ID管理・統合認証サービスのメリットと、今改めて注目されている背景を解説
Okta - IDaaS - クラウド型ID管理・統合認証サービス
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メリット
ID管理・統合認証サービスのメリットと、今注目されている背景に迫ります。
コロナ禍で多くの企業でテレワークが定着する中、「ID管理」や「ID管理システム」という言葉もよく利用されるようになりました。
世の中には、「認証」や「認可」を含むIAM (Identity and Access Management)のことを「ID管理システム」と表現しているケースもありますが、日立ソリューションズでは、ID管理をするシステムを「ID管理システム」、ID管理に加えて認証や認可まで含めた仕組み(IAM)を、「ID管理・統合認証サービス」または「認証基盤」と定義しています。
本記事では、IDaaSの最大手「Okta」のディストリビューターである日立ソリューションズのIDaaSチームが、ID管理・統合認証サービスのメリットと、今注目されている背景に迫ります。
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まずは、ID管理・統合認証サービスのメリットを3つ紹介します。
それぞれを詳しくみていきましょう。
1つ目のメリットは、IDの管理・運用業務が効率化できることです。
システムごとにID管理をしている場合、従業員のIDのメンテナンスには、システム管理者が多くの手間を費やす必要があります。
例えば、次のような作業です。
利用するシステムが増えると、システム管理者のメンテナンスにかかる手間も増えてしまい、他の業務を阻害する原因にも繋がります。
それに比べ、ID管理・統合認証サービスがあれば、それ自体のメンテナンスを一度行うだけで、連携するシステムに自動的に反映されるため、IDのメンテナンス作業が効率的になります。
2つ目のメリットは、セキュリティの向上につながることです。
ID管理・統合認証サービスによってセキュリティが向上する主なポイントは以下の4つです。
それぞれを簡単に解説していきます。
セキュリティレベルの管理がしやすくなる
従来はシステムごとに認証やアクセス制御を行っていたものが、ID管理・統合認証サービスによって横断的に統制が取れるようになります。
例えば、「パスワードは10文字以上、半年に1回変更、直近2回で利用したパスワードは設定不可」という社内ルールを定めていたとしても、システムの仕様によっては、細かいルールを設定できない場合もあります。
また、各システムの管理者の人為的なミスにより、誤った認証ポリシーを設定してしまう可能性もあります。
ID管理・統合認証サービスによって、そのようなシステムごとのばらつきをなくし、人為的なミスを減らすことが可能になります。
高度な認証やアクセス制御を可能にする
多要素認証やIPアドレス制御といった、高度な認証機能を実装していないシステムは少なくありません。
そういったシステムに対しても、ID管理・統合認証サービスを活用することで、高度な認証やアクセス制御を適用することができます。
各システムのID削除漏れを抑止できる
システムごとにID管理をしていると、一部のシステムでIDを削除し忘れるという人為的なミスが起こるリスクがあります。
ID管理・統合認証サービスでは、従業員のIDを一元管理できるので、IDの削除が漏れるというリスクを防ぐことができます。
万一の際のトレーサビリティに役立つ
ID管理・統合認証サービスは、従業員がいつ何のシステムへログインしたのか、ログを残せるため、万が一のトラブルが発生した際にも発生状況のトレースがしやすいというメリットもあります。
3つ目のメリットは、クラウドサービスの導入における運用負荷やリスクの軽減につながることです。
クラウドサービスはオンプレミスに比べすぐに利用を開始できるといった利点もあり、いくつものクラウドサービスを利用する企業も増えています。
しかし、クラウドサービスごとにIDを管理しようとすれば、IDのメンテナンスに多くの手間がかかりますし、セキュリティの点でも、サービスによってセキュリティレベルが不揃いなため、統制が取りにくいというデメリットがあります。
さらに、クラウドサービスは一般的なオンプレミスと異なり、インターネットからアクセスできるため、より高度な認証やアクセス制御が求められます。
例えば、IDの削除漏れが起きた場合、一般的なオンプレミスであれば社内ネットワークからしかアクセスできませんが、クラウドサービスの場合はインターネットでどこからでもアクセスできるため、セキュリティリスクが高いといえます。
ID管理・統合認証サービスを活用すれば、ID管理を一箇所でまとめて行うことができますし、高度な認証やアクセス制御を各クラウドサービスに適応できるため、クラウドサービス導入における運用の負担やリスクを軽減することができます。
ID管理・統合認証サービスが改めて注目されている理由として、以下の2つの背景があります。
それでは、それぞれを解説していきます。
1つ目の背景は、企業におけるテレワークの普及です。
新型コロナウイルス感染症によって、本格的にテレワークを導入する企業の数が急速に増大しました。テレワークの導入をきっかけに、新たにクラウドサービスの利用を始める企業も増えています。
クラウドサービスの利用が拡大する中で、従業員一人でいくつものクラウドサービスを利用するということも珍しくはありません。
こうした環境への変化においても、従業員が安心・安全な環境で、社内と同じように業務を進めるためには、新しい環境に合わせたID管理が必要です。
企業におけるテレワークが普及している今、社内システムやクラウドサービスの利用を管理・コンロトールするためのソリューションとして、ID管理・統合認証サービスが注目されています。
さらに、サイバー攻撃が年々高度化していることも、ID管理・統合認証サービスが注目されている背景です。
サイバー攻撃はさまざまな手段を組み合わせて対策する必要がありますが、ID管理、認証、アクセス制御は最も基本的な対策の一つとなります。
ID管理・統合認証サービスによって、不要なIDを速やかに削除したり、多要素認証などによりなりすましを防いだり、利用端末やアクセス元IPアドレスの制御などにより不正アクセスを防ぐことができます。
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本記事では、ID管理・統合認証サービスのメリットと注目されている背景を解説しました。
新型コロナウイルス感染症の問題をきっかけに、特にクラウド型のID管理・統合認証サービスであるIDaaSのへの注目は急速に加速しました。
当社ではID管理・統合認証サービスの導入において、数多くの実績があります。
導入事例など、ID管理・統合認証サービスに関するノウハウを有しておりますので、自社のID管理・統合認証サービスを見直す際にはお気軽にご相談ください。
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