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構成管理データベース(CMDB)とは?特徴やメリットを詳しく解説
2024年3月29日
企業の事業活動や私たちの生活を支える ITシステムは、相互に関連しながら日々増大し、複雑化する傾向にあります。ともすればブラックボックスになりがちな IT システムの状況を的確に把握することは、IT システムを維持管理するうえで重要なポイントです。
こうしたニーズに応える構成管理の中核として位置づけられる重要な情報源がCMDB です。ここでは、CMDBの特徴やメリットについて解説します。
目次
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構成管理とは
1-1.構成管理と IT 資産管理(ITAM)の違いとは
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CMDB(構成管理データベース)とは
2-1.CMDBの役割や必要性
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CMDB(構成管理データベース)構築のメリット
3-1.ITサービスの構成を管理できる
3-2.インシデントや変更の影響範囲を特定できる
3-3.現状を把握して IT コストを調整できる
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CMDB(構成管理データベース)の構築方法
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CMDB(構成管理データベース)を構築する際のシステムの選び方
5-1.構成情報を速やかに取得できる
5-2.構成情報のトラッキングができる
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CMDB(構成管理データベース)の構築にはServiceNowがおすすめ
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まとめ
構成管理とは
構成管理とは、IT システムの現状を正確に把握し安定した IT サービスを維持するために、IT システムを構成する要素を管理することです。
構成管理が適切におこなわれることによって、IT システムのスペックやインストールされているソフトウェア、関連するシステムなどを確認し、変更を安全におこなう際に必要な情報を得ることができます。さらに構成管理は、問題発生時の原因究明や影響範囲の特定、IT システムの計画立案にも役立ちます。
構成管理と IT 資産管理(ITAM)の違いとは
構成管理と似た用語に、IT資産管理(ITAM : IT Asset Management)があります。
ITAMとは、IT資産のライフサイクルに焦点を当て、サーバーやソフトウェアなどの契約・調達から廃棄・ライセンス削除までのステータスにおいて、資産管理の観点から利用者・場所・ベンダーとの契約・コストなどの情報を管理することです。したがって、未導入のソフトウェアや購入ライセンス数、稼働していないが保有しているIT資産など、構成管理の対象外でありながら資産管理の対象となるような情報もカバーします。
一方、構成管理では、稼働し運用されている間の構成情報に、ITAMでは管理しないITサービスやインスタンスレベルの情報なども含みます。
構成管理とITAMではマネジメントの対象や目的が異なるものの、どちらもIT資産の情報を取り扱うという点で重なる部分があり、強い関連性を持っています。
CMDB(構成管理データベース)とは
CMDB(Configuration Management Database=構成管理データベース)とは、IT資産の情報と、ITサービスの構成要素を一元的に管理するデータベースのことです。インシデント管理・問題管理・変更管理などのITサービスマネジメントの中核として位置付けられます。
CMDBは、構成情報によって構成されています。構成情報とは、サーバーやルーター、オペレーションシステムやアプリケーションなど、さまざまなIT資産を表すCMDBの基本要素です。IT資産の名称や仕様などの属性情報、さらにはほかの構成情報との関連情報を持ちます。
CMDB の役割や必要性
CMDBは、ITサービスの提供に関わる構成情報を明確にし、最新情報を維持・管理するリポジトリ(登録簿)としての役割を担います。IT資産が稼働してITサービスとして利用されている間の構成情報とその履歴をCMDBに記録します。
CMDBで構成情報を管理することは、ITサービスの品質や安定性、安全性などを維持・改善していく上でとても重要です。例えばシステム上で何らかの変更が必要になった場合、変更対象の構成情報とその関連構成情報を最新のCMDBで確認することにより、変更における影響範囲を正しく特定できます。
