株式会社科学情報システムズ様 人財戦略ソリューション リシテアCareerの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

人財戦略ソリューション リシテアCareerの導入事例

株式会社科学情報システムズ様

「リシテアCareer」により、組織全体のスキルの可視化を実現

システムインテグレーション事業を手がける株式会社科学情報システムズは、設立以来、得意分野を伸ばす人材育成に取り組み、社員のスキルアップの道筋を示した「スキルマップ」の整備にも積極的に取り組んできました。組織全体のスキルの可視化と、人材育成のPDCAサイクルを回す仕組みとして「リシテアCareer」を採用、2008年より運用を続けています。2010年10月には継続的な人材育成の取り組みが評価され、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が選定する「中小ITベンダー人材育成優秀賞」にも選ばれました。

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従来からの課題

「攻めの人材育成」を実現する仕組みを模索

浜地歩氏常務取締役 営業推進本部長
浜地歩氏

「リシテアCareer」導入前は、組織のスキル管理、人材育成の仕組みはExcelベースで行っていました。「提案型のSE、技術者を育成しようという経営計画に基づき、まず、自分たちの組織の強み、保有するスキルを正しく把握しようというのがスタートでした(浜地氏)」。技術者、スタッフ系社員向けに独自に策定したスキル基準と、Excelをベースとした独自の人材管理の仕組みは2004年頃よりスタート。「組織全体のスキル把握は一通りできましたが、それはいわば『受け身の育成』です。今後、組織としてどの部分の技術を伸ばしていくべきかを可視化できる『攻めの人材育成』を実現したかったのです(浜地氏)」。

そのためには、手作業で行う従来の仕組みでは運用に限界がありました。加えて、経産省が定めるIT人材のスキルの指標「ITSS」(ITスキル標準)に準拠した仕組みを導入し、人材育成をシステム化したいという課題もありました。「ITSS以前から組織としてのスキルマップは独自に策定してきました。当社は設立から26年経ちますが、組織風土という意味では技術力と、そのための教育に重点をおいて取り組んできたという自負があります(浜地氏)」。その一例として、月に1回、土曜日は全社員が集まって勉強を行う「月例業務会」を継続して実施しています。「設立当初は、英語や数学、簿記といった基礎的な科目を勉強しました。その後は情報処理系の資格取得の勉強や、現在では新しい技術や研究開発などのテーマについての取り組みを中心に行っています(浜地氏)」。

システム選定と導入時の取り組み

カスタマイズなしで必要な機能を実現

大島正春氏理事 管理本部 本部長
大島正春氏

人材育成のPDCAサイクルを回していくために、システム化を検討したのが2006年頃でした。その後、必要な要件をすべて備えたシステムとして「リシテアCareer」を選定。「ITSSに準拠したシステムとして、一番当社のやりたいことを実現できるシステムであると判断したのが『リシテアCareer』でした。システム化以前は、スキル診断は手書きの経歴書に照らして行っていたので管理が煩雑だったのです(大島氏)」。

カスタマイズを行うことなくシステムを導入でき、2008年6月に本稼働しました。「BaseモジュールとPlanモジュールを導入しましたが、カスタマイズなしで、スキル診断から業務経歴、業務に必要なスキルや今後どのような資格を取得して、どんな教育を受ければよいかというのを、すべてひとつのシステムで管理することができました(円岡氏)」。「リシテアCareer」が、日立ソリューションズが自社でIT技術者の人材管理に活用しているシステムだったことも、スムーズな導入の要因だったかもしれません。

導入後の効果

スキル診断の方法が変わり、プロジェクト立ち上げもスピーディに

円岡隆氏管理本部 副本部長
円岡隆氏

システム導入後は、技術者、スタッフ部門含めたすべての職種の社員を対象にスキル管理を行っています。導入後に一番大きく変わったのが、社員と上司のお互いが評価するという半期ごとのスキル診断の方法にあります。「システム導入後は、まず社員が自己診断を行い、その後上司も診断を行います。両者の評価にあるギャップをお互いが話し合って、今後の目標や方向性を定めていきます。社員は自分が組織から求められている役割が何か、また、そのために必要なスキルは何か、そういったものが明確に意識できるようになりました(大島氏)」。

一方、管理職側の運用についても導入の効果が現れました。「組織全体で保有スキルが可視化できたのが一番大きいです。例えば、新しいプロジェクトチームを立ち上げるときに、メンバーの保有している技術が組織横断的に検索できるようになり、プロジェクト立ち上げのスピードが早まりました(円岡氏)」。

こうした人材育成の取り組みは、単にシステム化すれば完了というわけではありません。「組織的にPDCAサイクルを回していくという継続的な取り組みが大事です。今回の「中小ITベンダー人材育成優秀賞」の受賞も、そうした取り組みが総合的に評価されたのだと思います(浜地氏)」。

今後の展望と日立ソリューションズへの評価

お客様にとってのベストソリューションパートナーであるために

システム運用は3年目に入り、今後は社員が能動的に関わる体制作りが課題です。「求められるスキルというのは時代によって変わります。入社10年目までのスキルのロードマップの見直しを継続的に行っていくという中長期の課題があります。たとえば開発系の職種のカテゴリーは、現在4つのカテゴリーを設定していますが、今後は品質保証など他の職種を幾つか追加していきたいですね (浜地氏)」。「機能面では、教育機関の受講カリキュラムを組み込んで、受講申し込みまでワンストップで行えるよう機能拡張したいです。基幹システムとのデータ連携なども今後の課題です(大島氏)」。

 「今回のシステム導入では、日立ソリューションズのエンジニアさんには本当に親身にシステム構築に取り組んでいただきました。当社の実現して欲しいことを、カスタマイズなしで全部実現してくれたのは日立ソリューションズの技術力の賜物だと思います(円岡氏)」。「当社の企業理念は『お客様にとってのベストソリューションパートナーでありたい』ということです。社員には、この技術では誰にも負けないというものを身につけてもらいたい。それを会社としてサポートする体制作りを今後も続けていきたいですね(浜地氏)」。

株式会社科学情報システムズ

株式会社科学情報システムズは、得意技術で指名されるような「オンリーワン」の企業を目指すという経営戦略のもと、通信・ネットワーク関連の基礎技術をベースとしたシステムインテグレーションを提供しています。また、設立当初より人材教育に特に力を入れており、社員のモチベーション向上と充実した教育体制によって、業界内でもトップクラスの情報処理資格取得率を維持しています。

本社所在地 横浜市中区本町3-30-7 横浜平和ビル 株式会社科学情報システムズ
設立 1984年4月
資本金 6千万円
従業員数 238名(2010年4月現在)
事業内容 業務アプリケーション等のシステム開発、システムインテグレーション等
URL http://www.sisinc.co.jp/

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本事例の内容は2010年12月16日公開当時のものです。

最終更新日:2024年10月23日