スカパーJSAT株式会社様 デジタルマーケティングソリューション ポイント管理システム PointInfinityの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

デジタルマーケティングソリューション ポイント管理システム PointInfinityの導入事例

スカパーJSAT株式会社様

有料多チャンネル衛星放送へのエンゲージメントを「PointInfinity」ベースのポイントプログラムで向上

スカパー!などを運営するスカパーJSATは、ポイントプログラムによる顧客エンゲージメントの向上やWeb登録会員数の促進をめざし、日立ソリューションズの「PointInfinity」を導入しました。2023年5月の稼働後、ポイント付与によってWeb登録会員数は順調に増加し、長年の顧客からも喜びの声が上がっています。今後同社は、その他のサービスにもポイントプログラムを展開していくことを計画しています。

メインイメージ
課題
導入後
ポイントプログラムの実施意向はあったが、事業性を確認できず、克服すべき課題が多いことから、実現できていなかった
顧客エンゲージメントを高めるためのポイントプログラムと業務プロセスが完成した
以前は継続的な顧客接点を確立できておらず、多面的な顧客体験価値を把握できていなかった
支払額・契約期間・アクティブ度などにもとづく多面的な顧客体験価値が把握可能になった
デジタル接点となるWebサービス「Myスカパー!」の登録者数を増やしたかった
ポイントプログラムの登録者数が稼働後1年で目標を超え、デジタルシフトが順調に進んだ

背景

ポイントでねらうデジタルシフトの加速

永井 氏メディア事業部門 コミュニケーション本部 カスタマーサクセス部 ロイヤルティ推進チーム長
永井 裕之 氏

スカパーJSAT株式会社は、通信衛星を保有・運用する宇宙事業のほか、有料多チャンネル衛星放送「スカパー!」、光回線による地上波・BS・CSの再放送、動画配信「SPOOX」などのメディア事業を手掛ける企業です。保有する通信衛星の数は17機(2021年11月時点)。2024年現在では、約210万人の会員がスカパー!などを利用しています。

スカパーJSATが長年温めてきたのが、ポイントプログラムを活用したデジタルマーケティングの構想でした。従来は継続的な顧客接点を確立できていなかったため、多面的な顧客体験の把握が難しく、例えば料金割引クーポンを発行する際も、支払額を基準にランク付けするしかありませんでした。ポイントプログラムを活用したい考えはあるものの、事業性が不確かだったため、導入にはなかなか至りませんでした。

「当社メディア事業のデジタルシフトを加速するためにポイントプログラムを活用できないかとの考えに至りました。具体的には、受付用Webサイト『Myスカパー!』への登録をポイントで促進するのです」(永井氏)

取り組み

機能の充実ぶりで「PointInfinity」を採用

多田 氏メディア事業部門 コミュニケーション本部 バックエンドシステム部 第1チーム 兼 事業戦略室 事業開発部 開発チーム
多田 大輝 氏

このような構想のもとに、2021年12月、スカパーJSATはITベンダー各社に提案依頼書を送付しました。最大210万人の会員についてポイントの付与を管理し、クーポン発行ができるソリューションの提案を求めました。このオファーに対し、日立ソリューションズはSaaS版の「PointInfinity」を提案。コンペを経て、2022年3月に採用が決まりました。

「『PointInfinity』の標準パッケージの範囲が広いことに加え、SaaS版の実装ながら当社要件に合わせたカスタマイズ性もあり、リアルタイムでもバッチでも他システムと柔軟に連携できる点を評価しました。さらに、ポイントシステムベンダーとして大規模ポイントサービスでの実績が豊富であり、スケーラビリティ、信頼性、可用性、セキュリティなどの面でも安心感がありました。」(多田氏)

