東京食肉市場株式会社様 人事総合ソリューション リシテア/就業管理クラウドサービスの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

人事総合ソリューション リシテア/就業管理クラウドサービスの導入事例

東京食肉市場株式会社様

DX推進による業務効率化とタイムリーな勤務実績の把握により適切な労務管理を実現

日本一の食肉市場の卸売会社である東京食肉市場株式会社は、ペーパーレス化の推進に向け紙のタイムカードを廃止。セキュリティカードによる打刻と連携する形で日立ソリューションズの「リシテア/就業管理クラウドサービス」を活用することで、月末の集計作業の負荷が軽減されたほか、ブラックボックス化した勤怠情報が可視化され労務管理の質が向上。給与計算業務のアウトソーシングも実現し、勤怠管理システムを起点とした課題解決が加速しています。

メインイメージ
課題
導入後
紙のタイムカードによる運用に毎月多大な時間と労力を要している
手作業での集計業務を排除し、勤怠管理業務を効率化
紙のタイムカードの情報を元に、管理部門・承認者が手作業でチェックしている
セキュリティカードとの連携により、リアルタイムで正確な勤務管理を可能に
勤怠情報がブラックボックス化し、残業時間の超過に気づけない
自身や部下の勤務状況を可視化することで労務管理の質が向上

背景

タイムカードの運用に多くの課題

白田 氏管理本部 総務部 部長
白田 孝一 氏

1966年9月、東京都民に対する食肉の安定供給と公正な取引価格の形成、食肉流通の合理化を図ることなどを目的に、東京都をはじめ関係機関および関係業界の協力により設立された東京食肉市場株式会社。全国各地から集荷された畜産物をせり取引により販売。全国各地から国産の銘柄牛・銘柄豚が集まり、取扱高は食肉市場として全国一。東京都中央卸売市場食肉市場における食肉の取引価格は、全国の食肉流通価格を決定する重要な指標ともなっています。

業界関係者からの注目度も高い同社ですが、同市場におけるデジタル化への取り組みはまだまだこれからという段階です。白田氏が「市場の中はいまだアナログが中心で業務が動いており、紙がデジタルより優れていると信じて疑わない人も一定数います」と語るとおり、勤怠管理も長きにわたり紙のタイムカードでの運用が当たり前に続いていました。しかし、上司が承認した部下の休暇届に対し労務管理のスタッフがタイムカードに押印する手間や、月末に部下のタイムカードの記録を Micosoft Excel に手入力する負荷、手作業による転記ミスのリスク、勤怠情報のブラックボックス化による残業把握や長時間労働是正の難しさなど、総務部では多くの課題を認識していました。

取り組み

セキュリティカードと連携し紙の廃止へ

一方で、セキュリティ対策の一環として入退室管理のあり方について見直しを進めていた同社は、セキュリティカードの導入を決定。これを機に紙のタイムカードを廃止し、セキュリティカードと勤怠管理とを連携すれば課題解決の大きな一歩につながるとの期待から、いよいよ勤怠管理システムの検討を本格化させました。

「タイミングよく、20年来の信頼関係にある日立ソリューションズから『リシテア/就業管理クラウドサービス(以下、リシテア)』の紹介があり、セキュリティカードとの連携ができること、クラウドベースであること、シンプルでわかりやすいUIであることなどが決め手になり、導入を決めました。導入事例が豊富にあることも安心感につながりました」と白田氏は説明します。

しかし、紙の文化が根強く、社内の理解は思うように進みませんでした。新しいシステムを導入することへの現場の抵抗感が強く、その矢先にコロナ禍が訪れ、「リシテア」を購入したもののプロジェクトが頓挫してしまったのです。それから約1年が経過したころ、「もうタイムカードの運用はやめませんか。せっかく『リシテア』という優れたツールがあるのだから活用しましょう」という若いスタッフの一声が、プロジェクトを再び動かしました。現場の抵抗感を払拭するために、ペーパーレス化は世界的な目標とされるSDGsの達成にも必要な取り組みだとして説得。あとは実際に利用を開始してみて、そのメリットを実感してもらう形で社内調整・導入を進めていきました。

効果

ブラックボックス化した勤務情報を可視化

出退勤の打刻をセキュリティカードで行えるようになった今、現場の管理職は部下の勤務状況をリアルタイムに把握できるようになり、好感触の声が届いています。

「何より、月末に行っていた Excel への転記作業が不要になったのは大きいですね。たとえば20人の部下を抱えている場合、月間20日×20人分、つまり計400件ものデータを約3時間かけて入力し、チェックしていたわけです。これがゼロになったのですから大幅な負荷軽減です。従業員も自身の勤務状況をリアルタイムで確認でき、これまでブラックボックスだった部分がオープンになって喜んでいます。上司と部下の信頼関係も向上しました」と白田氏。

また、「リシテア」の導入を機に給与計算業務のアウトソーシングも実現。これまでは、タイムカードの記録を3人がかかりで集計し給与計算ソフトに手入力していましたが、「リシテア」で集計された勤怠データをアウトソーシング先に引き渡すだけでよく、給与計算業務の効率化にもつながっています。

「おかげで3人のスタッフを2人に減らし、1人は本来のコア業務である人事業務に集中できています。『リシテア』を起点に、従来の課題が解決に向けて一気に動き出したのは間違いありません」(白田氏)

展望

勤怠管理を起点とした可能性の広がりに期待

休暇届や出張時の勤怠管理など、まだ「リシテア」に吸収できていない機能もあるため、当面は労務管理上必要な情報を適切に取得できる環境の整備に努めつつ、さらなるペーパーレス化を推進していくことになります。さらにその先には、将来的な構想として、勤怠管理と健康管理の融合も実現させたい考えです。

健康管理は働く際の土台になるものであり、労務管理上避けて通れません。特に食品業界にとっては重要なテーマであり、白田氏は、「今は紙で管理していますが、セキュリティカードで打刻するついでに画面上でインタラクティブに健康管理まで完了できれば便利」と期待を膨らませます。同社における「リシテア」の活用がどこまで可能性を広げるのか、業界も注目しています。

直感的に操作できるシンプルなUIで勤務状況をリアルタイムに把握

  • 部下の勤務状況・残業時間をリアルタイムに把握することで、長時間労働是正のための事前対策が可能に
  • セキュリティカードによる打刻との連携で客観的な勤務管理記録を実現
  • 直感的に操作可能なシンプルで洗練されたユーザーインタフェースを提供
  • 継続的な機能改善により、法改正や働き方改革など、企業人事をとりまく環境の変化に迅速かつ柔軟に対応
部下の勤務状況をリアルタイムに把握

部下の勤務状況をリアルタイムに把握

東京食肉市場株式会社

所在地 東京都港区港南2丁目7番19号 東京食肉市場株式会社
設立 1966年9月13日
従業員数 102名(2023年4月末現在)
事業内容 牛肉・豚肉の卸売販売
URL https://ssl.tmmc.co.jp/

導入事例ダウンロード

本事例の内容は2023年10月23日公開当時のものです。

最終更新日:2023年10月23日