鉄筋出来形検測
GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム
NETIS登録:KT-230214-A
バージョン 02-09 情報
鉄筋出来形自動検測システムのバージョン02-09では「ノイズ除去機能」が強化されました。 この機能により鉄筋の判定率が向上しました。詳しくは、「ノイズ除去機能」を参照ください。
国土交通省の「デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)」に対応
これまでの試行要領から実施要領となり、システムの本格導入開始
2023年7月10日に、国土交通省より令和5年度の「デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)」が公開されました。
GeoMation 鉄筋出来形自動検測システムは、この要領に対応した製品です。2020年度の国土交通省の官民研究開発投資拡大プログラム「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」(通称:PRISM)でもA評価をいただいており、令和3年、4年の試行工事においても多数の実績があります。
GeoMation 鉄筋出来形自動検測システムは、日立ソリューションズの販売パートナーから購入することが可能です。販売パートナーに関しては、以下のページをご参照ください。
「デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)」のポイント解説動画を公開しました
「ICTを活用したこれからの配筋検査~もっと効率的に!遠隔で検査完了!~」と題してYouTubeにポイント解説動画をUPしました。
本動画では、5つのポイントを解説しています。
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要領の発表で何が変わるのか?
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ICTを活用すると何が嬉しいのか?
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どのような機器・ソフトウェアを使うのか?
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何を計測できるのか?
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利用するために必要なことは?
ご興味をもたれた方はぜひ動画をご覧ください。
概要
- ※本製品は、電子納品に関する要領・基準に準拠したものではありません。
特長
1.3つのステップで鉄筋出来形検測業務の工数を削減
STEP1
デプスカメラと接続したタブレットで、鉄筋のデプスカメラ画像およびRGB画像を撮影します。
STEP2
タブレット上で操作
- デプスカメラ画像とRGB画像より検測範囲を指定
- 鉄筋を抽出し、鉄筋本数、配筋間隔を自動計測
- 計測結果をクラウドへアップロード
STEP3
クラウド上で帳票作成
クラウド帳票生成サービス(*)と連携して帳票作成します。
(*日本コンピュータシステム株式会社のサービスです。)
2.市販のデプスカメラとAndroidタブレットで簡単導入
自動検測に必要な機器は、市販のデプスカメラ(Intel RealSense)とAndroid OS搭載のタブレットのみです。鉄筋計測のための専用機器は必要ありません。機器の総重量も1kg以下であるため可搬性に優れ、撮影時の負担もほとんどありません。
また、本システムはサブスクリプションとしてご提供していますので、ご契約いただいた翌日からご利用が可能です。
3.遠隔での情報伝達
ご利用されているWeb会議システムなどで、鉄筋計測の画面をリアルタイムに共有することで、発注者の方々に遠隔で鉄筋出来形を伝えることができます。これにより、業務における立会検査の負担軽減を支援します。
4.「蔵衛門 Pad Tough DX」と連携
株式会社ルクレが提供する現場用タブレット「蔵衛門Pad Tough DX」で、本システムが稼働します。
検測結果は台帳ソフト「蔵衛門御用達DX」に取り込むことでき、台帳作成や電子納品にも利用できます。
機能
1.ご利用の流れ
(1)鉄筋計測
タブレットで撮影した画像から鉄筋を抽出し、鉄筋の本数と鉄筋間の距離を自動計測します。電子黒板の表示にも対応しており、現在現場で撮影されている写真と同じ情報を収めた画像を自動生成できます。
(2)計測ツール
画像から三次元の距離を計測する仕組を活用し、鉄筋の継手長、かぶり間隔を自動計測します。
(3)帳票作成
タブレットでの鉄筋計測結果とその画像はクラウド環境に保存されます。Webシステムで計測結果の確認、帳票の自動生成が可能です。
2.キャリブレーション機能
現場ごとに計測精度を確認するキャリブレーション機能を追加しました。
手動計測値と許容誤差を入力し、システム計測値が許容誤差範囲内かをチェックします。
