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IT管理とは?重要性や適切なIT管理方法を解説

2024年11月29日

企業活動においてさまざまなITを活用して、顧客や従業員の価値が創出されるようになった昨今では、IT管理を多角的な焦点と目的で実行する必要があり、その重要性が非常に高まっています。しかし、課題感を持ちながらもなかなか取り組みができていないという企業は多いのではないでしょうか。

この記事では、IT管理の内容や重要性、適切なIT管理をおこなう方法などを解説します。

目次

  1. IT管理とは


    1-1.IT資産管理


    1-2.IT運用管理


    1-3.ITサービス管理


    1-4.その他

  2. IT管理の重要性とは


    2-1.事業成果への貢献


    2-2.内部統制の強化


    2-3.安全性とセキュリティの向上


  3. 適切なIT管理をおこなうためには


    3-1.クラウドの活用


    3-2.分析ソリューションで効率化


    3-3.AIの活用

  4. ServiceNowの導入でIT管理を高度化

IT管理とは

IT管理とは、企業や組織の情報技術システム(ITシステム)を企画・構築・活用し、モニタリングを通じて改善することを指します。対象は、パソコン、ルーター、サーバーなどのハードウェアはもちろん、そのうえで動作するネットワークやソフトウェア、さらにスタッフが実施するオペレーションやセキュリティ、ユーザーに提供されるサービスなど多岐にわたります。

ITの発展により、多くの企業や組織が、これまでネットワークに接続していなかった機器をネットワークに接続したり、クラウドサービスを利用したりするなど、ITの活用を進めています。DXの進展に伴って、オペレーションの効率化のみならず、新たな顧客価値を創出する事業の中核プラットフォームとして重要性が高まっています。今後も多くのITの活用が想定されるなか、発展的な企業成長を実現するためには、多角的な視点からIT管理をおこない、その情報をもとに戦略を立てることが重要です。それでは、現代のIT管理においては、どのような焦点または目的を持ったマネジメントが必要となるのでしょうか。

IT資産管理

IT資産管理とは、企業や組織内のハードウェアやソフトウェアなど、ITに関連する資産のライフサイクル・状況を管理することを指します。IT Asset Managementを略してITAMとも呼ばれ、IT管理の主要な取り組みの一つです。効率的にIT資産を活用し、セキュリティやコンプライアンスの強化につなげるためには、適切なIT資産管理が重要となります。

IT資産管理について、詳しくは以下の記事で解説しています。
IT資産管理とは?必要性とIT資産管理ツールの選定ポイントをご紹介

IT運用管理

IT運用管理とは、管理しているIT資産やシステムが安定して稼働できるよう管理することを指します。IT Operations Managementを略してITOMとも呼ばれ、IT資産管理と同様にIT管理の主要な取り組みの一つです。

ITは、活用を進めれば進めるほど、保守や監視、セキュリティ対策、BCP対策、障害対応など、運用にかかるコストが高くなります。またそれとともに、サービスが停止した場合の業務影響も大きくなります。IT運用を効率化し、安定してサービスを稼働するためには、適切なIT運用管理が必要となります。

ITサービス管理

ITサービス管理とは、利用者のニーズにあわせたITサービスの設計、管理、改善などITサービスをマネジメントする活動全般を指します。IT Service Managementを略してITSMとも呼ばれ、自社の情報システム部門や顧客に提供しているITサービスを改善するIT管理の主要な取り組みの一つです。

ITサービス管理では、インシデント管理、問題管理、変更管理、要求管理などのデータを可視化し、データに基づく分析、改善のサイクルを繰り返すことで継続的なITサービスの改善を図ります。現代の企業では、さまざまなITサービスを活用して業務をおこない、利用者に価値を提供しています。ITサービス管理に取り組むことで、組織全体の生産性および利用者の満足度向上を実現できるでしょう。

その他

いまやITは企業活動において欠かせない要素となっており、近年ではIT管理の一環として経営や組織全体に適用されるような管理内容も含まれるようになってきています。

IT投資の評価をおこなうことで、企業におけるITの価値を向上させることや、ITリスクを特定し、監視や対策・分析をおこなうことによる、サイバーセキュリティ脅威からの防御や意思決定のサポートなどが必要になります。

これらの経営や組織全体に適用される管理内容も、ITシステムを用いて可視化、分析、改善することが重要になっていることを認識しておきましょう。

IT管理の重要性とは

IT管理は事業やサービスの高度化、業務生産性の向上、ITシステムの運用効率アップや連携強化などの役割を担います。具体的にどのような点でIT管理が重要になっているかを見ていきましょう。

