中央労働金庫様 人財戦略ソリューション リシテアCareerの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

人財戦略ソリューション リシテアCareerの導入事例

中央労働金庫様

人事評価の業務効率向上を目指し「リシテアCareer」を導入。基幹システム連携と金融機関での導入実績の豊富さが決め手

首都圏の1都7県をカバーし、労働組合や生協等の会員や一般勤労者等へ向けた協同組織の金融機関である中央労働金庫。同金庫は、Excelファイルを用い、紙ベースで行われていた約2,600名の職員の目標管理、人事評価業務をシステム化。同システムには「リシテアCareer」が採用され、2012年4月より稼働しました。

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人事評価や目標管理作業の負荷低減、業務効率化を目指して

上原 満 氏総務人事部 主席調査役
上原 満 氏

人事評価制度において、行動評価と業績評価の評価管理帳票は、Excelファイルによって紙ベースで管理していました。
「150を超える営業店や出張所等から約2,600名の職員の評価シート等を集計しますので、営業店における評価作業の負荷、営業店との評価シート等の授受の負荷および、総務人事部における取りまとめ作業の煩雑さ等の課題がありました」(上原氏)。

評価のタイミングは原則、年1回で、期初に目標設定し、半期に中間面接を行い、期末に年間業績が確定して評価面接を行います。
「Excelファイルで作成された行動評価と業績評価の各シートが紙ベースで営業店から総務人事部に送付され、総務人事部では、回収したシートの内容に不備がないか目視確認をし、集計(転記作業)を行います。これら入力や内容の点検、集計作業にかかる負荷を低減する必要性を感じていました」(虎岩氏)。

2004年7月に導入された人事評価制度に基づき行われていた、従来の評価作業を見直し、目標設定の入力から、回収、集計作業をシステム上で行い、作業負荷低減や業務省力化を図るべく、システム導入を検討し始めました。本格的な開発会社の選定は2011年にスタートしました。

金融機関での導入実績の豊富さと「リシテアCareer」の機能優位性が決め手

沖松 要 氏業務部 (システム) 調査役
沖松 要 氏

開発会社選定に際して重要視したポイントは4点ありました。
「まず1点目は、システム化に伴う、業務の流れや帳票類の変更は最小限にとどめること。2点目は、2012年度から稼働開始できるスケジュールでの開発。3点目は、システム導入後の保守、そして、4点目は導入費用。これらを総合的に勘案して決めました」(上原氏)。

システム側の要件は、基幹システムとの連携の実績があることと、導入に際してのカスタマイズが少ないことでした。
「複数社から提案をいただく中で、日立ソリューションズは金融機関における導入実績も豊富ですし、また、「リシテアCareer」に標準で備わっている機能が、私たちのやりたいことに近く、カスタマイズを最小限で収めることができそうだという点が決め手となりました」(沖松氏)。

システム開発は2011年6月頃にスタート。導入時に最も力を入れたポイントは、業務の流れを把握してシステムに適用することです。評価期間は年度ベース(4月1日~3月31日)ですが、定期異動が年2回(3/1 、9/1)あります。9月異動の者は8月末の段階で半期評価を行い、3月異動の者は2月末の段階で通期評価を行います。こうした異動者の対応をはじめとする例外処理をシステム上で取り込むよう、細心の注意を払いました。また、目標設定のシート作成に際しては、職員の能力等級に応じて能力開発目標の割合がマニュアルで定められています。
「従来は、シートが完成した段階で、マニュアル通りに記載されているかどうかを総務人事部側であらためて目視点検していました。こうした点検作業にかかる作業も、システム側で入力時に不備があった場合にエラーメッセージを表示するようにし、確実かつ迅速なシート作成が可能になるようにしました」(虎岩氏)。

システム導入は順調に推移、「目標管理がしやすくなった」との評価を得る

虎岩 崇 氏総務人事部 調査役
虎岩 崇 氏

システム稼働開始は2012年4月から、期初に目標設定を行い、2012年11月の時点では、中間面接と9月異動者の半期評価が終わった段階です。
「シート作成時の誤入力防止や点検作業の省力化は実現できたと認識しています。2012年10月中旬~11月にかけて、各営業店を巡回してシステムの使い勝手などのヒアリングを行いました。その結果を見ても、「管理がしやすくなった」という評価を得ており、庫内では概ね好評です」(上原氏)。

