日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。
2006年10月31日
株式会社日立システムアンドサービス
株式会社日立システムアンドサービス(本社:東京都港区、執行役社長:中村博行、以下「日立システム」)は、百科事典の「知識体系」をビジュアルに表示してコンテンツを検索するシステム「知のコンシェルジェ」を開発し、百科事典検索サービス「ネットで百科for ブロードバンド」で本年11月よりサービス(試行)を開始します。また、東京大学大学院情報学環の「新しい百科全書」プロジェクト(*1)の一環として学際情報学府の講義など教育・研究において2007年度より利用される予定です。
これまで、事典・辞書・書籍など知識系コンテンツの検索サービス・製品では、"キーワードによる見出し検索や全文検索"が一般的に利用されています。その検索のスピードの速さとヒットの多さは、紙の書物では実現し得ないものでした。しかし、ヒット件数が多すぎたり、探したいキーワードが思いつかず、なかなか知りたい事柄にたどり着けなかったり、また、文中のホットリンクを辿っているうちにコンテンツの迷路に迷いこんでしまうことも多くあります。
このような、もっと早く、もっと的確に、知りたい事柄にたどり着きたいという、人間の知識探求に応えるために「知のコンシェルジェ」を開発しました。
「知のコンシェルジェ」は、ビジュアルな"体系化された知識"の入り口から、そこを"手がかり"(検索インデックス)として、ユーザとシステムがインタラクティブにやり取りしながら、知りたい事柄に辿り着きコンテンツを検索します。
"体系化された知識"とは、見識者の知見にもとづき関連付けされた知識群であり、書物で言えば、書物の内容(コンテンツ)を探すための"書名"、"目次(見出し)"、"索引"がこれに当たります。
尚、「知のコンシェルジェ」は、知識の体系として百科事典の知識より編集した「一般教養知識の体系」、そしてコンテンツとして「百科事典」(世界大百科事典、マイペディア)、「地図」(世界地図・日本地図)を標準装備しています。
(*1) 東京大学大学院情報学環 「新しい百科全書」プロジェクト
近年、これまで二次元・静態・モノクロの資料を対象に進められてきた従来のアーカイブに対し、デジタル技術を記録・保存・公開の各分野に活用したデジタルアーカイブの構築が進んでいる。しかし現在、国内外で構築されているアーカイブでは、データ処理の工学的方法論とコンテンツにかかわる文系的な方法論が単に並存しているというものが少なくない。これに対して本研究では、デジタル化された知識の集積をメタレベルから体系的かつ対話的に結びつけたメタアーカイブを構築する。( http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/research/projects/yoshimi03.html )
また日立システムは、「知のコンシェルジェ」を2007年4月より、コンテンツサービス分野、大学・教育機関での研究・教育分野、出版での編集分野および、一般企業でのナレッジマネージメント分野への提供を予定しております。販売価格、販売ルートにつきましては2006年12月までにお知らせいたします。
〔図1〕 【知のコンシェルジェの構成図】
(*2)「体系化された知識」 | 一般教養知識の体系の場合、百科事典の項目名と関連項目名、索引と項目名など、見識者が意味論的に関連づけをした知識の総体。 |
(*3)「コンテンツプロファイル」 | 体系化された知識とコンテンツとの対応を定義したもの。例えば、「富士山」という知識に対して、百科事典の項目「富士山」と地図の地名「富士山」がコンテンツとして存在していることを示す情報。 |
〔図2〕 【ビジュアル表示された一般教養知識の体系】 株式会社ナレッジ・シナジーの「Ontopia knowledge suite」の機能を使って表示します。 |
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「知のコンシェルジェ」には次のような5つの特徴があります。
「知のコンシェルジェ」ホームページ
http://www.kn-concierge.com/concierge/
知のコンシェルジェに関する問合せ先
株式会社日立システムアンドサービス
コンテンツビジネス部
担当 : 高柳(たかやなぎ)
TEL : 03-3763-0511
E-mail : nethome@hitachi-system.co.jp
「知のコンシェルジェ」は日立システムアンドサービスの登録商標です。
記載されている、会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
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