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UGCとは?マーケティングにおいて注目される理由や活用方法について解説

UGCとは?マーケティングにおいて注目される理由や活用方法について解説

UGCは、消費者にとって信頼性の高いコンテンツとして注目が集まっています。自然発生するコンテンツなので、「企業ができることは何もないのでは?」と思われるかもしれませんが、UGCが生成される環境を整える、発生したUGCを活用するなど、企業がおこなうべき施策は多く存在します。

今回は、UGCの概要やUGCマーケティングの方法について解説します。

目次

  1. UGCとは
  2. UGCがマーケティングにおいて注目を集める理由
  3. UGCマーケティングを実施するための流れ
  4. UGC活用の具体的な施策をご紹介
  5. UGC施策を実施する際の注意点
  6. UGCが生成されないときはどうする?
  7. まとめ
  

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お客さまを中心としたマーケティングの取り組みに、各種プロダクトやサービスを効率的に運用。企業にも、消費者にも、価値を提供できるSIベンダーならではのデジタルマーケティングソリューションです。

UGCとは

UGCとはUser Generated Contentの略で、ユーザーが生成したコンテンツのことを示します。
例えば、SNSの投稿や口コミサイトのレビューなどがUGCにあたります。

UGCはユーザーが主体的に発信する情報であり、従来の企業自身が発信する情報や、企業がインフルエンサーに依頼して発信する情報とは異なります。

UGCと類似する用語との違い

UGCと類似する用語として、「CGM」「IGC」が挙げられます。それぞれの用語の意味と、UGCとの違いは以下のとおりです。

CGM:Consumer Generated Media(カスタマー生成メディア)の略で、ユーザーの投稿によって成り立つメディアを意味します。

UGCは口コミなど、ユーザーが生成するコンテンツそのものを指すのに対し、CGMはそれにより構成されるメディアを指します。

IGC:Influencer Generated Content(インフルエンサー生成コンテンツ)の略で、インフルエンサーによって発信されるコンテンツを指します。
UGCは自然発生するものですが、IGCは企業の依頼によって発信されるのが一般的です。

UGCがマーケティングにおいて注目を集める理由

UGCがマーケティングにおいて注目を集めている主な理由を、3つご紹介します。

消費者にとって信頼性の高い情報である

UGCは企業から依頼されるわけでなく、ユーザー主体で生成されるコンテンツです。忖度のないリアルな意見は多くの消費者に共感されやすい傾向にあり、信頼性の高い情報と評価されます。

また、広告に対して嫌悪感を持つ消費者が増えていることも影響しています。企業主体の情報を「しつこい」「怪しい」と考える消費者が一定数いて、広告を表示してもすぐに閉じられてしまうおそれがあります。

このような背景もあり、信頼性の高いUGCの方が比較的消費者にも好まれやすく、情報が届きやすくなっているのです。

購買決定に影響する

UGCは消費者にとって信頼性の高い情報であり、購買決定にも影響します。

「商品やサービスの購入・利用時にインターネット上の口コミを参考にする」という方も多くなってきています。

UGCは商品の購入時に参考にされるほど影響力のあるコンテンツであり、マーケティングにおいて看過できない存在となっています。

SNS上での影響力が大きい

従来、UGCは主にCGM(カスタマー生成メディア)で閲覧されるものでしたが、SNSでもUGCが発生するようになりました。
SNSではフォロワーへ情報が伝わるのに加え、いいねやリポスト、おすすめ機能などによりUGCが拡散され、より多くのユーザーへ情報が伝達されていきます。

UGCマーケティングを実施するための流れ

では、ここからはUGCマーケティングを実施する流れを解説します。

企業アカウントの基盤づくり

UGCを創出・拡散するために、まず企業にとって質のよいフォロワーを獲得して企業アカウントの基盤作りをすることが重要です。

企業にとって質のよいフォロワーの特徴は、次のとおりです。

●主にプライベートでSNSを使用している(企業アカウントばかりでなく、プライベートなアカウントと相互フォローであり、かつそうしたアカウントと頻繁にやりとりしている)
●自ら多くの投稿をおこなっている

プライベートでSNSを使用しているかつ、多くの投稿をするアカウントは、自身の友人に向けて情報を伝え、情報拡散に貢献してくれる可能性が高いです。
親しい友人からの情報は信頼され、フォロワーのフォロワー、さらにそのフォロワーへと次々と拡散されていきます。
たとえフォロワー数の少ないアカウントだとしても、情報は鎖のように伝達されていき、最終的に多くのユーザーへ届くことが期待できます。

UGC創出のきっかけ作り

UGCを創出しやすい環境を企業が用意しましょう。

例えば、SNS投稿用のハッシュタグを用意し、実際にハッシュタグを使用した投稿の例を見せることで、ユーザーが真似て投稿しやすくなります。

また、「Aが好きならいいね・Bが好きならリポストしよう」など、ユーザーが参加しやすいコンテンツを発信するのも有効です。

UGCを起点としたコミュニケーション

生成されたUGCに対し、リポストやリプライなどでコミュニケーションを取ります。
ユーザーは「公式アカウントに反応してもらえた」という気持ちから、さらにUGCを生成したり、企業に対して愛着を感じたりするでしょう。
また、コミュニケーションを見たほかのユーザーが、UGCを生成しようと考えるきっかけにもなり得ます。

