日立ソリューションズは、社会生活や企業活動を支えるソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

ニュースリリース

2023年3月24日
株式会社日立ソリューションズ

「Web3.0でどう変わる?これからのデジタル社会」セミナーを早稲田大学と共同開催

Web3.0で実現される次世代のデジタル技術とセキュリティリスクについて考えるセミナーを実施

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:山本 二雄/以下、日立ソリューションズ)は、3月7日、「Web3.0でどう変わる?これからのデジタル社会」セミナーを早稲田大学の学生向けに、同大学 データ科学センターと共同開催しました。早稲田キャンパスで開催された本セミナーには、38名が参加しました。
  セミナーでは、データサイエンス分野の次世代人財育成を目的に、インターネットの変革をはじめとするデジタル社会の変遷について理解を深め、Web3.0で実現される次世代のデジタル技術と、情報の自律的な分散管理を実現する上で課題の一つとされるセキュリティリスクについて考える基調講演やパネルディスカッションを行いました。
  ぷらっとホーム株式会社 代表取締役社長 鈴木 友康氏による基調講演の後、早稲田大学 データ科学センターの小林 学教授や須子 統太准教授、日立ソリューションズのホワイトハッカーやセキュリティコンサルタントを務める社員が登壇し、「Web3.0時代でセキュリティはどう変わる?」と題したパネルディスカッションが行われました。ぷらっとホーム株式会社は20年以上前から、オープンソースOSを搭載した小型Linuxマイクロサーバー「OpenBlocks」の製造、販売を手掛け、通信や物流、輸送、金融、エネルギー、官公庁など、幅広い業種で社会インフラをIoT領域で支えてきた企業です。
  Web3.0時代の実社会を想定したセキュリティのあり方について登壇者がディスカッションするとともに、参加者からの質問を受けるなど、次世代を担う学生たちが未来のデジタル社会について考える機会となりました。

■ セミナー実施の背景と目的

日立ソリューションズは、長年にわたるセキュリティ事業で培ったノウハウを次世代人財育成に生かすことを目的に、早稲田大学と学術協定を締結しました。情報セキュリティの授業は、2019年度から実施しています。
  昨今、インターネットの進化の第三段階とされるWeb3.0の普及、ブロックチェーン技術の活用が注目されています。一方で、情報の自律的な分散管理を実現する上でのセキュリティの確保が課題になっています。
  そこで、日立ソリューションズは早稲田大学とともに、30年にわたり企業経営者としてデジタル社会の第一線で活躍してきた鈴木 友康氏や、ビジネスの最前線でセキュリティの課題解決に取り組む社員による「Web3.0でどう変わる?これからのデジタル社会」セミナーを実施し、次世代を担う学生たちと未来における安全・安心なデジタル社会について、考える場を設けることにしました。

■「Web3.0でどう変わる?これからのデジタル社会」セミナーについて

日立ソリューションズと早稲田大学 データ科学センターは、サイバーセキュリティ月間の2023年3月7日、学生を対象にセミナーを開催しました。

<基調講演:デジタル社会の変遷とWeb3.0で実現されるこれからの世界>
  ぷらっとホーム株式会社の鈴木 友康氏が、これまでのデジタル社会の変遷を踏まえ、既に現在の社会で実現されているWeb3.0の事例や今後活躍が期待される役割について基調講演を行いました。

講演と質疑応答を行う鈴木 友康氏
講演と質疑応答を行う鈴木 友康氏

<パネルディスカッション:Web3.0時代でセキュリティはどう変わる?>

パネルディスカッションでは、小林教授をモデレータに、パネリストとして鈴木 友康氏、日立ソリューションズ ホワイトハッカーの米光 一也、セキュリティコンサルタントの扇 健一、須子准教授が登壇しました。
  最初に小林教授より、Web3.0の核となるブロックチェーンやNFT*1 、DApps*2 などについて、セキュリティ技術の応用という観点から仕組みについて紹介されました。その後、Web3.0時代の社会におけるセキュリティのあり方について議論が行われました。「個人がマルウェアなどのサイバー攻撃を受ける傾向がすでに出てきている。今後、ブロックチェーンで中央から個人へと情報が分散管理されていく中で、個人が自分の身を守る術を持つことがますます重要になる」「ブロックチェーンの応用例の一つであるサプライチェーンマネジメントにおいて、ハイブランド商品の偽造防止や、フェアトレードの実現につながるトレーサビリティの担保は、サステナビリティやSDGsの実現につながりそう」といった意見があがりました。

