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プロジェクトの進捗状況を「可視化」!人手不足のCASE分野で成果最大化
2023年1月20日
「教育ツール」として担当者のスキル向上も
プロジェクト状況可視化システムは、開発担当者のレベルアップも促します。システムの機能として、AIによるレビュー機能もあるからです。ドキュメントやソースコードを作成したあと、AIが修正・対応が必要な要素を診断して洗い出してくれるため、誰かに頼らなくても、ドキュメントの作成スキルやエンジニアスキルなどを自身で高めていくことが可能になります。
ソースコード分析の一例
CASE関連のプロジェクトでは、小規模でスタートした組織を短期間で大規模化する必要があるケースも散見されます。開発競争が激しい有望市場ならではのことと言えます。そのため、「開発スピードを上げたいから急いで10人追加した」「組織の人員が短期間で2〜3倍に膨れ上がった」といったこともあります。
さらにCASEが新しいビジネス領域であることもあり、同じプロジェクト内に異なるスキルレベルのエンジニアが多数混在するケースも少なくありません。企業が人員の確保を急ごうとしても、必要スキルを既に備えた経験豊富なエンジニアだけを多数確保することは難しいのが現実だからです。異業種から転職してきたエンジニア人材の存在にも目を向けるべきです。
従来、マネージャーはこうした異なるスキルレベルのエンジニアそれぞれに合わせ、個別にレビューや指導を行う必要がありました。AIを使ったレビュー機能は、どんなスキルレベルの担当者・エンジニアでも対応できるため、マネージャーの負担を減らすことにもつながります。
担当者からみても、マネージャーに何度も何度もレビューを依頼するのは、精神的な負担が非常に大きいものであり、自動レビュー機能は現場の開発担当者からも非常に好評を得ています。つまり、プロジェクト状況可視化システムは「情報共有ツール」としてだけではなく、「教育ツール」としての役割も担っているわけです。
他社との開発競争を優位に進めるために
前述のとおり、プロジェクト状況可視化システムは、さまざまなスキルレベルのエンジニアのための教育ツールとしての役割にも期待できます。通常、組織力の底上げをめざすとき、人員を増やすアプローチは有力な対応策として挙がりますが、CASE領域においては現在、人材不足が顕著なことから、各エンジニアの能力を高める視点は非常に
CASEの各分野は既に実用化・商用化のフェーズに入っています。この重要な時期において他社との開発競争を優位に進めるために、プロジェクト状況可視化システムの導入を検討すべきではないでしょうか。
高橋 昌志
株式会社日立ソリューションズ
モビリティソリューション本部 オートモティブソリューション部
技師
2008年 旧日立ソフトウェアエンジニアリング(現)日立ソリューションズに入社。
カーナビゲーションシステム、車載カメラ、車載ミリ波レーダー、車載ソフトウェアシミュレータ開発などのソフトウェア開発に携わり、2020年よりプロジェクト状況可視化システムの開発・拡販活動に従事。
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