アサヒビール株式会社様 人事総合ソリューション リシテア シリーズの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

人事総合ソリューション リシテア シリーズの導入事例

アサヒビール株式会社様

グループ企業への展開を続けながら、10年以上にわたって利用し、時代の変化に柔軟に対応。

“アサヒスーパードライ” “三ツ矢サイダー” “WONDA”など、数多くの強力なブランドを誇る アサヒグループの中核企業、アサヒビール株式会社。
今回の「従業員フロントソリューション リシテアシリーズ」は、事務職・営業職向け→工場向け→グループ企業へと適用範囲を拡げながら、10年以上にわたって利用し、時代の変化に柔軟に対応してきた実績のご紹介になっています。

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この事例に関するソリューション・商品

プロジェクト概要

プロジェクト概要

適用ソリューション 従業員フロントソリューション リシテア(Jobモジュール、Costモジュール)
構築期間 事務職・営業職向けシステム:約6ヵ月
工場向けシステム:約4ヵ月

アサヒビール プロジェクトメンバー

人事部 エグゼクティブプロデューサー 加賀屋 睦 氏
人事部 プロデューサー 橋本 真 氏

従来からの課題

Excelシートによる管理を行い、問題が頻発。

加賀屋 睦 氏<人事部 エグゼクティブプロデューサー
加賀屋 睦 氏

 アサヒビールの勤務管理は、もともとは紙ベースによる管理。手書き・手計算の勤務表を使用していました。その後、工場は、工場専用システムでの管理に移行。事務職・営業職は、Excelシートによる管理へ移行しました。このシートは、Excelに精通した社員による自作。関数を駆使し、マクロを組み、勤務時間や時間外手当等の自動計算まで行える<基本フォーマット>を作成して配布。特殊な勤務ルールがある部署には、個別に加工を施して提供していました。
こうした管理を行う中で、なんとか運用してはいたものの、メンテナンスなどの面で問題が頻発。安心して、継続的に、勤務管理を管理できる仕組みの必要性が高まっていました。

「当時、社内では新・人事給与システムの導入プロジェクトが進行していました。これと同時に勤務管理システムを導入すれば、より効率的・効果的だと考え、取り組むことになりました」(加賀屋氏)

選定のプロセス

大手企業に数多く納入され、安定稼動している実績を評価。

橋本 真 氏<人事部 プロデューサー
橋本 真 氏

 新・勤務管理システムでは、事務職・営業職だけでなく、工場まで含む全社員の勤務情報を一元管理することを決定。これを前提に、勤務管理システムの調査からプロジェクトをスタート。市販されているパッケージの中から、どれがアサヒビールに合うかを調べていきました。

選定条件は、以下の4ポイント。

  • ポイント1:操作性の高さ。社員全員が使うものになるため、とにかくわかりやすく、使いやすいこと。
  • ポイント2:コストパフォーマンスの高さ。導入、カスタマイズ、運用まで含めた費用対効果が優れていること。
  • ポイント3:アサヒビール1社だけでなく、グループ全体へ容易に展開できるシステムであること。
  • ポイント4:多種多様な勤務ルールをカバーできるシステムであること。

「アサヒビールでは、特に工場に数多くの勤務ルールが存在しています。出勤時間が10分ごとに異なっていたり、夏時間・冬時間の設定もある。また、ビールの液を作る職場があり、瓶や缶に詰める職場、品質検査を行う職場などもあり、職場ごとに交替勤務の作り方が違っています。その結果、一つの工場だけでも100を超え、全社では3,000を超える勤務ルールがあります。
時間外手当についても、夜勤の場合は、この手当がついて、休憩が入ると手当のつき方が変わってくるなど、複雑な規定がたくさんあります。これら多様な勤務ルールをカバーし、人事系・給与系の各部署の負担を軽減できるシステムであることが条件でした」(加賀屋氏)

こうした条件にもとづき、候補として3~4製品をピックアップ。各ベンダに声をかけ、デモンストレーション/プレゼンテーションを受け、さらにはユーザ企業へ直接出向いて利用状況・実態に関するヒアリングを実施。検討結果を一覧にして、指標ごとにポイントをつけて評価していきました。
その結果、選定されたのが、日立ソリューションズの従業員フロントソリューション リシテアでした。

 「リシテアには、最初のデモの段階で『あれっ、これは他とは違うな』という印象を持ちました。 選定条件のクリアはもちろん、所定休日対応*など機能の充実がポイントでした。そして、最大のポイントであり、他社製品と差があったのは、豊富な実績。大手企業に数多く納入され、安定的に稼動している実績があれば、私どもとしては安心して導入できます」(加賀屋氏)
*:規定の年間休日数に満たない場合、振替休日を個別に変更できる仕組み。

導入時の取り組み

複雑かつ多様な社内規定に対応する旅費精算機能を追加。

 リシテアを選定した時点で、事務職・営業職向けシステムのカットオーバーを約半年後、工場向けシステムのカットオーバーを約1年後に設定。並行して進んでいた新・人事給与システムの稼動開始に合わせて設定されました。
具体的な取り組みは、要件定義からスタート。これを機に、多種多様な勤務ルールの整理や見直しを実施し、維持・継続に疑問があるものに関しては、シンプルで明解な仕組みへと改訂していきました。

さらには独自のカスタマイズとして、旅費精算の機能を追加。出張時の日当や宿泊費などの社内規定を閲覧し、交通費など個別の情報を入力することで、計算・確認・申請まで行える仕組みを構築していきました。