CMDB(構成管理データベース)構築のメリット
次に、CMDB構築のメリットをご紹介します。
ITサービスの構成を管理できる
複雑化したITサービスにおいて、その実態を正確に把握することは容易ではありません。そうした環境においても、CMDBはIT資産の関係性や構成情報を可視化します。CMDBを参照すれば、ITサービスの現状を把握し適切な意思決定をおこなうことが可能になります。
インシデントや変更の影響範囲を特定できる
CMDBでは、アプリケーションがどのサーバー上でどのようなソフトウェアによって稼働しているかなどの関連性を把握できます。それは、インシデント発生時の根本原因の調査、変更作業における影響範囲の特定、構成上の脆弱性調査によるリスクアセスメントなどに役立てることができます。
現状を把握してITコストを調整できる
CMDBでは、IT資産が有効活用されているかどうかを知ることができます。現在活用されていないIT資産をより戦略的な用途に割り当てたり、部門ごとにサイロ化したIT資産を統合したりすることが可能となります。それにより、ITコストの削減にも寄与します。
CMDB(構成管理データベース)の構築方法
小規模なIT環境であれば、CMDBの構築をエクセル上で始めることができるかもしれません。しかし、多くの構成情報や複雑な関連についての最新情報を維持・管理するのに、手作業での登録・更新は現実的とはいえません。
構成情報の維持管理の負担を軽減するためには、主要な構成情報属性があらかじめ定義されたCMDBと、構成情報を自動で収集する機能を備えたサービスマネジメントシステムを活用するのが一般的です。
構成情報の自動収集機能を活用する場合は、稼働中のIT資産をスキャンしてデータを収集し、CMDBの構成情報を自動登録・更新します。このほか、構成情報のオーナー組織や用途など、手動でのみ設定可能な情報を合わせて管理したい場合は、CMDBに追加で手動入力をおこないます。
CMDB(構成管理データベース)を構築する際のシステムの選び方
では、CMDBを構築するためのシステムはどのように選定すればよいのでしょうか。2つのポイントをご紹介します。
構成情報を速やかに取得できる
構成情報のデータソース(発生源・入手元)は多岐にわたります。IPアドレスやソフトウェアバージョンなど、構成情報そのものから取得するデータもあれば、サーバー設置場所やアプリケーション用途など手動で設定するデータもあります。
CMDBでは、最新の構成情報を収集・登録・更新し、常に最新の状態を保つ必要があります。そのため、CMDBを構築するためには、スケジュールベースと適宜実行可能な構成情報の自動収集機能とITサービスマネジメントが備わっているものをおすすめします。さらに、手動データ登録機能やCMDB内の情報を見やすい形で参照できる機能が備わっているかどうかも確認しておきましょう。
構成情報のトラッキングができる
構成情報においては、構築や導入から利用終了までの間に、構成や関連性などさまざまな情報が時系列で変化していきます。そのため、CMDBを構築するサービスマネジメントシステムとして、構成情報のライフサイクルを通したトラッキング(追跡)ができる機能を備えたものをおすすめします。
CMDB(構成管理データベース)の構築には ServiceNow がおすすめ
ServiceNowは、企業のITサービス提供における業務プロセスを可視化・標準化・自動化します。
最新の構成情報を維持・管理するCMDBを中核に備えたServiceNowのITサービスマネジメントによって、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)に準拠したインシデント管理・問題管理・変更管理など、ITサービスマネジメント全般の品質向上がおこなえます。また、CMDBの活用におけるさらなる拡張としてはIT資産管理、セキュリティ強化(脆弱性管理やセキュリティインシデント管理など)へとつなげることも可能です。
SaaS型ITサービスマネジメント ServiceNowは安定したITサービスを提供しつつ継続的な改善を可能にするための機能を備えています。
以下のページでは、ServiceNowの機能全般をより詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
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まとめ
ITサービスおよびIT資産の現状が把握できるCMDBは、ITサービスマネジメント全般に役立つ情報を提供します。しかし、CMDBが有効な情報を提供できるようにするには、精度の高い構成情報を維持管理するための工夫が必要です。
SaaS型ITサービスマネジメント ServiceNowを活用して高精度なCMDBをスピーディーに構築し、ITサービスマネジメント全般の品質向上をめざしましょう。
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