日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立システム)は当時のものとなっております。

2006年5月31日
株式会社日立システムアンドサービス

.NET Framework 2.0対応 アプリケーション開発フレームワーク
「CosaDenta V2」の販売を開始
~大規模アプリケーション開発における生産性と品質及び保守性を飛躍的に向上~

 株式会社日立システムアンドサービス(本社:東京都港区、執行役社長:中村 博行、以下「日立システム」)は、マイクロソフト株式会社殿(本社:東京都渋谷区、代表執行役社長:ダレンヒューストン、以下「マイクロソフト」)の.NET技術を基盤としたアプリケーション開発において、標準化した開発手順と組合せることで大幅な生産性と品質及び保守性の向上を実現するアプリケーション開発フレームワーク「CosaDenta(コーサデンタ)」の新バージョン、「CosaDenta V2」を、2006年5月31日より販売します。

 エンタープライズシステムの構築技術として.NETは急速に普及しています。.NETはインターネット時代における新しいアプリケーションを実現するための開発及び実行基盤技術として、その導入においてはXML/Webサービスをはじめとした幅広い技術が適用可能です。そして大規模なアプリケーション開発において.NET技術の採用が進むにつれ、その開発技術の標準化の必要性も高まっています。
 日立システムでは、.NETによるシステム構築を早くから積極的に手がけきました。その開発技術を標準化したフレームワークを開発し、数々の開発プロジェクトでの適用を通じて2004年4月よりアプリケーション開発フレームワーク「CosaDenta」として販売を開始しています。
 本日販売を開始する新バージョン「CosaDenta V2」は、機能やコンセプトはそのままに、マイクロソフトの.NET Framework 2.0およびVisual Studio 2005に対応いたしました。さらに、メール送信機能、ログ機能、認証機能等の強化・拡張を実施し、より生産性と品質及び保守性の高い開発の支援を図っています。

.NET対応アプリケーションフレームワークCosaDentaについて

1.「CosaDenta V2」の特徴

  • CosaDentaは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいた.NET推奨アプリケーションモデルを取り入れたアプリケーション開発フレームワークです。様々な業務アプリケーションを構築する上で、業務要件に依存せず共通に利用可能な機能構造とコンポーネントの独立性や再利用性を向上させるための基盤を提供します。
  • CosaDentaでは、業務ロジックと、コンポーネント呼び出しに関する.NET Framework特有の実装技術を分離することにより再利用性を高め、変化の予測される部位はポリシーにより柔軟性を確保することで、システム構成の変化に柔軟に対応することができます。
  • 機能設計からコーディング、テストにわたる開発プロセスを標準化することで効率化を図り、開発フェーズにおける生産性を向上することができます。
  • 様々なシステムに共通に使用されるコンポーネント部品を提供することで、生産性の向上とともに、開発スキルと品質の均一性を確保します。
  • 上流工程での設計情報からアプリケーション開発に必要な定義情報を自動生成します。

2.「CosaDenta V2」の主な機能の概要

  • .NET Framework 2.0およびVisual Studio 2005への対応
    マイクロソフトの.NET Framework 2.0 およびVisual Studio 2005に対応します。.NET Framework 2.0やVisual Studio 2005が持つ優れた生産性を活かし、変化に柔軟に対応可能なアプリケーションを開発することができます。
  • 画面遷移機能
    Microsoft Visioで作成された、画面遷移定義情報を基に画面遷移を行います。ビジネスロジックの変更により画面遷移を変更しなければならない場合でも、アプリケーション上の画面遷移ロジックを修正することなく、画面遷移定義情報を修正するだけで対応できます。また、この画面遷移情報に基づき画面遷移チェックを行い、不正画面遷移が行われた場合にはCosaDentaが自動的にエラー画面に遷移します。そのため、アプリケーションに画面遷移のチェック処理をコーディングする必要がありません。
  • データコントロール機能
    データコントロールは、.NETリモーティングやXML/Webサービスなど、通信手段毎に異なるコーディングを行わなくてはいけない部分をフレームワークに隠蔽し、ビジネス層を統一的に呼び出すことができる機能を提供します。
    データコントロールでは、呼び出すビジネス層の業務処理ロジックや利用する通信手段の情報を一元管理された外部構成情報で保持します。この外部構成情報を変更することにより、アプリケーションに修正を加えることなく、呼び出すビジネス層の業務処理ロジックや通信手段を切り替えることができ、システム構成の変化にも柔軟に対応することが可能になります。
  • メール送信機能
    .NET アプリケーションから、SMTPを使用したメールを送信するアプリケーションを容易に開発することができます。システム構成によるメールサーバの変更などにも、アプリケーションの修正なしで対応することができます。
  • ログ部品機能拡張
    アプリケーションからのログ出力先を、従来のWindowsイベントログやファイルだけでなく、新しく提供するカスタムログ機構を利用することで、ユーザ独自のログ管理リポジトリなどに拡張できるようになりました。これらログの出力先の切り替えは、アプリケーションの修正は必要なく、外部情報を変更することで対応することが出来るため、システム構成の変化にも柔軟に対応することが可能です。

