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建設業向けソリューション

建設業の生産性向上|ウェアラブルカメラで工事現場の業務効率化!メリットや選び方など詳しく解説

少子高齢化による労働人口の減少は建設現場における大きな課題となっています。また、アナログな業務プロセスがまだ多く残っているため、デジタル技術を用いた生産プロセスの効率化も急務となっています。

これらの課題を解決しデジタルトランスフォーメーション(以後、DX)を推進する方法の一つとなるのが、360度カメラとクラウドサービスを組み合わせたソリューションの活用です。この記事では、360度カメラとクラウドサービスを組み合わせたソリューション「DroneDeploy」について、概要やメリット、サービスが選ばれるポイントなどをご紹介します。

1.建設現場で求められるDX

建設業における現場で大きな課題となっているのが人手不足です。直接的に人手が必要となる現場においてこの課題を解決するためには、デジタル技術による業務の変革であるDXが重要です。

建設業には、アナログなプロセスがいまだに多いという問題もあります。人手を必要とする作業が多いためデジタル化が遅れていましたが、そうした業務もデジタルに置き換えていくことが求められています。

一方、すでにさまざまなデジタル技術を取り込んだ建設現場も徐々に増えています。遠隔操作による安全性の確保、IoTやクラウドサービスの活用による現場の情報収集と可視化、AIによるシミュレーション、ドローンの導入などがその代表例です。

これに加え、建設業と親和性が高いと考えられるテクノロジーとして、IoTやクラウドサービスと連携した360度カメラを用いたソリューションに注目が集まっています。その一つが、DroneDeployです。

DroneDeployは、ドローンによる撮影データを活用して測量業務を支援する「Aerial」と360度カメラを活用して遠隔における施工管理を支援する「Ground」の2大機能を備えています。ここでは、DroneDeploy Groundを活用した建設業の現場におけるDXについて解説します。

2.建設現場でカメラを活用してできること

360度カメラの普及と活用

DroneDeployを通して建設現場や周辺で実現できることや、導入のメリットをご紹介します。

なお、DroneDeployについては以下のページでも詳しくご紹介しています。

2.1.遠隔地との情報共有で業務効率化

DroneDeployを用いてできることの一つが遠隔地との情報共有です。カメラで撮影した映像をクラウドサービス上で共有することで、時間や場所にかかわらず現場の状況や工事の進捗を確認できます。現場を確認すべき管理者が都度現場に行かなくても状況が確認できるため、業務を効率化できます。

国土交通省による、ICTの全面的な活用による建設生産システム全体の生産性向上を図る取り組み「i-Construction(アイ・コンストラクション)」でも、大きな3つのWGのうちの一つが「3次元データ流通・利活用WG」となっており、カメラを用いたデータの活用が重視されています。DroneDeployは、データの流通・利活用によって建設現場の生産性向上の実現を支援するソリューションです。

2.2.現場作業員と管理者の連携強化

遠隔地との情報共有で、現場作業員と管理者の連携を強化できることも、DroneDeployの大きなメリットです。現場作業員と管理者で同じ情報を共有することで認識のずれをなくし、スムーズな連携を可能にします。

2.3.建設現場を全方位、自由に参照

360度カメラは現場を360度全方位で撮影することができるため、撮りこぼれが少ないのも大きな特長です。

360度カメラで撮影された映像は、DroneDeployによって位置情報と紐づけられ、全方位を自由に参照できます。各ポイントからの全方位の映像は、関係者への現場状況共有、発注者への状況報告、巡視点検や工事の各作業のエビデンスなどに幅広く利用できます。

3.建設現場で使う360度カメラを選ぶポイント

360度カメラの普及と活用

続いて、建設現場に360度カメラおよび関連サービスを導入する場合にチェックすべきポイントをご紹介します。これらのポイントをふまえ、必要な機能、予算にあったカメラを選定するのがおすすめです。

3.1.誰でも使いやすい仕様

建設現場に360度カメラを導入する際には、建設現場の担当者がカメラを使用することになります。時と場合により使用者が変わることが予測されるため、誰でも使いやすい仕様であることが重要です。ハードウェアとしてのカメラもカメラを用いたサービスのソフトウェア部分も同様に、現場で利用しようとしたときにスムーズに活用できることが求められます。

このため、マニュアルや研修が不要で誰でも簡単に操作できるカメラをおすすめします。そうしたカメラやサービスを採用すれば、作業の属人化防止も期待できます。

3.2.対応する端末が多い

建設現場で利用できる端末はケースバイケースです。そのため、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、対応するデバイスが多いサービスを選ぶことがおすすめです。さまざまな端末に対応したサービスを選択することで、場所を選ばずに情報にアクセスできるようになります。

DroneDeploy DroneDeployではさまざまな端末からのアクセスを提供しています。スマートフォン・タブレットでは、iOS/Androidそれぞれの専用アプリケーションをインストールして利用できます。パソコンからはWebブラウザを経由してデータにアクセスできます。

3.3.撮影可能なデータの容量が多い

広い建設現場でカメラを用いたサービスを利用する場合、多くの映像を撮影することになります。そして、360度カメラで撮影した画像データは容量が大きいです。このような仕様に対応するためには、画像データを保存するためのデータ格納容量が大きい、または無制限のサービスが必要となります。

DroneDeployは、画像データ容量および利用するユーザー数が無制限です。サービス利用料以外はかからず、多くのデータを取り扱うことができます。

4.360度カメラ活用クラウドサービス【DroneDeploy】に関するよくある質問

最後に、DroneDeployに関するよくある質問と回答をまとめました。製品選択の参考としてぜひご覧ください。

4.1.現場作業員と管理者の連携はどのようにおこなえますか?

現場と遠隔地の間ではNote機能を用いた連携が可能です。Noteは画像上の好きな場所に付箋のようにメモを貼り付けることができる機能です。宛先を指定してNoteを記載することで、メールとアプリの通知によりNoteへのリンクを通知でき、的確なコミュニケーションの実現を支援します。

4.2.どのように使用するのでしょうか?

DroneDeployの利用の仕方は簡単です。現場を歩きながら360度カメラで動画を撮影するだけで360度の画像を自動生成し、図面上の適切な位置に画像を配置できます(Walkthrough機能)。一枚ずつの撮影位置指定などの手間が省け、大規模現場でも効率的に現場の状況を記録できます。

5.建設現場では360度カメラの導入がおすすめ

建設現場におけるデジタル技術を利用した業務変革には、360度カメラとクラウドを組み合わせたサービスの導入がおすすめです。現場と管理者や運営側がカメラで撮影した同じ情報を参照できるようになり、業務の効率化と連携の強化が図れます。

サービスの選定にあたっては、「使いやすい仕様」「対応端末」「データ容量」「予算」などを検討項目とする事が必要となってきます。カメラの種類についてはスマートフォンか360度カメラか、ドローンか、利用者の選定については社内限定か、発注者や協力会社の方にも閲覧できるようにするのかなど利用用途に応じて、それぞれ適切なサービスがあります。360度カメラを活用したサービスの導入により、ぜひ建設業の業務プロセスのデジタル化を実現してください。

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