株式会社日立システムアンドサービス(本社:東京都港区、執行役社長 中村 博行/以下、日立システム)は、Webシステムへアクセスが集中した際に、Webシステムへの処理要求を待ち行列で管理し、到着順に処理を行うことができるWebアクセス制御システム「WebLobby(ウェブロビー)」の販売を6月18日から開始します。「WebLobby」は、利用者へ待ち人数を知らせることで、Webシステム利用者の利便性が向上できます。
近年、Webサイトは情報参照だけでなく、決済や予約などの様々なサービスを提供するWebシステムとして利用されています。Webシステムは、不特定多数の利用者を対象とするため、予想外に大量の処理が発生することで繋がりにくい状態になったり、利用者が何度もリトライ処理を行うことで悪循環に陥り、長時間に亘り正常状態に戻らない重大障害に拡大することがあります。
「WebLobby」は、Webシステムに処理能力を超えるアクセスが集中した場合、新たな処理は受け付けず、待ち行列を作ることにより、Webシステムへの流量制御を行うソフトウェアです。流量制御により、システムの負荷を減らすことができ、また、待ち状態の利用者へは、待ち人数の状況を知らせることで、いつまでも応答が返ってこないという不満を解消し利便性が向上できます。
日立システムでは、「WebLobby」を金融機関のオンラインバンクキングシステムやチケット予約サイトなど、Webサイトで顧客からの決済や予約などのWebシステムのサービスを提供している企業向けに、今後2年間で30社への販売を目標としています。
Webアクセス制御システム「WebLobby」の特徴
- 受付処理の制御により処理時間を短縮し、ホームページへアクセスした順番での処理を実現
Webシステムでアクセスが集中し、予期しない大量の処理が発生した場合、システム処理の許容範囲を超える要求の受付を停止し、その時点で、システムに繋がっている要求の処理を優先して行います。これにより、利用者から見て、画面の表示や切替に時間がかかるということがなくなり、利用者が何度もリトライ処理を行うことから発生する、システムの不安定な状態を回避できます。また、受付を停止した要求は、ホームページにアクセスした順番を待ち行列で管理し、順次、Webシステムへ接続することで、窓口の前に列を作ってサービスを待つのと同等の公平な制御ができます。
- 待ち人数の状況を伝えることで、利用者の利便性を向上
利用者は、待ち人数の状況を一定時間毎にWeb画面で知ることができます。従来のWebシステムでも混雑していることを知らせるサービスはありましたが、いつ応答が返ってくるかを利用者が判断する情報を提供するサービスはありませんでした。一定時間毎に該当Webシステムの待ち人数を知らせることで、利用者は接続までの時間を予測することができ、状況に応じて、そのまま待ち続けるのか、後で再接続するかを選択できます。これにより、応答が返ってこないという利用者のストレスを緩和でき、Webシステムにおける顧客満足度の向上を実現できます。
Webシステムの待ち人数の状況を利用者へ知らせる画面の例
Webアクセス制御システム「WebLobby」の価格および提供時期
製品名 |
価格(税込) |
提供時期 |
Webアクセス制御システム「WebLobby」
(UNIX版) |
2,520,000円
(待ち状態を管理する対象URL毎) |
6月18日 |
「WebLobby」のご紹介
/weblobby/
商標名称等に関する表示
・WebLobbyは、株式会社日立システムアンドサービスが商標登録出願中です。
・その他記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
製品、ソリューションに関する問合せ先
株式会社日立システムアンドサービス
金融システム第1営業部
担当 : 朝倉(あさくら)
TEL : 03-6718-5806
E-mail : kinyuu-sol@hitachi-system.co.jp