供してまいります。
<Data Trans Guardianの主な機能>
・ 一般業務用ネットワークから機密用ネットワークへのウイルス侵入を防止
・ 機密用ネットワークから一般用ネットワークへの情報漏えいを防止
・ 一般業務用ネットワークから機密用ネットワークへのデータ転送を許可
・ インターネットへのアクセスを一般業務用環境のみに許可
<製品概要図>
<稼働環境>
(1) ハードウェア
CPU | インテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサー 2GHz 以上 |
メモリ | 1GB以上 |
ハードディスク | 40GB以上の空き容量 |
(2) ソフトウェア
一般クライアントOS | Windows(R) XP Professional SP2日本語版 |
機密クライアントOS | Windows(R) XP Professional SP2日本語版 |
転送サーバ | CentOS 5 |
仮想化ソフトウェア | VMware(R) Workstation 5.5 |
<価格>
Data Trans Guardian利用1ライセンス 35,000円(税込み36,750円)
(Data Trans Guardianを搭載したPCを提供の場合、別途ハードウェア、ソフトウェア、環境設定費用がかかります。)
<紹介ホームページ> http://hitachisoft.jp/products/secure-linux/
<本件に関するお問い合わせ先>
担当部署:@Sales24
ホームページ http://sales24.hitachisoft.jp/
Tel: 03-5479-8831
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