社会貢献活動
日立製作所「社会貢献活動の考え方」
日立グループでは、社会価値および環境価値の創出につながり、持続可能な社会と事業の持続的な発展に寄与できる社会貢献活動についても積極的に推進しています。
「STEAM」への貢献
早稲田大学で情報セキュリティに関する授業を実施
早稲田大学グローバルエデュケーションセンターの提携講座「未来社会を創るセキュリティ最前線」において、当社のホワイトハッカーやセキュリティコンサルタントが非常勤講師を務めています。授業では、サイバー攻撃のリスクが一層高まるIoT時代に向けて、未来社会の姿であるSociety5.0やDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に欠かせない最新のセキュリティの脅威から企業や社会を守る方法を学びます。さらに、サイバー空間における攻撃者の思考を、ハッキング演習を通して実践的に学習します。
STEAM:Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematicsの略称。科学技術・工学・芸術・数学分野の教育を指す。
小学校社会科教育向けセキュリティ教材の無償提供
当社が制作した小学校の社会科向けセキュリティ教材「わたしたちのくらしと情報」が、学校用教育教材として文部科学省から選定されました。毎年、約1,000校の小学校に無償提供しています。産業や暮らしの便利なサービスにおいて情報が活用されている事例や、セキュリティリスクおよび対応策について紹介しています。さらに、児童のキャリア教育への活用を目的に、高度なセキュリティ技術で情報を守るホワイトハッカーの仕事も紹介しています。
本教材は、公益財団法人消費者教育支援センターが主催する「消費者教育教材資料表彰2021」にて優秀賞を受賞しました。
全国の小学校でセキュリティ授業を実施
2020年から全国の小学校に毎年約1,000校、累計約3,000校に無償提供している教材「わたしたちのくらしと情報」を活用し、小学校からのご要望に応じて、リモートを中心としたセキュリティ授業を実施しています。
当社のセキュリティコンサルタントが講師を務め、情報やICTを正しく安全に活用するためのルールやマナー、リスク回避の考え方などを紹介しています。
品川区キャリア教育「しながわドリームジョブ」に協力
品川区立城南小学校、台場小学校、東海中学校で開催されたキャリア教育「しながわドリームジョブ」に協力しています。2023年は、当社のホワイトハッカーが、仕事の魅力や大切にしていること、日々の暮らしを守るためにセキュリティの知識を身につけることの重要性について説明しました。児童の皆さんから多くの質問をいただき、活発な授業となりました。
「環境」への貢献
東京都あきる野市 横沢入「里山保全活動」
多様な環境を構成する上で重要な役割を持っている水辺の整備活動として湿地の保全を行っています。
神奈川県秦野市頭高山
森林保全の体験活動として、植樹や間伐、除伐、萌芽更新(ほうがこうしん)、下草刈りなどの活動に取り組んでいます。
「地域」への貢献
日立ソリューションズ吹奏楽団による地域貢献
音楽鑑賞や文化的交流の場の提供を目的として、定期演奏会を実施しています。演奏会では、東海中学校との合同演奏なども実施し、従業員だけでなく地域の方々が音楽を楽しむ場を提供しています。
これまでに品川総合福祉センター「紅葉フェスタ」や、区内で活動する音楽愛好家の団体・グループによる演奏会「品川区民芸術祭」などにも参加し、地域の方々との交流を深めています。
また、品川消防署が開催する「ファイアーフェスティバル」でも毎年、演奏を披露し、地域防災活動の一翼を担っています。
災害支援
2024年2月27日 令和 6 年能登半島地震の被害に対する支援
2020年8月26日 「令和2年7月豪雨」の災害義援金の寄付
2019年11月8日 「令和元年台風第19号」の災害義援金の寄付
2018年10月1日 「平成30年北海道胆振東部地震」災害に対する支援
2018年7月19日 西日本を中心とした豪雨被害に対する支援
2017年7月25日 九州北部の豪雨被害に対する支援
2016年4月22日 熊本地震の被害に対する支援
介護をテーマとした新CSR活動
当社では、2022年度に新たなCSR活動を考えるアイデアソンを全社で実施し、「仕事と介護の両立」をテーマとして掲げたチームが優勝しました。アイデアの具現化に向けた第一歩として、「自身がビジネスケアラーになること」、「ビジネスケアラーとともに仕事をすること」を考える全社イベントを2023年11月に開催しました。今後も、従業員参加型で活動の設計を行い、社内で介護への理解を深め、介護に伴う生産性低下への対策や離職リスクを低減する施策、相互支援の仕組みの創出をめざします。
