GeoMation 点検業務支援システム
現場のデジタル化で、点検業務の効率化を。
概要
現場のデジタル化で、現場作業の効率化を実現。
「GeoMation 点検業務支援システム」は、電力業をはじめ通信業や道路を管理する自治体といった作業員が行う巡視点検業務の効率化を支援します。MMS※1を使って取得した3D点群データを活用して訪問回数の削減、点検設備の優先順位付けなどといった業務を支援します。
3D点群データから、電力柱、通信柱、架線(電力線、通信線など)などの点検対象設備を自動抽出する機能により、広範囲に点在する点検対象設備の位置や高さ、設備周辺の障害物の状況を一度に確認できるようになります。
また、点群で取得した設備情報の該当写真に対し、AI写真判定機能を適用することで、点群のみだけでは判定が困難な小さな設備の自動抽出も可能です。設備を自動抽出することで、現地の点検業務作業の効率化を支援します。
- ※1 MMS : 車載センサー「モービルマッピングシステム」の略称で、3Dレーザスキャナー、GPS、全周囲カメラ画像により3D位置計測を実施することができます。
オブジェクト抽出による要点検箇所取得
特長
4つのステップで保守点検業務の工数を削減
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MMSによる3D点群データの取得
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MMS計測データのシステム登録
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MMS計測データからの設備情報自動抽出
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地図システム(GIS)での確認
オブジェクトの抽出結果は、GeoMation 地理情報システムなどで管理している設備管理データベースの設備管理番号と紐づけて管理することもできます。
点群情報と地図上で管理される設備情報を連動した管理も可能になります。
点検業務支援システム データ連携イメージ図
点検対象物の自動抽出により現状を素早く把握
3D点群データの可視化だけでなく、オブジェクト抽出技術(特許第6069489号(特許権者 株式会社日立製作所))により、
MMSにより収集した膨大な3D点群データから、点検対象物(オブジェクト)を自動で抽出、計測します。
また、3D点群データからでは確認しにくい架線情報も、本技術で補完して架線情報として抽出可能です。電力・通信業での設備保守・保全業務の支援を行うこともできます。
さらにGeoMation 地理情報システムで管理する設備管理情報を用いることで、オブジェクト抽出率の向上が可能となっています。現在、以下のオブジェクトの抽出が可能で、今後ほかの設備も拡張していきます。
電力柱、通信柱、架線(電力線・通信線など)、架線周辺の障害物、電柱付帯設備
設備位置や架線と電信柱などを自動抽出、樹木などの障害物を自動検出
AI画像判定による電柱設備分類
点群データに対応する写真データに対し、「画像判定トータルソリューション」の画像データの深層学習によるAI判定機能を利用することで、点群だけでは判定が難しい電柱設備の分類を実施します。今後、電柱設備の状態認識などへの拡張を見込んでいます。
利用シーン
システム活用の効果例
業務の効率化
点検対象物の自動抽出により、広範囲に広がる点検対象物の調査を効率的に実施することが可能です。
MMSを活用することで、架線にかかる樹木などの障害物を調査し、伐採業務などの設備維持の効率化を支援します。
写真と点群画像を同時確認することで作業の更なる効率化も図っています。
電柱、架線抽出結果3D表示例(写真と重ね合わせ表示)
点検品質の向上
測量機器であるMMSのデータ活用により、離隔計測などの目視点検時に発生する作業者ごとの差異の発生を防ぐことができ、点検結果の品質向上につながります。
電力業における配電設備の管理のメンテンナス(電柱・配電設備)や、また、通信業の通信線のメンテナンスの効率向上を支援します。
点検計画の策定支援
本システムの解析結果を蓄積することで、設備状況の変化を確認することが可能となるため、点検業務の中長期計画の基礎データとしての活用も期待できます。
利活用例
電力業、通信業
- 遠隔保全、スマート保全の一環としての現場のデジタル化
- 配電設備、通信設備確認
- 樹木近接か所調査
架線周辺障害物抽出例
自治体
- 土木工事などで収集したMMSデータを活用した道路附属物点検
- 特殊車両運行許可業務の現場確認の代替
- 災害時の災害規模把握
特殊車両運行許可業務例(3D点群データによる高さ計測)
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