導入に際しては、事前に地区の支店長会議や本部の部長会議などに参加し、人事評価システムの導入に伴う変更点と、注意点などをアナウンスし、協力を依頼しました。
「日立ソリューションズに操作マニュアルを作成していただき、それを配布し周知を図りました。システムのインターフェースは、従来のExcelファイルを使った業務の流れをシステムに置き換え、入力者に違和感を覚えさせないよう配慮したので、その点は大きな混乱もなく、概ね順調に運用しています」(虎岩氏)。

「約800名の臨時職員に対する人事評価業務のシステム化を進めており、2013年度の稼働開始を目指しています。また、現状のシステムについても、例えば、定例異動した職員に関する評価者の引き継ぎといった、運用の中で挙がってきたシステム上の課題について改修を行っているところです。引き続き日立ソリューションズには協力をいただきたいです」(上原氏)。

業務スキルの管理、可視化などの「リシテアCareer」の更なる機能の活用を

「今回のシステム導入に関しては、要望を色々と聞いていただき感謝しています。今後は、人材戦略という「リシテアCareer」の機能をさらに活用していきたいです。例えば、職員が保有する業務スキルの管理、可視化などです。所属部門や経歴といった情報だけでなく、具体的にどういう仕事を、どのレベルで取り組んでいたのかという情報を、人事評価や目標管理と併せてデータベース化していく必要性があると考えています」(虎岩氏)。

「要件定義の段階から、日立ソリューションズとは何度も膝をつき合わせてやり取りをしました。開発中には、当初の想定とは違う状況が生じることもありましたが、そういうときにも、「こういうことができるか」という問いに真摯に向き合っていただきました。たとえば、「このシステムでは難しい」という状況に対しても、できることは何かを考えてくれて、次回の打ち合わせには、可能な方法について別の提案をいただくということの積み重ねでした。おかげで、期待していたとおりのシステム移行が実現できました」(上原氏)。

中央労働金庫

中央労働金庫は、2001年4月に1都7県の労働金庫が合併して誕生して以来、2012年度で12年目を迎えました。今まで以上に、勤労者の生活を守り、より豊かにする福祉金融機関としての役割を発揮するため、4つのC「Cooperative(協同組織)」「Collaboration(協働)」「Change(改革)」「Challenge(挑戦)」をキーワードに、役職員一体となって取り組んでまいります。

所在地 東京都千代田区神田駿河台2-5 中央労働金庫
設立 1952年4月25日(2001年4月1日合併)
出資金 292億円
常勤役職員数 2,651名(2012年9月末現在)
事業内容 労働金庫法に基づく金融業務等
URL http://chuo.rokin.com/

私たちが担当しました

本プロジェクトにおいて特に考慮したのは、今までは紙で柔軟に運用できていた事象(期中異動・出向・兼務・休職・評価の最終調整など)をいかにしてシステム上で実現するかということでした。


人事評価の基準は経営方針が反映された「求める人財像」をモデルとしたケースが多く、お客様ごとに多岐にわたっています。そのため、人事評価の実際の運用方針や例外的な事象の扱いについても、お客様ごとに独自の視点で運用されるため、特に考慮が必要でした。 総務人事部の皆様には、人事評価業務の進め方や評価に関する考え方を何度も丁寧に教えていただき本当に感謝しております。人事制度の理解を深めシステム設計を進めることができたことも予定通り本稼働を迎えることができた大きな要因であると考えております。


今後も引き続きリシテアCareerソリューションを強化し、お客様の人財戦略を支援する提案に取り組んでいきます。


 株式会社日立ソリューションズ
  APソリューション本部 リシテアソリューション部 魚津 敬史
  APソリューション本部 リシテアソリューション部 釜屋 英昭
  APソリューション本部 リシテアソリューション部 佐藤 史盟

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本事例の内容は2013年2月12日公開当時のものです。

最終更新日:2024年10月23日