2022年5月に導入作業がスタートし、日立ソリューションズは要件定義から「PointInfinity」導入までの工程を担当、「PointInfinity」、基幹システムおよびフロントシステムの3チーム間調整はスカパーJSATが行いました。導入作業と並行して、スカパーJSATはポイント処理に関する業務プロセスも検討しました。すべての作業が完了し、ポイントプログラムがサービスインしたのは、2023年5月23日でした。

効果

ポイントプログラム登録者数が目標を突破

千葉 氏メディア事業部門 コミュニケーション本部 カスタマーサクセス部長
千葉 厚子 氏

ポイントプログラムが稼働し、ポイントの付与に関する業務プロセスが策定されたことによって、顧客エンゲージメントを高めるための仕組みが完成しました。その結果、スカパーJSATはデジタルマーケティングのための道具を手にすることができました。

アンケートに回答してポイント獲得する、貯まったポイントをプレゼント応募口数アップに使う、など、これまで見えなかった顧客活動が活発になっている様子が確認できています。また、稼働後1年のポイントプログラムの登録者数は同社の目標を超え、顧客が好意的にこの施策を受け入れたことがうかがえます。

「ポイント会員になられたお客さまを分析したところ、いわゆる優良顧客の方々が多いことがわかりました。現段階ではまだ推測でしかありませんが、ポイント会員登録などのアクティブな行動を促していくことにより、サービスの継続率を上げる効果も期待できるのではないかと見ています」(千葉氏)

多面的な顧客体験価値を把握するのも容易になりました。従来は支払額でランク付けするしかありませんでしたが、「PointInfinity」ベースのポイントプログラムでは契約期間やアクティブ度に着目した顧客分類も可能です。そのため、ポイントをメディア事業の内部で循環させて他サービスに誘導するなど、多様なキャンペーンが可能になりました。

展望

今後、メディア事業の全サービスに拡大

ひとまずの成果を手にしたスカパーJSATは、ポイントプログラムの適用範囲をメディア事業の全サービスに拡大していく意向です。ポイント付与対象の手続きの拡大や、ポイントを直接使った割引適用の開始(現在は一旦ポイントを割引クーポンに交換する必要がある)といった新たな動きも構想しています。

「約1年という短い期間でポイントプログラムが実現したことに、社内の各方面から驚きの声が上がっています。それもこれも社内複数部署が団結してローンチに取り組み、その動きに日立ソリューションズが寄り添ってサポートしてくださったからです」(千葉氏)

今後はいかに使いこなして価値を引き出していくかが、部門でも社内でも問われてくると言う永井氏は、「日立ソリューションズにはこれからも、システムインテグレーターとしてのサジェスチョンで当社を導いてほしいと期待しています」と語ります。

月ぎめの視聴だけでなく、コンテンツ単位の利用も増えている、放送やコンテンツビジネス――。より多くの視聴者に選ばれ、より大きな顧客生涯価値(LTV)を獲得していくには、デジタルマーケティングの活用が欠かせません。幅広い業種で活用可能な「PointInfinity」で、日立ソリューションズはデジタルマーケティングの推進に貢献してまいります。

デジタルマーケティングと会員ポイント管理

  • 会員管理・ポイント管理に統合されたデジタルマーケティング機能が顧客エンゲージメントを強化
  • 会員数の急増に柔軟に対応でき、高信頼性・高可用性・高セキュリティに強みを持つSaaS版を用意
  • 連携先システムへのつなぎ込みは、業務要件に合わせて、API経由のリアルタイム処理・ファイル経由のバッチ処理を駆使
デジタルマーケティングと会員ポイント管理

スカパーJSAT株式会社

所在地 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR スカパーJSAT株式会社
設立 1994年11月10日
従業員数 764名(2024年3月31日時点)
事業内容 宇宙事業(通信衛星の保有・運用)、メディア事業(有料多チャンネル放送サービス「スカパー!」等)
URL https://www.skyperfectjsat.space/

導入事例ダウンロード

本事例の内容は2024年10月25日公開当時のものです。

最終更新日:2024年10月25日