日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立ソフト)は当時のものとなっております。

2008年4月8日
日立ソフト

ホームゲートウェイに最適なOSGi仕様ソフトウェア実行環境
「SuperJ Engine Framework」を機能強化
-プロビジョニング用コンポーネントで自在な遠隔操作を実現-

 日立ソフト(本社:東京都品川区、執行役社長:小野 功)は、OSGi(Open Services Gateway Initiative)仕様に準拠したユビキタス機器向けリモート制御環境「SuperJ Engine Framework v2.0」を5月7日より販売開始いたします。 本製品はホームゲートウェイや情報家電など大量に分散して設置するネットワーク機器に搭載し、遠隔地(機器メーカやコンテンツ事業者)からネットワーク経由でJavaプログラムのインストール/更新/起動/停止を可能にするソフトウェア実行環境です。  本バージョンでは、遠隔制御するための機能を部品化した「プロビジョニング用コンポーネント」を追加提供します。本システムを適用すれば、コンテンツ事業者は自身のプロビジョニングシステム(*)とホームゲートウェイを経由した情報家電等のユビキタス機器を結ぶ、効果的なサービス提供環境を実現することができます。

(*)プロビジョニングシステム: サービス提供に必要なハードウェア、ソフトウェア、通信回線などの サービス基盤を準備・設定・管理するサービス運用支援システム。

 「SuperJ Engine Framework v2.0」は、今後利用が本格化するホームゲートウェイや、サービス追加・リモートメンテナンスが求められる機器に特に有効で、利用者の手を煩わせることなく新しいサービスを遠隔で組み込むことが可能になります。機器メーカやコンテンツ事業者には新しいビジネス形態を、利用者には新たなサービスを受ける形を提供することが可能になります。また、「SuperJ Engine Framework v2.0」の豊富な機能を利用すれば、様々な機器上にWEBサーバを構築して、遠隔監視・操作機能を実装することも可能になります。

 「SuperJ Engine Framework v2.0」が準拠するOSGi仕様は、非営利の標準化団体であるOSGiアライアンスによって規格化されています。OSGi仕様はNGN(Next Generation Network)におけるサービス提供基盤SDP(Service Delivery Platform)への適用技術としても注目されており、株式会社日立製作所のSDPである“情報家電プラットフォーム”にも採用されています。

 日立ソフトは今後Javaプログラム以外の更新機能や自律分散制御による負荷分散などの課題に取り組み、ユビキタス社会に貢献するミドルウェアを提案し続けます。

■特徴
(1)
OSGi最新仕様であるOSGi Release4に準拠した純国産製品
国内ベンダでは唯一、最新仕様であるRelease4でOSGi AllianceのCertificationに認定された製品(2008年4月現在)。OSGiというオープンな仕様はソフトウェアのサードパーティ開発を容易にし、標準的で安全・堅牢な環境を提供
(2)
機器組込み用に最適化した設計
機器組み込みを前提とし、以下を重視した設計。
アプリケーション起動速度の高速化を重視(ON/OFF多い機器を考慮)
コンパクトなファイルサイズ (フレームワーク全体で約100KB)
軽量なHTTPサービスを提供
(ファイルサイズ70KBでWebサーバ + Servlet実行環境が実現可能)
(3)
プロビジョニング用コンポーネントを提供
今回のSuperJ Engine Framework v2.0で、プロビジョニングサーバ構築に必要なプロビジョニング用コンポーネントと、コンポーネントを利用したリファレンスアプリケーションを同梱。プロビジョニングシステム構築時に活用でき、また必要なカスタマイズを当社がご支援。


図.OSGiプロビジョニングシステム実装例

■実装機能
OSGiで規定される機能の実装範囲は別紙参照。

■用途
(1)
ホームゲートウェイのソフトウェア実行環境として
 家庭内ネットワークの普及とともに、セキュリティなどサービス毎に専用機器を使う従来方式から、宅内に1台のホームゲートウェイを設置、このホームゲートウェイで集中管理する方式に変わっていくと考えられます。ホームゲートウェイに本製品を搭載することによって、ヘルプデスクなど遠隔地からホームゲートウェイを管理操作することが可能になり、ホームゲートウェイ機器メーカやコンテンツ事業者はホームネットワークを高度化するサービス提供・追加型ビジネスを実現できます。
(2)
その他様々な機器の遠隔操作基盤として
 ホームゲートウェイと同様に、デジタルテレビ、セットトップボックス、カーナビゲーション、その他の情報家電に本製品を用いれば、出荷製品のソフト部品交換や、新たな機能の追加などが容易になり、更に遠隔制御機能を用いてメンテナンスをメーカ等にて代行することもできるようになります。 また、今後期待される各家庭の電力計を用いた電力センシングシステムなど、大量に設置された機器に本製品を用いることで、不具合の改修はもちろん、機能・サービスの追加などを監視センタから一括制御することができます。 そのほか、製造ラインの監視機器等に本製品に含まれるWebサーバを組込み、監視・操作アプリケーションを作成することで、遠隔地からWebブラウザで監視・操作することが可能になります。

■製品の構成
【開発者キット】

製品名 型番 標準価格(消費税込)
SuperJ Engine®Framework V2.0 AP00591-020000#0 ¥420,000

※本製品は組込み製品量産時のライセンス、サーバコンポーネント等の運用時使用許諾料等を含みません(個別見積となります)。

【必要な環境】
SuperJ Engine Framework 2.0は、JavaVM(Java ME CDC1.1/FP1.1以上)上で動作します。必要なメモリはJavaVMとアプリケーションによりますが、合わせて6~10MB程度です。
 サーバコンポーネント搭載のサーバ環境はJava SE 1.6以上が必要になります。

■製品ホームページ
 /sjf/

■本件に関するお問合せ先
 担当部署:@Sales24
 ホームページ http://sales24.hitachisoft.jp/
 Tel: 03-5479-8831

日立ソフトの正式名称は、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社です。
Java及び、全てのJava関連の商標は、米国及びその他の国における米国Sun Microsystems,Incの商標または登録商標です。
OSGiは、米国OSGiアライアンスの登録商標です。
SuperJ Engineは、日立ソフトの登録商標です。
その他、記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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