キャリブレーションの結果はダイアログで確認・活用できます。
3.ノイズ除去機能
バージョン 02-09 で追加された機能です。
これまでのバージョンでは、デプスカメラ画像とRGB画像を重ね合わせてノイズを除去する処理を行っていましたが、一部のノイズは残ったままとなっていました。
ノイズ除去機能は、ノイズレベルを設定し、デプスカメラ画像に含まれている対象ノイズを除去します。ノイズを除去することで、従来と比べて鉄筋の判定率が約3割向上しました。
これまでノイズにより、計測が難しかった環境でもお使いいただける可能性があります。
導入効果
鉄筋出来形検測業務の効率化を実現
今まで、マーキングや標尺の設置など、事前準備に多くの手間と時間を費やしていましたが、「GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム」を利用することで、施工管理者が検測作業に拘束される時間が1/3*に縮小できると考えています。
- *三井住友建設様との実証実験において算出
検測品質の平準化
デプスカメラの三次元データ活用により、メジャーの設置やノギスによる手作業での検測のバラツキを防ぐことができ、検測品質の平準化を支援します。
NETIS登録状況
本製品は、2023年12月に新技術情報提供システム「NETIS」登録状況(国土交通省) に登録されました。
新技術名称 | 登録番号 |
---|---|
鉄筋出来形自動検測システム | KT-230214-A |
一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)の認定試験について
本製品のVer.2.7.0は、J-COMSIA(*)のデジタル工事写真の信憑性確認(改ざん検知機能)、および小黒板情報連携機能に適合しています。
また、「工事写真レイヤ化」アプリに認定されており、原本画像の信憑性を担保しながら、配筋検査におけるマーカーや黒板を別のレイヤに保存することを可能としています。
*国土交通省が提唱する建設DX 、i-ConstructionやBIM/CIMおよび内閣府が提唱するSociety5.0などの建設現場の生産性革命を施工管理ソフトウェアの側面より推進する産業団体。
Ver. | 適合証のダウンロード |
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Ver.2.7.0 | Ver.2.7.0適合証ダウンロード |
信憑性確認(改ざん検知機能)適合証
小黒板情報連携機能適合証
工事写真レイヤ化(SVG形式)適合証
官民研究開発投資拡大プログラムに参画
2020年度の国土交通省のプロジェクトで最高評価を取得
2020年度の国土交通省の官民研究開発投資拡大プログラム「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」(通称:PRISM)に三井住友建設株式会社とコンソーシアムを組んで参画いたしました。その結果、総合評価としてA(AからDの4段階において最高評価)を獲得しました。
「JISA Awards 2022」 WINNER 受賞
GeoMation 鉄筋出来形自動検測システムが、一般社団法人 情報サービス産業協会が開催する「JISA Awards 2022」において、Winnerを受賞しました。 「JISA Awards 2022」では、独創性が高く、国際的に通用するシステムを創造する企業を表彰するものです。
自動化やIT化といった今後のさらなるデジタル化が期待される建設業領域で、コストを抑えて導入を促進し、鉄筋出来形検測の省力化効率化を実現するシステムを提供するというチャレンジングな取り組みが、評価されました。
「2022 ASOCIO Tech Excellence Award」 受賞
株式会社日立ソリューションズと三井住友建設株式会社は、ASOCIO(Asian-Oceanian Computing Industry Organization:アジア・オセアニアコンピュータ産業機構)が開催する「2022 ASOCIO Tech Excellence Award」において、優れたIT技術を提供する企業として「Outstanding Tech Company Award」を受賞しました。
「Outstanding Tech Company Award」は、アジア・オセアニア地域経済の発展に貢献する技術開発および導入において、リーダーシップを発揮した企業を表彰するものです。
受賞にあたり、ASOCIO Awards 2022審査委員会から、両社が共同開発したGeoMation 鉄筋出来形自動検測システムが、調達しやすい汎用品のハードウェアで構成され、使いやすい機能とユーザーインターフェース、デジタル計測技術の活用により省力化できることなどが評価されました。
特許取得
GeoMation 鉄筋出来形自動検測システムは、配筋検査方法において特許を取得しています。
【特許番号】特許第7340434号
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