UGCを素材として活用

生成されたUGCを、企業のサイトや広告などのクリエイティブに活用することも可能です。
信頼性の高いUGCは消費者の興味を引きやすく、購買行動につながる可能性も向上します。

UGC活用の具体的な施策をご紹介

UGC活用の具体的な施策をご紹介

前項では、UGCを素材として活用できる旨を解説しました。
ここでは、UGC活用のさらに具体的な施策をご紹介します。

サービス・商品ページにUGCを掲載する

サービス・商品ページにUGCを掲載すると、ユーザーの購買を促し、コンバージョン率を上昇させる効果が期待できます。
ユーザーがSNSやCGM(カスタマー生成メディア)などで口コミを検索する手間が省け、ユーザビリティが向上するほか、離脱率が下がる可能性もあります。

広告クリエイティブにUGCを使用する

従来の広告はユーザーに嫌悪感を持たれやすいことを先述しましたが、広告クリエイティブにUGCを使用することで、嫌悪感を払拭し共感を得られやすくなります。
その結果、広告を見てもらえる機会が増え、広告効果の向上が期待できます。

SNSにUGCを投稿する

企業主体の情報ばかり発信している企業アカウントは、よほどのファンがいない限り情報をスルーされてしまうおそれがあります。
企業目線だけでなく、ユーザー目線での体験も発信することで、コンテンツに信頼感を与えられます。

UGC施策を実施する際の注意点

UGC施策を実施する際には、いくつかの法令と、ネガティブな情報の対処に注意が必要です。それぞれの詳細について詳しく解説します。

法令に注意する

UGC施策において主に注意が必要なのは、著作権・ステマ規制・薬機法です。

●著作権
 UGCの著作権は投稿したユーザー、あるいはその権利を所有、管理、または権利を主張する個人/事業体が保有するため、UGCを自社コンテンツに活用する場合、著作権保有者に利用許諾を取る必要があります。

●ステマ規制
 令和5年10月より、ステルスマーケティングは景品表示法違反と定められています。商品モニターなどで口コミの投稿を依頼する場合、その旨がわかるよう投稿に「PR」「宣伝」などと明記するよう投稿者へ伝えてください。

●薬機法
 医薬品や化粧品、サプリメントなど、商品によっては広告表現が薬機法で規定されているものもあります。
自社コンテンツに活用するUGCは、薬機法に違反する表現を使用していないか注意して選別してください。
また、明らかに薬機法違反のUGCに対しては、削除の要請も検討しましょう。

ネガティブな情報も発信される可能性がある

UGCはユーザー発信の情報のため、ときにはネガティブな情報も発信されることがあります。
ネガティブなUGCに対しては、隠蔽せず誠実に対応することが重要です。真摯な姿勢を見せることで、企業のイメージアップにつながる可能性があります。

また、ネガティブな情報とポジティブな情報が混在していた方が、真実味があり、より信頼できる情報だと評価されやすくなります。

UGCが生成されないときはどうする?

UGC創出のための環境を整えても、UGCが生成されないときの対処法を説明します。

コンテンツマーケティングを強化する

立ち上げたばかりで知名度の低い商品やサービスなどは、UGCが発生しにくいものです。
この場合、UGCが発生するきっかけとなるようなコンテンツを作って投稿することが大切です。
例えばユーザーにとって有益な情報を発信すると、SNSで拡散してもらえる可能性があります。
すでにUGCが発生している場合でも、コンテンツの強化によりさらにUGCの増加が期待できます。

そもそも自社商品がUGCに向いているのかを検討する

UGCが出にくい商品やサービスもあるため、自社商材がUGCに向いているかを検討しましょう。
以下に、UGCが生成されやすい商品と生成されにくい商品の例をご紹介します。

【UGCが生成されやすい商品】
●手に取れる、実在するもの
 写真や動画に写せるものは、SNSに投稿しやすくUGCが生まれやすい
●人に紹介しやすいもの
 お菓子や本、映画など、気軽に試せて人に紹介しやすいもの
●自己表現に活用できるもの
 アパレルの着用画像など、UGCが自己表現につながるもの

【UGCが生成されにくい商品】
●安価な日用品
 乾電池などの安価な日用品は、わざわざ口コミを書こうと思わないためUGCが生まれにくい
●コンプレックス商材
 発毛剤やデオドラントなど、使用していることを周りに知られたくない商品
●購入される個数が極端に少ないもの
 高価すぎる商品やニッチすぎる商品は、そもそも手に取る人が少なくUGCが生成されにくい

まとめ

UGCとはユーザーが生成するコンテンツのことであり、消費者の信頼性が高く好まれやすい傾向があります。消費者の購買決定にも影響するため、UGCマーケティングにより売上の向上が見込めます。

UGCはユーザーから自然発生するコンテンツのため、企業から働きかけることはできないと思われがちですが、ユーザーがUGCを創出しやすいような環境を用意する、UGCを起点とするコミュニケーションを取る事などで生成を促進できます。
また、発生したUGCを企業サイトや広告などのクリエイティブに活用することで、効果的に自社商品の売上アップが期待できます。

自社のマーケティングを強化したい方は、ぜひUGC施策をお試しください。

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