日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。
2008年7月28日
日立ソフト
日立ソフト(本社:東京都品川区、執行役社長 小野 功)は、プラントなどの稼働状況記録を時系列に管理するシステム「長物屋(ながものや)」を開発、11月1日から販売いたします。プラント等で使われる工業計測用記録紙は20mを超える長尺用紙であり、これまで情報システムで管理することは難しいとされていました。このたび日立ソフトは、専用の読み取り用スキャナを組み合わせた国内で初めての長尺用紙専用システム「長物屋」を開発いたしました。「長物屋」を導入することにより、工業計測用記録紙の紛失や汚損を防止し、保管スペースの削減や管理業務の効率化を図ることが可能となります。
電力、鉄鋼、石油、化学、半導体、医薬品、及び食品業などの基幹産業では、電気事業法などの各種法令によりプラントの稼働状況を常に工業計測用記録紙(以下、記録紙)に記録・保管することを義務づけられています。道路沿線の大気汚染状況、気象の変化、CO2の排出量についても同様に連続記録されています。記録データはプラントで発生した問題の解決目的、環境問題の研究目的のほか、プラントの経過劣化を推定する目的、またプラントの稼動責任を明確にするための証明目的としても保存・活用されています。一方で記録紙の量は24時間365日の連続記録が一般的であるために大量となっている場合が多く、長尺の記録紙を大量に抱えたプラントや行政機関では保管・管理コストが増大しています。また記録紙現物が1つしか現存していない状況では記録紙の紛失や汚損の恐れがあり、証明目的として保管されている場合ではより安全な管理が求められています。
「長物屋」は長尺の記録紙の内容を専用スキャナによりシステムに取り込みます。これに日付や時刻などの時系列情報を付与することで、プラント等の10年以上にわたる稼動記録をシステムで連続管理できるようになります。利用者は記録紙を意識することなくプラントの稼動状況をPC上で容易に確認ができ、複数の利用者が同時に問題点を把握することができます。また、電子化された記録の原本保証を行うことで、記録紙原本の廃棄を推進させ、記録紙管理者の負担を軽減します。
「長物屋」は入力システム「長物屋 長作」、参照システム「長物屋 長助」、およびデータ保管システム「長物屋 長蔵」から構成されています。
<「長物屋 長作」の機能>
(1) 記録紙情報の登録
(2) 記録紙画像情報の登録・時刻情報等の編集管理
<「長物屋 長蔵」の機能>
(1) 記録紙情報の保管・管理
(2) 記録紙情報の原本保証(オプション機能)
<「長物屋 長助」の機能>
(1) 記録紙情報の検索・表示・分析
<主な販売マーケット>
・電力、鉄鋼、石油、化学、半導体、医薬品、及び食品などのプラントを抱える法人
・気象、および公害監視を行う行政機関
製品構成 | 機能 | 価格(税込み |
長物屋 長作 | 工業計測用記録紙情報の取り込み・編集 | 168万円~ |
長物屋 長蔵 | 工業計測用記録紙情報の保管 | 105万円~ |
長物屋 長助 | 工業計測用記録紙情報の検索・参照 | 147万円~ |
※ハードウェア、導入費用、保守費用は含みません。
<製品URL> /nagamonoya/
* 長物屋は日立ソフトの商標です。
* 日立ソフトの正式名称は日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社です。
<本件に関するお問い合わせ先>
日立ソフト @Sales24
Tel: 03-5479-8831 URL:http://sales24.hitachisoft.jp
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