ニュースリリース

　日立ソフト（本社：東京都品川区、取締役社長：諸島 伸治）は、製造業の海外進出を支援するために、 日本と海外における3D CADデータなどの大容量データの受け渡しに対応したグローバル高速転送サービス「活文（カツブン） デジ活ワイド」を、 2010年10月1日より提供開始します。本サービスを利用することで、インターネット回線が利用できる環境であれば、通信インフラが遅れている海外拠点へも、 大容量データを安全かつ効率的に伝送できます。さらに、SaaS（Software as a Service）形態での提供となるため、初期投資やサーバの構築なしに、 本サービスをすぐに利用することが可能です。

　現在、製造業の海外進出は生産拠点から設計拠点へと急速なシフトが行われており、3D CADデータなどの大容量データを受け渡しする機会が増えています。 それに伴い、海外拠点の通信インフラがあまり整備されていない場合は、「データ送信に膨大な時間がかかる」「大容量データを送る手段がない」 などの課題が発生しています。現在広く使用されているインターネット・プロトコルでの通信性能は、利用できる帯域と通信相手とのパケット往復時間 （RTT: Round Trip Time）によって性能が頭打ち　　となり、十分な性能と品質の確保が困難となっています。特に、 RTTが100ms以上となる海外との大容量データの送受信では通信精度の向上が望めません。専用線などの増強も考えられますが、 突発的に発生する大容量データの受け渡しは予測が困難であり、また、安易な増強はそのまま高額なランニングコストとして経営の圧迫に繋がる恐れがあります。
　こうした背景を受け、日立ソフトでは3D CADデータなどの大容量データの受け渡しに対応したグローバル高速転送サービス「大容量高速転送サービス　活文 デジ活ワイド」 を提供開始します。

＜「大容量高速転送サービス　活文 デジ活ワイド」の特長＞
１．搭載された多重伝送技術(*1)により大容量データの高速な受け渡しを実現

• 多重接続を制御し、画期的な性能と安全性向上を実現
• RTTが大きな環境での通信時に起きる回線切断を自動通知し、代替・予備セッションにより、データ伝送路を確保することで性能低下を防止 （特に中国、タイ、ベトナム、インドなどの、日本に比べて通信インフラの整備が遅れている地域で効果を発揮(*2)）
• ギガ単位の大容量データ通信に対応

(*1)　１つの伝送路で同時に複数の情報を送る技術で、大容量かつ高速のデータ伝送を可能にします
(*2)　通信環境に左右されることがあります

２．既存のインターネット回線で利用が可能

• 新たな通信コストを発生させずに大容量データの受け渡しが可能
• データの送信者はユーザIDとパスワードでウェブ画面にログイン後、対象ファイルをサーバにアップし、自動的に受信者にメールが送信
• データ受信者は、送られてきたメールのURLにアクセスし、ユーザIDとパスワードでログイン後、対象ファイルをダウンロードするだけ

３．安全かつ高速なデータ受け渡しの環境を提供

• HTTPSで通信の内容を保護
• CD・DVD等の媒体、FTP(ファイル転送プロトコル)の代わりに安全かつ高速な経路に切り替え

　本サービスの販売は、3年間で10億円をめざします。また、「大容量高速転送サービス　活文 デジ活ワイド」を利用した、 既存アプリケーションとの連携や周辺アプリケーションの提供など、日立グループのクラウドソリューション体系である「Harmonious Cloud」 のひとつとして積極的に展開していきます。

価格

日立ソフトは、2010年10月1日より株式会社日立システムアンドサービスと合併し、「株式会社日立ソリューションズ」となります。 「大容量高速転送サービス　活文 デジ活ワイド」は、2010年10月1日より株式会社日立ソリューションズより提供開始されることになります。

＜デジ活ワイドホームページ＞ ：ttp://hitachisoft.jp/products/katsubun/digi-katsu/w/

＜本件に関するお問い合わせ先＞
　担当部署：＠Sales24
　Tel: 03-5479-8831　　ホームページ: http://sales24.hitachisoft.jp/