この記事は、CAST AI社が作成した記事を元に翻訳したものです。
(記事最終更新日:2023年5月19日)

クラウド料金のコントロールを実現する方法:K8sモニタリングソリューション

公開日:2023年7月28日

更新日:2023年7月28日

2023年現在、多くの組織はクラウド経験を何年も積み重ねてきています。しかし、計画した予算どおりにクラウドのコストをコントロールするのは、なかなか簡単にはいかないことが、わかってきたのではないでしょうか。多くの企業は13%の予算超過をしており、実体としてクラウド費用の32%は無駄に使われています。

このクラウドコスト最適化の問題は、Kubernetesのようなソリューション上で動作するクラウドネイティブアプリケーションでは特に深刻です。Kubernetes現状レポートでは、多くのチームが、クラウドの利用状況やコストに関する可視性の欠如、オーバープロビジョニング、未使用状態のクラウドリソース、チームや部署間での利用による分割損というような問題を経験していることが示されました。

クラウドコストを管理し、削減するために、組織はクラウドにまつわる財務目標の達成に役立ついくつかの指標を測定していく必要があります。ここでは、クラウドを利用するすべてのチームにとって欠かすことのできない3つのコスト指標を紹介します。

2023年にどのような組織でも監視するべき3つのコスト指標

デイリークラウドコスト

クラウドコストを長期的に追跡することで、チームは月々の推定コストを予測し、使用量やコストに異常がないかを特定できます。

あるチームの月間予算が7000ドルだとします。30日で割ると、1日あたり233ドルの予算が使うことができる計算になります。もし、チームが1日の平均クラウドコストレポートをチェックし、これより高い、300ドルという数字を見た場合、クラウド請求額が予算オーバーすることは自明です。

また、1日あたりの平均クラウド使用量がわかると、使用量やコストの異常値があった場合に特定することもできます。この指標を見ることで、過去数週間の間に、毎日いくら使ったかを簡単に確認でき、月々の請求に影響するようなコストの急上昇がないかデータをチェックできます。

ヒストリカルコストアロケーション

もし、クラウド予算を25%オーバーしたら、エンジニアリングマネージャーには何がおこるでしょうか?彼らは財務チームから、その原因についての質問に直面することでしょう。

マネージャーは、どのアプリケーションやチームが見積もりよりも高い請求額を発生させたかを、どのように確認すればよいでしょうか?そこで、便利なのが、ヒストリカルコストアロケーションレポートです。このレポートがあれば、調査にかかる時間を短縮でき、コストに関連する問題によって、チームの運営に支障をきたすのを防ぐことができます。

たとえば、前月の支出レポートを確認することで、ネームスペースやワークロード間のコスト配分をドル換算で即座に確認できます。このような確認は、多くのリソースを使用しながら、何もしていないワークロードを特定するにはとてもよい契機となります。このようなアイドル状態のワークロードは、リソースを無駄にする主な原因の1つなので、これを取り除くことで月末に受け取る請求書に大きな影響を与えることができます。

プロビジョニングされたCPU容量 vs.リクエストされたCPU容量

プロビジョニングされたCPUに対していくら課金されるかは簡単に計算できます。これはクラウドプロバイダの価格設定が、そのまま反映されるからです。しかし、チームメンバーが実際に要求したリソースはどうだったでしょうか?リクエストされたCPU数と実際にプロビジョニングされたCPU数を比較すると、リソースの無駄遣いを示すギャップが見つかることがあります。

リクエストされたCPU1個あたりのコストを測定すると、コストレポートがより正確になります。プロビジョニングされた容量よりも使用したCPUの数が少なければ少ないほど、その価格は高価でしょう。

最適化されていないKubernetesクラスターでは、プロビジョニングされる量とアプリケーションによって使用される量の間に、大きな差があることがあります。この差をコントロールし、解消することで、クラウド全体の請求額を削減する道が開かれます。

ソリューションは?リアルタイムでKubernetesのコストを監視

Kubernetesは、コスト配分、モニタリング、レポーティングに関する多くの課題を提起しています。Amazon Web Services、Google Cloud Platform、Microsoft Azure上でKubernetesを運用しているチームは、CAST AIなどのプラットフォームを利用して、これら3つの指標を追跡することで、クラウドコストの何が原因なのかを把握できます。

CAST AIのプラグアンドプレイKubernetesコスト監視レポートソリューションは、クラウドリソースのリクエストとプロビジョニングがどうだったかを、個々のワークロード単位でリアルタイムに可視化できます。

このレベルで可視化することで、チームは異常の発見と対応もできるようになります。コストレポートを作成後は、CAST AIから提案されたコスト削減の推奨事項を自動的に実行することもできます。このソリューションではリソースの無駄遣いを防ぐために、クラスターを再構成し、アイドル状態の容量を削除してオーバープロビジョニングを無くし、クラウドコストを継続的に最適化します。

まずは、あなたのクラスターを接続して詳細なコスト分析し、準備ができたなら、自動最適化をオンにしてみてください。

Laurent Gil
Laurent Gil
CAST AIの共同創業者兼CPOであるLaurentは、製品および事業開発を担当しています。
2018年にオラクルに買収されたZenedgeの共同創業者兼最高製品・事業責任者を務めました。
Laurentは、2012年にGoogleに買収されたViewdleのCEO兼共同創業者でもあります。

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