*1 Non-Fungible Token、非代替性トークン

*2 Decentralized Applications、分散型アプリケーション

パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

■ 参加者からアンケートで寄せられた声・感想

アンケート回答者の8割以上から内容に満足という回答があったほか、以下の意見が得られました。

  • これからの新しい社会を築くであろうWeb3.0について、最前線で働く方のお話だったためわかりやすかった。
  • ITに関してテキストでなかなか学べない歴史や変遷まで詳しく説明いただき、面白かった。
  • セキュリティやWeb1.0~3.0の変遷期に実務で関わっていた方々からお話や実体験を聞くことができてよかった。

■ セミナー開催概要

テーマ:「Web3.0でどう変わる?これからのデジタル社会」
日時/会場:2023年3月7日(火)10:00~12:00/早稲田キャンパス 7号館205教室
主催:早稲田大学データ科学センター、株式会社日立ソリューションズ
共催:早稲田大学高度データ関連人材育成プログラム
開催報告:https://www.waseda.jp/inst/cds/news/4380

■ 日立ソリューションズと早稲田大学との取り組み

早稲田大学 グローバルエデュケーションセンターは、グローバルな視点で問題解決に貢献できるリーダーの育成に取り組んでいます。その中の一つとして「データ科学」の科目群を設置し、AI、IoT、ビッグデータなどのデータサイエンス分野における高度な専門知識を持つ人財育成に取り組んでいます。
  日立ソリューションズは、セキュリティ分野で、AIや生体認証などを活用し、コンサルティングからシステム構築、運用、教育まで、企業のニーズに合った最先端のソリューションをトータルに提供してきました。
  そこで、セキュリティ事業のノウハウを次世代人財育成に生かすことを目的に、2019年から広く人文社会系の学生も対象にした提携講座を毎年実施しています。2020年2月にはセキュリティをはじめとするデータサイエンス分野の人財育成および産学連携促進を目的に学術交流協定を締結し、毎年、時事に基づいたテーマを設定した学生向けのセミナーを共同開催しています。2022年7月には、次世代人財育成に向けた教育現場における課題を共有し、その解決に向けた取り組みについて、日立ソリューションズグループの有志社員と役員、早稲田大学 データ科学センターの教員が議論するワークショップを開催しました。

■ 講座「未来社会を創るセキュリティ最前線」について

日立ソリューションズは、2019年から毎年、早稲田大学のデータ科学センターの正規科目として、セキュリティの基本知識と実践的なスキルを学ぶことを目的に授業を実施しています。
  授業では、第一線で活躍するホワイトハッカーやセキュリティコンサルタントが講師を務め、企業が直面するセキュリティの課題やその対策について、ケーススタディやハッキング体験などを通じて行われました。来年度も6月より「未来社会を創るセキュリティ最前線」を開講する予定です。

■ 日立ソリューションズのセキュリティ事業

日立ソリューションズは20年以上、社会を支える重要インフラやさまざまな企業のセキュリティ対策を支援し、お客様の課題に合わせたソリューションを提供してきました。その分野は、情報セキュリティ、制御セキュリティ、クラウドサービス、IoTと多岐にわたります。ホワイトハッカーを擁するセキュリティエキスパートが高度な知識や技術を活用し、コンサルティングからシステム構築、運用・保守、インシデント対応まで、包括的にサポートしてきました。これらのノウハウを基に、サイバー攻撃の侵入・被害を前提として、サイバー攻撃の被害を最小限に留め、事業継続を実現する新しい視点でのセキュリティ対策「サイバーレジリエンス」をはじめとしたソリューションで、企業のセキュリティ対策をトータルで支援します。
URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/security/sp/solution/task/cyber_resilience.html

■ 日立ソリューションズの社会貢献活動

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<報道機関からのお問い合わせ先>

株式会社日立ソリューションズ 経営戦略統括本部 経営企画本部 広報部 [担当:竹谷、安藤]
〒140-0002 東京都品川区東品川4-12-7
E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ 本文中に記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

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