日立ソリューションズは、社会生活や企業活動を支えるソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

合言葉はグローバルワンチーム! 海外法人を巻き込んだ 英語による新人向けのグローバル教育

グローバルビジネスへの早い段階でのマインドセットを目的に、Microsoft Dynamics事業を展開している産業イノベーション事業部においては、新人を対象としたグローバル教育をスタートしました。トレーニングはすべて英語で実施。講師を務めたのは、海外グループ会社の一つであるHitachi Solutions India Pvt. Ltd.のインド人エンジニアです。

Microsoft Dynamics 365の技術習得を中心に、開発の基礎スキルやプログラミングなどの体験的なセッションが、2023年の7月18日から20日間の教育カリキュラムで、オンラインにて実施されました。国境を越えてグローバルに事業を展開する日立ソリューションズのワンチーム。若き挑戦者たちの前途には、洋々たる未来が広がっています。

笑顔で話す3人
竹内悠翔

株式会社日立ソリューションズ
産業イノベーション事業部
グローバル本部 第1部

竹内悠翔

Dynamics AXの顧客システムをDynamics 365に移行するための業務を中心に担当。

井上太雅

株式会社日立ソリューションズ
産業イノベーション事業部
グローバル本部 第1部

井上太雅

顧客の既存システムとDynamics 365を統合するためのインタフェース開発、およびDynamics 365関連のITインフラ支援などに従事。

井上幹貴

株式会社日立ソリューションズ
産業イノベーション事業部
グローバル本部 第1部

井上幹貴

某メーカーにおけるDynamics 365大規模導入案件に参画中。本番稼働の移行支援とDynamics 365およびPowerAppsの二次開発案件を推進。

頼れる仲間とトライした グローバルビジネスへの第一歩

英語で教育をうけることに
不安はありませんでしたか。

井上(幹):2023年の4月に入社、7月に集合研修を終え、産業イノベーション事業部に配属されました。配属先された直後に今回のグローバル教育のことを聞いたのですが、講義がすべて英語と聞いて驚きました。私はあまり英語に自信を持っていませんでしたので、正直、不安はありましたが、同時にチャレンジしたいという想いが強く沸き起こりました。

竹内:20日間の教育では、「開発の基礎を学ぶ」という目的で、Dynamimcs 365の基本機能に関する講義のほか、データ入力やデータベース管理の方法などがカリキュラムに組まれていました。また、テーマごとに宿題が出され、講師へ提出後にレビューを受ける形式で実施されました。私も英語は得意ではなかったので、真っ先に感じたのは理解できなかったらどうしようという不安でした。しかし、この事業部だけの取り組みと聞き、一緒に入社した同期の中で、私たち3人だけに与えられたチャンスであることを知ると、徐々に心が浮き立ってきて、この機会に英語もできるようになりたいと前向きな気持ちになりました。

井上(太):グローバル教育については、聞いたことのないすごい取り組みだと思いました。英語は入社前から勉強していましたので、不安はありませんでした。他の事業部では体験できない貴重な機会を与えてもらったことにワクワクし、内容にも興味をそそられました。

話す井上さん
一緒に教育研修に参加したことで、
3人の関係性に変化はありましたか。

井上(幹):テーマごとに講師から出される宿題については難易度が高かったので、3人でITの知識を共有しながら相談をしないと答えを導き出せない場面が何度もありました。教育を受ける前まで2人とはほとんど面識がありませんでしたが、このように協力して宿題へ取り組むことで、一気に距離感が縮まっていきました。私は大学で情報系を学んでこなかったため、ITの知識を持つ2人から教えてもらうことが多く、とても心強く感じました。太雅さんには、英語の部分でも助けてもらいました。困ったことを相談できる仲間が事業部内にできて良かったなと思っています。

竹内:私も英語では、太雅さんにたくさん助けてもらいました。こうした経験が、3人の結束を深めてくれたように思っています。教育では、渡された資料を事前に翻訳するなど、自分なりに工夫して臨んだおかげで、インドの人たちと英語でコミュニケーションを行うことへの不安はだいぶ払拭できた気がしています。

グローバルビジネスへの期待は高まりましたか。

井上(太):あらゆる業界で、世界を視野に入れたビジネスの必要性が高まっているという認識を以前から持っていました。英語の重要性は感じていましたが、自分の英語力が実際のビジネスでどこまで通用するのかを、教育において試せたことで、新たな目標に向かって意欲を高めることができました。自信につながった部分もありますが、今まで勉強してきたアメリカ英語とインドの講師の方の英語にはギャップを感じたことも事実です。今回、課題に感じた点を改善できるように研鑚を重ねていきたいです。 

井上(幹):グローバルという視点に関しては、私にとっては勇気のいるチャレンジでしたので、その分、得たものもたくさんありました。またかねてからERPソリューションに興味をもっていましたので、周辺の知識を得ることができたことは大きな収穫になりました。

*ERP: Enterprise Resource Planning 日立ソリューションズでは、Microsoft Dynamics 365 をベースにした統合ERP構築サービスを提供。世界拠点の状況を一元的に見わたせるシステムの効率的な運用を実現している。