事業成果への貢献

IT管理は、導入しているITの状況を可視化し、企業戦略として今後どのようにIT活用を進めるかの判断材料になります。たとえば、導入したITツールによって業務効率化・生産性向上、または顧客への価値向上の効果を得られているのであれば活用範囲を拡大する検討ができますし、逆にほとんど活用効果が得られていないのであれば廃止の検討ができます。

ITの導入には少なからずコストがかかります。効果的なITの導入を図るためには、IT管理で状況を可視化することが重要です。

内部統制の強化

ITの活用が進めば進むほど、企業が保有するIT資産は年々増加していきます。適切なIT管理ができていないと、非効率な利用のために無駄なIT資産が増えたり、ライセンス違反や固定資産の申告漏れのようなコンプライアンス違反につながったりするなど、多くの問題が発生する可能性があります。

IT資産運用の効率化やコンプライアンス遵守を実現するためには、IT管理によってIT資産を適切に管理することが重要です。

安全性とセキュリティの向上

現代では、リモートワークやクラウドサービスの普及などにより、情報資産にアクセスする場所やシチュエーションが多様化しています。しかし、持ち出しているパソコンにアップデートが適用されていなかったり、社員が勝手にクラウドサービスを業務利用していたりすれば、重大なセキュリティインシデントにつながるリスクが生まれます。

安全性とセキュリティの向上を図るうえでも、IT管理によって利用するITを常に把握しておくことが重要です。

適切なIT管理をおこなうためには

では、適切なIT管理をおこなうためにはどうすればよいのでしょうか。効果的かつ効率的なIT管理をめざすうえでおさえるべきポイントを解説します。

クラウドの活用

IT管理においては、端末の管理台帳や運用業務のフローをExcelなどのツールで作成している企業は多いのではないでしょうか。しかし、Excelなどのツールで管理しようとすると、情報取得の手間を削減できない、共有・共同編集が難しいなどの課題が発生しがちです。IT資産が増えるほどIT管理の負担も増加するため、管理・運用の手間を削減できるクラウドサービスの活用を検討しましょう。

分析ソリューションで効率化

IT管理を企業戦略につなげるためには、ただ情報を収集するだけでなく、収集した情報を適切に分析する必要があります。しかし、それらには時間と手間がかかります。

そのような場合には、IT管理のソリューションを導入することが有効です。収集した情報を分類ごとに集計することや時系列での推移・傾向などをダッシュボードで確認することによって、意思決定に必要な情報をリアルタイムに分析する、傾向分析に基づく将来予測を立てるなど、分析から意思決定までのプロセスを効率化かつ高度化できます。

AIの活用

近年はAIの技術が発展し、企業や組織での活用も進んでいます。今後は一部のプロセスをAIが自動で代行するような事例も増えていくでしょう。

IT管理を効率化し、ITの利用状況を継続的に改善していくうえでも、AIは重要な要素です。IT管理ツールを導入する際には、AIを活用できるかどうかをチェックしておくとよいでしょう。

ServiceNowの導入でIT管理を高度化

ServiceNowは、ITサービス改善を軸とするクラウド型の統合的なプラットフォームです。 ITSM(IT Service Management)やITOM(IT Operations Management)、ITAM(IT Asset Management)、SPM( Strategic Portfolio Management)、SecOps(Security Operations)、IRM(Integrated Risk Management)、APM(アプリケーションポートフォリオ管理)などさまざまなソリューションが備わっており、包括的なIT管理が可能です。

ServiceNowを導入すると、以下のような改善を図ることができます。

  • ITAMで資産のライフサイクルに必要な業務を統合管理し自動化を推進する
  • ITOMでシステムの構成情報の自動収集や監視アラートの自動分析で属人化を排除する
  • ITSMでインシデント管理や、システムの変更管理などを効率的に管理する
  • SPMでIT戦略にもとづいた投資の優先順位付けやプロジェクトの管理をおこなう
  • SecOpsで脆弱性管理による予防と、セキュリティインシデントの迅速な解決に向けた管理をおこなう
  • IRMで企業のITを含むポリシー・コンプライアンス・リスク管理を合理化する
  • APMでアプリケーションの品質やコストなどの状態を可視化する

ServiceNowにはそのほかにもさまざまなソリューションが備わっており、多様なシチュエーションで活用できます。

日立ソリューションズでは、現状の課題をふまえたご提案から、ServiceNowの導入、継続的改善支援までをワンストップでご提供します。IT管理でお悩みのお客さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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