「旅費精算の機能は、特にこだわった部分。複雑かつ多様な社内規定にきめ細かく対応してもらった機能です。 これを含めて、日立ソリューションズの提案やフォローについては、特にありがたく思っていました。営業や技術の方に、要件定義の段階から的確にリードしていただいた印象があります。他にもシステムを導入した経験があるのですが、その時と比べると、違いが際立って感じられた気がします。
おかげで、グループ企業10社にも同じタイミングで導入できましたし、工場向けシステムも当初1年と考えていた予定を大幅に短縮し、約4ヵ月で稼動を開始することができました」(加賀屋氏)

導入後の効果

3,000もの多様な勤務ルールをカバー。

 リシテアの導入により、全社で3,000を超える勤務ルールを、すべてカバー。全社員の勤務情報の一元管理を実現しました。
ユーザにとっては、Webブラウジングの感覚で使えるため、普段の業務にほとんど影響を与えることなく、スムーズに受け入れられました。

「リシテアが入って大きく変わったのは、総務部門の仕事です。Excelシートへ入力していた頃は、一人ひとりの入力データをチェックしてから、給与計算システムへ送る必要がありました。しかしリシテアなら、集計データをチェックし、イレギュラーやエラーの項目があれば表示されるので、それに対処・対応すればいい。従来の負担は、大幅に軽減されました。」(橋本氏)

導入後(10年超)の展開

グループ企業約40社に展開し、法改正等に短期間・低コストで対応。

 アサヒビールへの導入後、リシテアは、当初の計画通り他のグループ企業へも展開。多いときは3ヵ月に4社というハイペースで適用し、グループとしての統合管理体制を整備。その後、リシテアを利用するグループ企業は約40社、ユーザ数は約12,400名に到達。国内グループ企業のほぼすべてが利用する体制を確立しました。

 「しかも、そのほぼすべてをアサヒビールとグループ企業、つまり私たち自身で行うことができました。 アサヒビールグループは、酒類、飲料、食品から、物流、外食、不動産までカバーしているため、エンドユーザもさまざま。そんな環境でも、リシテアという1つのシステムで管理できると、本当に効率的です」(加賀屋氏)

 10年を超える運用・管理の中、時代の変遷に合わせて、いくつかの機能追加も行われました。

「客観的な記録での勤怠管理」の促進。

企業の責務として、また「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準」を遵守するため、「客観的な記録での勤怠管理」を促進する機能を追加。PCのログオン/ログオフの時間を収集・記録し、リシテアの画面内に表示。利用者がリシテアに入力する出退勤時間との乖離をチェックできる仕組みにしました。

労働基準法改正(2010年4月施行)による「時間外労働の割増賃金率引き上げ」への対応。

「1ヵ月60時間を超える時間外労働については、法定割増賃金率を50%に引き上げ」という法改正に対応できる仕組みにしました。

 「リシテアを導入して10年超になりますが、大きな改修は行っていません。いくつかのカスタマイズも、システムの根本的な部分に手を加える必要がなかったため、短期間・低コストで実現しました。しかも常に安定稼動しているので、ありがたみを感じないくらい(笑)馴染んでいますね。アサヒビールグループにとって不可欠な存在になっています」(加賀屋氏)

今後

アサヒグループの変化に対応し続けるシステムを目指して

今後は、ユーザビリティの向上や社内制度変更、法改正への対応など、アサヒグループの変化に合わせて、パッケージの汎用性を活かしつつ、継続的な改善を実施する予定。

「現在は、これまでかかったコスト分をきっちり回収しているところです(笑)。リシテアという製品に対しても、また日立ソリューションズという企業についても、たいへん満足しています。スピーディなアクションも、きめ細かな対応も、今まで通りのものを期待しています」(加賀屋氏)

私たちが担当しました

 リシテアを長らくご愛顧賜り、また期待の大きさには大変感謝しております。
リシテア導入後、何度か機能追加や機能改善は実施させて頂きましたが、グループ会社への展開という面においては、運送会社の様な全く異なった業種でも、ほぼお客様だけで導入して頂いており、その理解度の高さに驚いているところです。

 日立ソリューションズ オープンソリューション営業部

アサヒビール株式会社[ASAHI BREWERIES, LTD.]

創業120年・設立60年を迎えた2009年を、「第3の創業」の年と位置づけたアサヒビール。第1の創業は、西洋文化の象徴ともいえるビールを日本に持ち込み、アサヒビールの元となる「大阪麦酒」が創立された1889年。第2の創業は、「朝日麦酒」が設立された1949年。そして、グローバル化へと大きく舵をきろうとしている現在が「第3の創業」。2010年には「その感動を、わかちあう」というコーポレートブランドステートメントを制定。最高の品質と心のこもった行動を通じて、お客様の満足を追求し、世界の人々の健康で豊かな社会の実現に貢献しています。

本社所在地 東京都墨田区吾妻橋1-23-1 アサヒビール株式会社[ASAHI BREWERIES, LTD.]
設立 1949(昭和24)年9月1日
代表取締役社長 泉谷 直木
従業員数 3,719名(2009年12月31日時点)
グループ連結:17,316名(2009年12月末日時点)
事業内容 酒類事業
URL http://www.asahibeer.co.jp/

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本事例の内容は公開当時のものです。

最終更新日:2024年9月11日