構成管理とは
構成管理とは、IT システムの現状を正確に把握し安定した IT サービスを維持するために、IT システムを構成する要素を管理することです。
構成管理が適切におこなわれることによって、IT システムのスペックやインストールされているソフトウェア、関連するシステム等を確認し、変更を安全におこなう際に必要な情報を得ることができます。さらに構成管理は、問題発生時の原因究明や影響範囲の特定、IT システムの計画立案にも役立ちます。
構成管理と IT 資産管理(ITAM)の違いとは
構成管理と似た用語に、IT資産管理(ITAM : IT Asset Management)があります。
ITAMとは、IT資産のライフサイクルに焦点を当て、サーバーやソフトウェアなどの契約・調達から廃棄・ライセンス削除までのステータスにおいて、資産管理の観点から利用者・場所・ベンダーとの契約・コストなどの情報を管理することです。したがって、未導入のソフトウェアや購入ライセンス数、稼働していないが保有しているIT資産など、構成管理の対象外でありながら資産管理の対象となるような情報もカバーします。
一方、構成管理では、稼働し運用されている間の構成情報に、ITAMでは管理しないITサービスやインスタンスレベルの情報なども含みます。
構成管理とITAMではマネジメントの対象や目的が異なるものの、どちらもIT資産の情報を取り扱うという点で重なる部分があり、強い関連性を持っています。