株式会社日立システムアンドサービス(本社:東京都港区、執行役社長:中村 博行/以下、日立システム)は、PCからネットワークへの不正接続を防止するソフトウェア「オープンネット・ガード Ver3.2」の提供を3月5日から開始します。「オープンネット・ガード Ver3.2」は、Infoblox社製のDNS(*1)/DHCP(*2)アプライアンス製品「Infoblox」との連携機能を追加しました。これにより「オープンネット・ガード」で管理する各端末の最新のMACアドレス(*3)情報を「Infoblox」が自動的に引継ぎ、PCなどの端末管理の効率化を実現します。
*1 DNS(Domain Name System):ドメイン名をIPアドレスに変換するシステム
*2 DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol):IPアドレスを端末に配信するプロトコル
*3 MAC(Media Access Control)アドレス:端末がネットワーク上で使用する固有な番号
近年、多発していているWinnyなどのファイル交換ソフトの利用や内部関係者の不正持ち出しによる個人情報の漏えい事故は、ブランド毀損、市場での信用失墜など、企業に与える影響が大きく、その対策が急務となっています。これらの問題を解決するために、企業では、Winnyの利用禁止や、個人PCの社内ネットワークへの接続を制限してきています。
日立システムは、許可を得ていない不正な端末の接続をMACアドレスで検知する「オープンネット・ガード」を2003年から提供しています。「オープンネット・ガード Ver3.2」は、ホットスタンバイが可能なDNS/DHCPアプライアンス製品である「Infoblox」へ、「オープンネット・ガード」で管理する各端末の最新のMACアドレス情報を自動で引継ぐ機能を追加しました。これにより、「Infoblox」を使用する顧客は、「オープンネット・ガード」を導入することで、これまで手作業で行っていた「Infoblox」へのMACアドレスの登録作業が自動で行え、端末管理の効率化が図れます。
日立システムは、「オープンネット・ガード Ver3.2」を不正接続防止システムの導入を予定している顧客や、「Infoblox」を導入している顧客に向けて、2010年度までに300社への販売を目標としています。
今回の「Infoblox」との連携について、Infoblox社ワールドワイドセールス副社長 マーク・スミス氏からのコメントです。
「Infoblox社は、この度の日立システムによる『オープンネット・ガード Ver3.2』のリリース開始を歓迎致します。Infobloxコア・ネットワークサービス・プラットフォーム上のMACアドレスフィルタリング機能を補完する『オープンネット・ガード Ver3.2』は、不正な端末からのネットワークアクセスを防止するとともに、Infobloxデータベース上に登録済みの端末に対する監査も可能にします。さらに、『オープンネット・ガード Ver3.2』の端末登録ワークフローにより、新規登録端末についても自動的にInfobloxデータベースへの反映を可能にします。Infoblox製品と強力に連携する本ソリューションにより、企業の情報システム部門に高水準のユーザビリティを提供しながら、ネットワークの自動化、管理、セキュリティを向上させることが可能になると確信しております。」
「オープンネット・ガード Ver3.2」のInfoblox連携画面
「オープンネット・ガード Ver3.2」のInfoblox連携画面
「オープンネット・ガード Ver3.2」の価格及び提供時期
製品名 |
価格(税込) |
提供時期 |
オープンネット・ガード スタンダード版(200クライアントライセンス) |
924,000円 |
3月5日 |
オープンネット・ガード エンタプライズ版(200クライアントライセンス) |
1,302,000円 |
3月5日 |
Infoblox連携機能はエンタプライズ版のみのサポートとなります。
別途、保守サービス(製品標準価格の15%/年)が初年度より必要となります。
商標名称等に関する表示
・オープンネット・ガードは、株式会社日立システムアンドサービスの登録商標です。
・その他、記載している会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。
製品、ソリューションに関する問合せ先
株式会社日立システムアンドサービス
東京第1営業本部 第1営業部
担当:稲垣、稲村
TEL : 03-6718-5801
E-mail : ong@hitachi-system.co.jp