日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。
2009年11月12日
日立ソフト
日立ソフト(本社:東京都品川区、執行役社長:小野 功)は、同社の提供するクラウドサービスSecureOnline(*1)上で動作する、
サービス基盤技術(スケールアウト)を開発し、同社の社内業務システムを対象に運用を開始しました。
このたび、社内の14業務システム(28サーバ)を、P2V(*2)技術を用いてSecureOnlineの仮想環境に移行し、11月から本番運用を開始しました。
その中で、時間帯や日程によって負荷状況の変化が激しいシステムにスケールアウト技術を適用しています。
スケールアウトとは、クラウドサービスの特徴である必要に応じたリソース変動を可能とする技術で、VM(仮想マシン)の追加・削除を動的に行うことで、 システム全体のパフォーマンスを容易に向上させる技術です。今回、社内業務システムへの適用を想定し、無制限にスケールアウトするのではなく、 事前にシステムがインストールされているVMの追加・削除を行う仕組みと、 OSS(*3)のロードバランサ(*4)を操作するライブラリを開発しました。 スケールアウトの制御は、スケールアウト開始時刻とVM利用台数を設定しておけば、VMを自動的に起動し、システムの起動を確認後に、 ロードバランサに振り分け先を追加することで実現しています。また、スケールアウトの実行状況を監視するコンソールを用意しており、 コンソールから即時にスケールアウト実行も可能です。
日立ソフトは、2007年1月から国内で最初のクラウドベンダーとして「SecureOnline統制IT基盤提供サービス」を開始しました。 その後、2008年11月に1ラックソリューション、2009年7月にプライベートクラウド環境を構築する出前クラウドを発表し、 クラウドインテグレータとして技術開発を推進しています。
今回スケールアウト技術を適用したシステムは、勤務状況を各社員が登録するシステムで、出社時間登録のために、始業時にピークを迎えます。
また、月間作業時間の入力・承認のために、月末にピークを迎えます。そこで、平常時は、始業前に6台にスケールアウトし、
ピークが終了した後は2台にスケールダウンしてリソースを開放します。月末は、始業前から終業後まで6台に設定することで対応します。
無駄なリソースを開放することで、他のシステムにリソースを割り当てることができ、リソースを効率良く利用することが可能になります。
日立ソフトでは、今後スケールアウトのサービスを提供するとともに、今後もクラウドサービスの拡大に向けての技術開発を積極的に推進していきます。
(*1) SecureOnline:必要なときに必要なだけIT基盤を利用することができる、当社が提供するオンデマンド型のサービス
(*2) Physical to Virtual:物理サーバ環境を仮想サーバ環境に移行する技術
(*3) OSS:(Open Source Software)ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを、無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良、
再配布が行なえるソフトウェア
(*4) ロードバランサ:外部ネットワークからの要求を一元的に受信し、同等の機能を持つ複数のサーバに要求を平均的に転送する装置
(各サーバに要求を分散して転送することで、各サーバが快適な応答速度を保つことを目的とする)
<製品紹介のホームページ> :http://hitachisoft.jp/products/so/
尚、今回の技術検証内容については12月8日(火)~9日(水)に開催されるSaaS World/Tokyo 2009で発表予定です。
■ 出展情報
■本件に関するお問い合わせ
担当部署:@Sales24
Tel: 03-5479-8831 ホームページ: http://sales24.hitachisoft.jp/
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