グループ会社の社会貢献活動
日立ソリューションズ東日本
インターンシップ・職場体験の受け入れ
インターンシップや職場体験学習の受け入れを行っています。
2023年度の海外インターンシップは、8月にモロッコ出身の海外留学生を1名(8日間)、8~9月に中国出身の海外留学生1名(20日間)を受け入れました。
インターンシップでは、業務体験のほかに、地域の高校生との交流や東日本大震災の震災遺構の見学なども実施しています。最終日には成果報告会を実施し、インターンシップ生が期間中に得たことをもとにした、日立ソリューションズ東日本への提言を発表していただく機会も設けています。
日立ソリューションズ西日本
広島市のグリーン・パートナー事業への協賛
広島市は、被爆の廃墟から目覚ましい復興を遂げる歩みの中で、水と緑が輝く潤いのある平和都市の実現をめざしています。市民や企業が相互に理解し合いながら、花と緑のまちづくりへのさまざまな取り組みを進めており、その一つとしてグリーンパートナー事業を実施しています。平和大通りなどの花壇の維持管理を行い、四季折々の花が咲く美しい花壇を市民の皆さまと楽しむとともに、広島を訪れる人々を花でおもてなしします。日立ソリューションズ西日本は、本事業に協賛し地域の活動を支援しています。
日立ソリューションズ・クリエイト
未来の礎を築く!高校生ICT人財の発掘と育成
高校生がICT(情報通信技術)を楽しみながら身につけていくイベントであるシンギュラリティバトルクエスト(同実行委員会主催)において、日立ソリューションズ・クリエイトは、サイバーセキュリティとAIの分野の競技開発を通じて、高校生ICT人財の育成を支援しています。
2023年度は、加えて冠スポンサーとなり、未来の日本の産業、文化、社会をけん引する次代を担う人財の発掘・育成への貢献を強化しています。
「SECURITY CONTEST」ゴールドスポンサーとして協賛
情報セキュリティをテーマに多様な競技を開催する情報セキュリティコンテストイベント「SECURITY CONTEST」のゴールドスポンサーとなり講演に参画するなど、日本国内の情報セキュリティ人財育成に貢献しています。
日立ソリューションズ・テクノロジー
日立財団への従業員講師派遣を通じ、理工系人財の育成を支援
(公財)日立財団への従業員の講師派遣を通じ、日立財団の理工系人財育成支援事業「日立みらいイノベータープログラム」を支援しています。さまざまな日立ソリューションズ・テクノロジーのイノベーションを題材に、小学5年生とともに「理想の学校づくり」をテーマとした、課題解決へ向けたプロジェクト探求型学習の場づくりを小学校と協創しています。これからの理工系人財に求められる問題発見・課題解決力の育成をめざして、小学校への講師派遣などを行っています。
海外グループ会社 欧州
マッチングギビングプログラムや、コミュニティファンドプログラムの採用
従業員が行った慈善募金活動に雇用主が最大250ポンド(または地域の同等額)をマッチングする企業慈善プログラムを通じて、従業員の募金活動をサポートしています。これまでに、Young Lives vs Cancer、Macmillan Cancer Support、Mindなどの活動を支援しています。また、従業員が年間最大100ポンドを請求して、地域のコミュニティなどの非営利の慈善団体を支援するコミュニティファンドプログラムを採用しています。
ポルトガルでビーチクリーンを実施
YouthDream Associationのプロジェクト「Lixo Nao」に協力し、マトジーニョスビーチの清掃活動を行いました。
海外グループ会社 米州(米国、カナダ)
従業員のボランティア活動を推奨するコミュニティ運営やアワードを開催
ボランティア活動を推奨するコミュニティを社内で設立。ボランティア活動の時間を把握するアプリケーションを作成し、年間で最も長い時間ボランティア活動に取り組んだ従業員を表彰しています。経済的に支援を必要とする方々などへの地元ボランティア活動を通じて、周囲のコミュニティおよび多様な人種・文化への理解を深める活動に取り組んでいます。
海外グループ会社 APAC
Hitachi Solutions India Pvt. Ltd.ではCSR活動の一環として、毎年経済的弱者を支援する施設への寄付活動を行っています。これらの活動をとおして、再生可能エネルギーの活用ほか教育支援や医療支援など、持続的可能な社会の実現に貢献しています。
老人ホームへの太陽光給湯器の寄付。
経済的弱者支援団体への教育支援活動補助。
インドでは、特別支援学校への医療機器の寄付などを通じて、聴覚障がいのある子どもたちの支援を行っています。
フィリピンでは環境保全プロジェクトに参加し、植林活動を行っています。