人事総合ソリューション リシテア シリーズの導入事例
ソニー株式会社様国内数万人が利用する就業管理の総合プラットフォームとして採用
「グループで共有可能な統合プラットフォームを用意し、経営に貢献できる新しい人事情報システムを」。ソニー株式会社、および国内のエレクトロニクス関連会社間で立ち上がった新しい人事情報システム「Cast-net(キャストネット)」導入プロジェクト。その一翼を担う勤務管理システムに選択されたのは、日立ソリューションズのLYSITHEA/就業でした。エンドユーザーのPC環境を問わないWebアプリケーションであること、また、ソニーグループの多彩な勤務体系を受け止める豊富な機能、数多くの大規模導入事例を持つこれまでの実績。これらが総合的に評価されたのです。2003年4月には、ソニー製エレクトロニクス機器の生産などを行う、ソニーイーエムシーエス株式会社での稼動がスタート。ソニー株式会社、ソニーマーケティング株式会社への水平展開が進められています。
- 新しい人事情報システム 「Cast-net」導入プロジェクト
- LYSITHEA/就業 を選択された理由
- 導入はエレクトロニクス分野からスタート
- 水平展開でスケールメリットを追求
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新しい人事情報システム 「Cast-net」導入プロジェクト
谷口 耕一 氏
ソニーグループの人事戦略や人事管理のしくみは、歴史的に「個」を尊重したものとなっています。各社がその分野に適した人材を採用し、その会社の勤務体系に合わせた人事管理システムを、個別に構築してきました。
2002年4月、「グループで共有可能な統合プラットフォームを用意し、経営に貢献できる新しい人事情報システムを構築しよう」と、ソニー本社での組織変更、人事異動をきっかけに、人事センターを主管部門とする新しい人事情報システム「Cast-net(キャストネット)」導入プロジェクトがスタートしました。今後は各社の「個」を活かしつつ、新システムのもとにグループ会社共通のプラットフォームとして一元化し、グループ全体における人材の有効活用、そして人事関連業務の効率化を図っていくことが予定されています。
LYSITHEA/就業 を選択された理由
ソニーグループは、2003年4月を新システムの稼動開始時期の目標としていました。また、コスト低減と効率化を考え、自社開発は行なわない方針を立てました。上記の前提に加え、システムの選定に際して機能的に最もフィットするパッケージという事を重視しました。では、どの製品を選ぶか。グローバルカンパニーである同社は、まず国内および海外のERPパッケージをいくつか検討しましたが、日本で働く社員を対象としていることから、日本国内で開発された製品に対象を絞る中、就業管理の分野で候補となったのが、日立グループの日立ソリューションズが提供する「LYSITHEA/就業」(以下、LYSITHEA)でした。
ソニーグループでは、システムのインフラをWebベースの3階層システムにしたいと考えていました。その点、LYSITHEAはクライアントPCにWebブラウザさえあれば利用できるWebアプリケーションです。また、選択にあたってのそのほかのポイントを、ソニー株式会社 人事センター リソースマネジメント部 人事情報システムグループ 統括課長 谷口耕一氏は次のように語ります。「LYSITHEAは、勤務時間や休暇の管理、労働基準法第36条に基づく労使協定(以下、36協定)への対応など、われわれが求める機能に対するフィット率が、候補に挙げた製品の中で一番高かったのです。しかも社員数が1万名を越える大企業への導入実績が多かったのも大きな安心材料でした。そのほか、同じ電機メーカー系の企業で開発されたシステムであったため、システムの中で使われている用語が、親近感の持てるものであったというのも採用要因の一つといえますね」。
導入はエレクトロニクス分野からスタート
導入はまず、数あるグループ会社のうち、エレクトロニクス製品の設計・製造を担うソニーイーエムシーエス株式会社から始められました。同社は、全国に12ある企業が統合して生まれた会社です。ソニー独自のニーズをもとに、日立ソリューションズのエンジニアが迅速に仕様をとりまとめ、日立ソリューションズのノウハウを凝縮、ソリューションとしてソニーのプロジェクトチームに提示しました。そのため、実質8ヶ月という短い期間ながら、開発をスムーズに進めることができました。「就業管理業務に精通した技術者が、プロジェクトチームを支えてくれたことは幸いでした」と、谷口氏も述懐しています。また、LYSITHEAには、同時に導入された人事情報システム、給与計算システムとも緊密な連携も求められましたが、こちらも日立ソリューションズのノウハウを生かし実現させることができました。
導入のポイント
- 3階層のWebアプリケーションであったこと
- 多彩な勤務体系に柔軟に対応できたこと
- 人事情報システム、給与計算システムとの密な連携
水平展開でスケールメリットを追求
2003年4月から3ヶ月、ソニーイーエムシーエス株式会社では、「就業管理に関しては、出退勤の入力や、月次、年次での勤務状況の確認、休暇申請などがすべてWeb上で完結できるようになり、業務の効率が大幅に向上しました」と、谷口氏は導入からの効果を語ります。また、各部署の上長は、管理する社員全員の残業状況をリアルタイムで把握でき、36協定の遵守への対応も容易になっています。もちろん、将来的に関係法規が改正された場合でも、LYSITHEAのアップグレードによって迅速な対応が可能なため、ソニーグループ内で開発負荷がかかることもありません。さらに今後、ソニーはグループ各社に対して順次水平展開を進め、Cast-net導入で得られるスケールメリットを上げていく予定です。現在、2003年10月のソニー株式会社とソニーマーケティング株式会社への導入が決まっており、LYSITHEAユーザーは一気に数万人規模になります。グローバルカンパニー ソニーグループの次世代人事戦略の中核を担うCast-net。その中でLYSITHEAは、ユーザーが使いやすく、正確なマネジメントデータもリアルタイムに提供する、就業管理環境を提供しています。
ソニー株式会社
エレクトロニクス、ゲーム、音楽、映画、金融などのビジネス分野を扱うソニーグループは、全世界で約16万人の従業員数を抱えています。グループの連結売上高は7兆円規模となっており、全世界で事業を展開しています。
本社所在地 | 東京都品川区北品川 6-7-35 | |
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創業 | 1946年 (昭和21年) 5月7日 | |
連結子会社 | 1035社(2003年3月現在) | |
URL | http://www.sony.co.jp/ |
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本事例の内容は2003年公開当時のものです。
最終更新日:2003年