デジタルマーケティングソリューション
会員制サイトの構築方法|メリット・デメリットや必要な機能など徹底解説
顧客のニーズが多様化し、変化のスピードも早まっている昨今では、既存顧客をいかに維持するかが多くの企業の課題となっています。その課題を解決する有効な施策の一つが、会員制サイトの構築です。
この記事では、会員制サイト構築のメリットやデメリット、構築方法、構築のポイントなどを解説します。
目次
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デジタルマーケティングソリューション PointInfinity
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魅力的な会員プログラム、ポイントプログラムの構築から、運営で収集した情報を活用したAIによるレコメンド、効果測定などマーケティングのプロセスをトータルに支援することで、エンゲージメント向上を実現します。
会員制サイトとは
会員制サイトとは、企業から会員への情報発信や会員同士のコミュニケーションなどに活用されるWebサイトです。顧客は、氏名やメールアドレス、電話番号など、何らかの属性をアカウントと紐づけて会員登録し、サイトを利用します。
近年では、GoogleやLINEなどほかのWebサービスのアカウントと紐づけて利用を促すケースも増えています。
会員制サイトを構築するメリット
会員制サイトの構築により得られる主なメリットを3つ解説します。
顧客との関係構築ができる
会員制サイトでは、企業が会員登録した顧客に対して、特典や割引、限定情報などを提供するのが一般的です。これらは会員登録をしている顧客にのみ発信されるため、顧客に特別感を与えることができ、顧客ロイヤルティ向上につながります。
固定顧客の増加につながる
会員登録した顧客に対して限定情報を発信し続ければ、顧客のファン化が見込め、ファン化した顧客の離脱も防ぎやすくなります。また、ファン化した顧客から会員制サイトのいい口コミが広がれば、新規顧客の獲得にもつながるでしょう。結果、固定顧客の増加と収益の安定化につながります。
ブランド力が高まる
会員制サイトでは、情報発信の対象が会員限定となるため、企業は一般には発信しないコアな情報を会員限定という付加価値をつけながら発信できます。従来のブランディングでは有名タレントの起用などで高額なコストがかかっていましたが、会員制サイトであればコストを抑えながらブランディングを行うことが可能です。
会員制サイトのデメリット
会員制サイトの構築・運用時に注意すべきデメリットを2つ解説します。
システムの運用・管理コストがかかる
会員制サイトの構築には複数の方法がありますが、どの方法でもコストがかかりますし、構築後の運用・管理にもコストが発生します。また、会員制サイトの乗っ取りや情報漏洩が発生すると顧客からの信頼が大幅に失われてしまうため、アクセス制御やデータ管理などセキュリティ対策が非常に重要です。
コスト超過によって運用継続が困難にならないよう、コストの見積もりは慎重に行いましょう。
最新情報やコンテンツの提供が必要
会員の離脱を防ぐためには、限定情報や最新コンテンツの配信を続ける必要があります。そのため、継続的な配信情報の制作に割くリソースの確保も重要になります。必要なリソースが確保できるかを確認し、社内の体制を整えておきましょう。
会員制サイトを構築する方法
では、実際に会員制サイトを構築する際の3つの方法を解説します。
CMSを用いた方法
WordPressなどのCMSツールを利用して会員制サイトを構築する方法です。WordPressのように無料で使えるオープンソースのCMSツールは多く、コストを抑えながら構築できます。ただし、HTMLやCSSなどの専門知識がないと柔軟なカスタマイズは難しいこと、セキュリティ対策を自社で行う必要があることはデメリットです。セキュリティ対策で一定の保証がある商用パッケージ型のCMSもありますが、オープンソースに比べればコストは高くなります。
CMSの詳細は以下の記事で解説しています。
>CMSとは?初心者でもわかるCMSの基礎知識とメリット、導入事例
SaaS/ASPを用いた方法
SaaS/ASPの提供サービスを利用して会員制サイトを構築する方法です。サイトの操作性やデザインなどがベンダーに依存してしまう点はデメリットですが、専門知識がなくてもサイトを構築できること、セキュリティ対策に強みがあることは大きなメリットといえます。自社でサーバーなどの機器を準備する必要がなく、初期投資が抑えられる点もメリットです。
スクラッチ開発を用いた方法
自社で0から会員制サイトを開発・構築する方法です。0からサイトを作るため、操作性やデザインなどを自社好みにカスタマイズでき、オリジナリティのあるサイト構築が行える点がメリットです。ただし、サイト構築および運用には専門知識が必要となるため、自社で人材を用意できない場合は外部委託の高額なコストがかかる点がデメリットとなります。独自仕様のサイトとなるためセキュリティ対策が高額になりやすい点にも注意しましょう。
会員制サイトに必要な機能
会員制サイトには、ユーザーによりよい顧客体験を与えるためのさまざまな機能が備わっています。会員制サイトの主な機能を具体的に解説します。
会員制サイトに欠かせない機能
会員制サイトを構築するうえで欠かせない機能としては下記が挙げられます。
・ユーザー側の機能
・管理者側の機能
顧客ロイヤルティ向上におすすめな付加機能
必要な機能に加え、以下の機能を実装することで顧客ロイヤルティ向上を図りやすくなります。
会員制サイトを構築するうえで抑えるべきポイント
会員制サイトで成果を上げるためには、以下のポイントをおさえてサイト構築・運用を行いましょう。
サイト構築の目的・目標を設定する
会員制サイトの構築・運用には少なくないコストがかかるため、コストに見合ったパフォーマンスが出せているかを測定しながら運用することが重要です。
適切なパフォーマンスの測定をするためには、会員制サイトの目的・目標を明確にしておく必要があります。ただし、会員制サイトで成果を出すためには一定量のコンテンツが必要となるため、中長期的な視点で目標設定を行うとよいでしょう。
サイト構築方法を選定する
会員制サイトの構築方法には複数の選択肢があります。それぞれの方法でメリット・デメリットがあるため、会員制サイトの目的や予算に合わせて構築方法を選定することが大切です。サイトの運用やコンテンツ制作を自社で行うのか・外注するのかなど、構築後の運用体制もふまえて構築方法を検討しましょう。
ユーザーニーズを満たすUIやデザイン設計を行う
必要な情報や興味のある情報にユーザーがスムーズにアクセスできるかが、会員制サイトでCXを向上させる重要なポイントです。ユーザーのニーズを満たすデザインやユーザビリティの高いサイト構造を意識しながらサイト構築を行いましょう。
運用・管理体制を整える
会員制サイトでは、会員の離脱を防ぐため、情報更新や会員情報の管理が必要になります。情報更新や会員情報の管理に必要なリソースを確保できるよう、運用・管理体制を整えておきましょう。近年では不用意な情報発信・管理による炎上のリスクも高まっています。コンプライアンスやガバナンスも考慮しながら運用・管理体制を整える点がポイントです。
まとめ
会員制サイトとは、企業が顧客との関係性を深めるために活用されるWebサイトです。会員制サイトを構築すれば、顧客との関係性が深まり、顧客ロイヤルティの向上や顧客のファン化、ブランディング向上などのメリットが得られます。
日立ソリューションズでは、会員制サイトの立ち上げや共通IDによる複数の会員サイト運営をサポートするFan-Life Platform複数 ファンクラブ管理版を提供しています。会員制サイトの立ち上げや運用改善をお考えの際は、ぜひサービスの導入をご検討ください。
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