日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立ソフト)は当時のものとなっております。

2010年7月27日
日立ソフト

日立ソフトがロケーションインテリジェンスビジネスでTerraGo社と業務提携
~「GeoPDFソリューション」を提供開始~

 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(本社:東京都品川区、取締役社長:諸島伸治、以下日立ソフト)は、 米国TerraGo Technologies社(本社:ジョージア州アトランタ、以下TerraGo社)と「ロケーションインテリジェンスビジネス」 ※1における戦略的パートナーシップを提携しました。その第1弾として、地理情報システム(GIS)データや衛星画像をPDFへ出力して簡単に利用できるTerraGo社が提供する「GeoPDF(ジオピーディーエフ)ソリューション」を2010年7月28日より提供開始します。
※1ロケーションインテリジェンスとは、地理空間情報を専門知識なしでビジネスに活用できるようにする技術の総称です。

 本ソリューションにより、これまで専門家に限定される傾向にあった地理空間情報を、専門知識なしで誰でも簡単にデータを利用できるようになります。日立ソフトは、TerraGo社と「GeoPDF」を生成するソフト(Publisher)、編集するソフト(Composer)および利用するソフト(Toolbar、無償で配布)に関して日本、中国、ロシアを含む23の国と地域の現地語版開発を含む包括的な開発契約および開発した製品に関する独占販売契約を締結しています。今後は、2010年10月から本ソリューションの日本語版、2011年4月から中国語版、ロシア語版の販売を順次開始する他、日立ソフトの既存製品・サービスとコラボレーションしたソリューションを構築し、グローバルに展開していく予定です。
 「GeoPDF」は、位置情報を扱えるPDFフォーマットで、Adobe Readerだけで閲覧ができる他、 さらにTerraGo社が無償で提供するツールバーをインストールするだけで、「GeoPDF」上に位置情報付きで書き込みや情報共有 (インポート、エクスポート)ができます。この手軽さのため、現在同製品群は米国のNGA (National Geospatial-Intelligence Agency アメリカ国家地球空間情報局)、FEMA(Federal Emergency Management Agency:連邦緊急事態管理庁)、USGS(United States Geological Survey: アメリカ地質調査所)といった安全保障分野、危機管理分野、地図配信分野、および石油等の資源管理分野を中心に、 10,000以上の組織で利用されており、米国内での空間情報を配布・共有するファイル形式のデファクトスタンダードになりつつあります。

 利用事例として、FEMAでは、災害時に現地調査班が「GeoPDF」でデータを現地に持ち出し、 対策本部に戻った際に現地で書き込んだ情報をGISサーバにアップロードし、行動計画策定に利用しています。
 一方、日本国内においても、地理空間情報活用推進基本法(平成19年8月施行)および宇宙基本法(平成20年8月施行)が施行され、 空間情報を重要な社会インフラとして位置づけ、防災、資源管理、森林管理、犯罪情報分析、環境保全を中心に高度な利用の推進が期待されています。 GISや衛星画像データの利用者の多くはGISの専門家の方々でしたが、「GeoPDF」はGISやリモートセンシングソフトに関する専門知識を必要とせず、 また、PDFファイルはドキュメントファイルとしてデファクトスタンダードとして多くの方に親しまれているため、 より多くの人に地理空間情報を利用してもらうことができます。

 今後日立ソフトでは、「GeoPDFソリューション」として、衛星画像のコンテンツ提供サービス、「SecureOnline」を軸としたクラウドサービス、 地理情報プラットフォーム、ストレージ内データ検索ソフトウェア、PDFファイルのライツマネジメント、 電子黒板の双方向情報共有インターフェイスの活用など、6つの自社サービスの活用を検討していきます。これらの技術もしくはノウハウを活用し、 まずは安全保障分野、危機管理分野を中心として、国内外で同製品群・サービスを広く展開していきます。特に危機管理分野で、 災害対策として利用が拡大しつつある電子黒板インタラクティブホワイトボード「StarBoard」と連携した災害対策本部向けソリューションを構築し、 2012年には危機管理分野で3億円の売り上げを見込んでいます。
 将来的には、クラウドサービスによるクリアリングハウス※2のグローバル展開にも取り組んでいきます。
※2様々なGISデータをインターネット上で交換する「場」を指す

<価格>(税込み)

製品群名 製品名 価格
GeoPDF利用ソフト TerraGo Toolbar 無償
GeoPDF作成ソフト TerraGo Publisher for ArcGIS 397,950円
GeoPDF編集ソフト TerraGo Composer 866,250円

■ 展示会出展情報

イベント名
: 危機管理産業展2010
日 程
: 2010年10月6日(水)~8日(金) 開場時間10:00~17:00
会 場
: 東京ビッグサイト 西ホール
U R L
: http://www.kikikanri.biz/

■ GeoPDFソリューション紹介サイト : /geopdf/

■ TerraGo社について
TerraGo社は、空間情報を共有するソフトウェアソリューションのリーディングカンパニーで、GeoPDF関連製品を開発・販売しています。 http://www.terragotech.com/

<本件に関するお問い合わせ先>
 担当部署:@Sales24
 Tel: 03-5479-8831  ホームページ: http://sales24.hitachisoft.jp/

AdobeReader

PDFファイルをご覧いただくには "Adobe Reader"が必要です。
最新版はAdobe社のWebサイトよりダウンロードできます。(無償)

ニュースリリースの内容は発表当時のものです。商品の販売終了や組織変更により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。