3.「CosaDenta V2」 標準価格(税込価格)

  • ソフトウェアライセンス
    • CosaDenta 開発ライセンス:開発者あたり 52,500円(税込)
    • CosaDenta 実行ライセンス:1CPUあたり 315,000円(税込)
    • CosaDenta クライアント実行ライセンス: 84,000円~(税込)
    • CosaDenta 年間パートナーライセンス: 207,900円~(税込)
  • 保守サポートサービスライセンス
    製品標準価格の15%/年間

※ 価格は前バージョン1と同じです(価格は据え置き)。

4.出荷時期
 2006年5月31日

 また、日立システムでは、.NET開発技術の標準化ついて、アプリケーションフレームワーク「CosaDenta」の開発・適用だけではなく、上流設計工程から開発や適用・評価までの一連のプロセスについても標準化を行い、.NET標準開発手順「COMMONDATION.NET」として体系化しています。これにより、設計ガイドやノウハウに基づいたベストプラクティスを活用した設計と、「CosaDenta」や推奨開発ツールと連携した開発の効率化が可能です。
 更にこれら「COMMONDATION .NET」に基づいた.NET技術の導入やアプリケーションの設計ノウハウを、コンサルテーションサービスとして提供するためにソリューションメニュー化し、「CosaDenta」と合わせて提供しています。また、「CosaDenta」の適用を前提としたアプリケーション開発を行う設計者と開発者をそれぞれ対象としたユーザ向け教育サービスも準備しています。
 このように日立システムでは、.NET技術を基盤に「CosaDenta」を適用したシステム構築において、上流コンサルテーションから個別システム開発及びユーザ教育を含めトータルなソリューションをご提供します。

.NETコンサルテーションサービスについて

サービスメニューと価格

  • .NET技術導入コンサルテーションサービス
    当社の.NET標準開発手順「COMMONDATION.NET」に従い、.NET技術を効果的に活用するための実現方式案や、最適な開発プロセスと開発ツールを提示します。また、お客様の方式レビューへの参画やプロトタイプによる技術検証を通じ、お客様自身による方式策定もサポートします。価格:1,417,500円(税込)より個別見積り。
  • .NET設計コンサルテーションサービス
    .NET標準開発手順「COMMONDATION.NET」の設計ガイドに従い「UML(Unified Modeling Language)によるオブジェクト指向型開発手順をお客様のプロジェクトに最適化した形でご提供します。また、お客様が作成した設計ドキュメントのレビューや、プロトタイプ開発へのプロセス適用をサポートします。価格:1,575,000円(税込)より個別見積り。
  • CosaDenta導入コンサルテーションサービス
    CosaDentaを使ったサービス指向アーキテクチャベースのアプリケーション開発方法をオンサイトでのトレーニングを中心にご提供します。価格:1,575,000円(税込)より個別見積り。

マイクロソフト株式会社からのエンドースメント

 このたびの株式会社日立システムアンドサービス様による .NET Framework 2.0 および Visual Studio 2005 に対応したアプリケーション開発フレームワーク「CosaDenta V2」 の発売開始、誠におめでとうございます。
 ソフトウェア開発企業にとって、様々な業務アプリケーションを構築する上で、業務要件に依存せず共通に利用可能な機能構造とコンポーネントの独立性や再利用性を向上させるための基盤を利用することは、開発生産性の上でも非常に重要な要素となってきます。
 今回の製品発売により、.NET Framework 2.0 および Visual Studio 2005を用いたソフトウェア開発の生産性がより一層高まり、これにより、Visual Studio をご利用頂いているユーザー企業様の利便性がさらに高まるものと期待しております。

マイクロソフト株式会社
執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長
鈴木 協一郎

お問い合わせ先

株式会社日立システムアンドサービス
東京第1営業本部 第3営業部
 担当 : 府中(ふちゅう)
 TEL : 03-6718-5803
 E-mail : cosadenta@hitachi-system.co.jp

商品名称等に関する表示

記載している、会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
CosaDenta、COMMONDATIONは、(株)日立システムアンドサービスの登録商標です。
本文中では、TMマーク・Rマークは明記しておりません。

ニュースリリースの内容は発表当時のものです。商品の販売終了や組織変更により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。