教育にはインドの新入社員も参加していたと聞きしました。メンバーとの交流は図れましたか。

井上(幹):テーマを設け、お互いに発表し合うという交流の時間がありました。インドのメンバーが日本語でプレゼンをしたのにはびっくりしました。相手を気づかい、喜ばせようとしているところがすごいなと思い勉強になりました。

竹内:インドのメンバーのプレゼンの内容は、アニメーションをはじめ、日本の文化を題材としたものが多く、日本への興味の深さを知り、うれしさと同時に親近感を覚えました。

井上(太):インドのメンバーは、日本文化に興味をもったことをきっかけに、日本語を学び、日立ソリューションズの現地法人に入社したのかもしれないと思いました。日本に好印象を持ってくれている人とは、仕事がスムーズにできそうですよね。私は、インドの文化には詳しくありません。この点を反省し、グローバルのコミュニケーションにおいては、相手国の文化や国民性を知ろうとする努力が必要だと感じました。

主体者としての自覚で行動する大切さを学んだ 実戦的な教育

教育研修に参加して良かった点はありますか。

竹内:今回の教育は事業部に配属された直後でしたので、製品に関する具体的な知識をもたないままで参加したのですが、Dynamics 365の標準機能やプログラミング、データベース管理のほか、VisualStudioなど、実際の業務でも使用するツールの使い方も学ぶことができました。このように実践的なトレーニングを積んだおかげで、その後の実務プロジェクトでもスムーズに作業を行うことができました。

将来は、当社のERPソリューションを背負って立つような人財に成長して、日本のあらゆる企業の経営効率化を実現し、グローバル進出を支えていきたいと思っています。今回のような、英語を使ってビジネスの経験が積めるような教育の機会が、私たちの後に続く後輩にも与えられることを願っています。

井上(幹):今回の教育は、本当にありがたいなと思いました。さらに欲をいえば、実際にインドに行って、現地のビジネスを見てみたいと思いました。先輩の中には、海外に行かれてビジネスを展開されている人がたくさんいます。グローバルに活躍できるように成長したいとの想いを強くしました。

井上(太):入社1年目の私たちに、海外のグループ会社と関わる機会を設けてくれたことに感謝しています。これからグローバルビジネスに携わっていく上での決意と自覚につながりました。教育を通じて習得したDynamics 365やSQL、プログラミングなどの知識や技術は、現在の業務でとても役に立っています。今、携わっているのは、ERPの導入支援の中でも開発の領域だけですが、今後は、製造業などの大規模なシステム構築のプロジェクトをマネージメントする立場になることをめざしています。そのためにも、今回、習得した開発の知識は不可欠なものですので、私たちにとって大切な財産になりました。

話す竹内
教育で得たもので、
今後につなげたいと思うことはありますか。

井上(太):今までの集合教育では、必ずクラスをまとめてくれる“誰か”がいました。今回は、3人で話し合って課題解決にあたることが求められる状況下でしたので、私たちが主体者としての意識を持って行動しなければなりませんでした。自分で考えて決めていくことの大切さを、実感することができました。

竹内:知識や技術が習得できたことはもちろんですが、コミュニケーション力の大切さを痛感しました。そのために、まずは英語力を磨いていきたいと思います。

井上(幹):お客さまと直接お話しする機会はまだ少ないのですが、Dynamics 365の標準機能に関する知識や語彙など、学んだことを活かしていきたいと思っています。技術も英語も、自分自身でもっとレベルをあげて、積極的に身につけていこうと決意しました。

SXの実現は私たちの手で グローバルビジネスを牽引できる力を身につけたい

これから先、仕事を通して、
どのように社会に貢献していきたいですか。

井上(太):当社では、社会貢献活動の一環として、小学校を中心にしたセキュリティ教育を実施しています。品川区キャリア教育「しながわドリームジョブ」をはじめ、全国の小学校への教材の無料配布や、オンライン授業などを行っています。持続可能な社会の発展に欠かせない知識を育むはぐくむこの取り組みは、とても重要な意味を持っていると思います。

現在の私ができることは何かと考えると、ERPの導入や保守のプロジェクトを通じて、お客さまの利益を生むことです。企業の発展を支えることで社会に貢献していきたいと思っています。

竹内:お客さまは、さまざまな課題を抱えています。当社には、課題を解決につなげられる多くの製品やソリューションがあります。日々、自分ができる仕事を精いっぱい行うことで、お客さまに喜んでもらえたらうれしいです。お客さまからの評価を得ることで、当社のサービスを構築する企業が増えていく。このように、多くの企業の課題を解決することで、社会への貢献にもつなげていきたいと考えています。

グローバル本部という部署名に恥じないよう、グローバルビジネスを牽引できる力を身につけていきたいです。

井上(幹):ERPは、海外展開する企業のビジネスが大きく飛翔することを支える商材の一つです。こうしたシステムに携わっていること自体に誇りを感じています。

Dynamics 365でも、当社はマイクロソフト社のベストパートナーをめざしています。

今はまだ、先輩に教えてもらいながら業務を進めていますが、いずれは自分が中心となり、ビジネスで世界へ飛び出していきたい。私たちの手で、SXを実現したいです。世界中の人たちが幸せだと思える未来に貢献したいと思っています。

話す井上さん
井上(幹)と井上(太)と竹内
対談特集